<3>1/2 小笠原・父島&小笠原航路 |
さて、薄暗い流れをのぞきこむと、さっそく怪しい光景(左)を発見。
おっしゃ、狙いのオガサワラアメンボ(右)の群れです。結構数多いなぁ。
泳ぎ回るので難儀しましたが、のんびりしている個体を見つけてバシバシ撮影。
学生時代はこの場所でよく見ていたんですが、母島に通うようになったらなかなか
見るチャンスがなくなってたので、久しぶりに狙いたかったんですよね。
見ていると、交尾中の個体も数組見つけられました。岩に乗って一休みとか
決行するもんなのね、というのもちょっとした発見。
かなりおどろいのは、妙にオガサワラアメンボが集まってる一角があるな、と
思ったら、それがクモの巣にかかったヤツラの集団だったこと。
水面ギリギリに巣を張ってるけど、、アメンボ狙いだったってことなのかな?
ちなみに巣の主はこんなクモ(左)でした。お名前なんなんだろう?
しかし、意外にも期待していたほかの水生生物は見つからなかったので、そのまま河口まで
移動して砂浜(右)に移動すると、これもなかなか絶景ではありますが、
浜辺の生きものも意外なくらい見つからなかったり。ありゃ、これは計画外だ。
さて、そろそ時間的に怪しくなってきたので最後の挑戦ということで移動すると
植栽でしたがオガサワラグワ(左)を発見。ありゃ、意外なくらい質感が違うものなのね。
リュウビンタイモドキ(右)も実にいい感じの大株があったりしました。
んで、ここでなんとか出会えたのはナガバキブシ。これで母島の
ハザクラキブシと両方制覇、といいたいトコですが残念ながら花はまだ花芽状態。
せっかくですので、花芽のアップ(左)も撮っておきました。次は咲いてるのに逢いたいな。
あたりにはノヤシ(右)もいい感じに茂ってましたが、逆光シルエット状態。
うろうろすると、テリハハマボウもいい感じに咲いている株を
いくつか見ることができました。予断ながらこの写真見たら真冬とは思えませんな(笑
最後に、浜辺の生物を探そう、ということでうろうろしましたが、これが予想外なくらい
いい場所が見つからないんです。カニ類はそう難しくなく見れると思ってたのに…
波打ち際では、タマカエルウオは予想外なくらいたくさん見れたんですけどね。
オハグロガキモドキ(左)もけっこうついてましたが、それ以上の成果なし。
しょうがないので、我が青春の赤灯台(右)のアップを撮って終幕とすることに。
そうこうするうちに完全にタイムアップ。さすがにヤバイので大急ぎでおがさわら丸(左)に
向かって乗船することにすると、お約束の島太鼓(右)も見ることができました。
んで、おがさわら丸出航時の約束といえば、お見送りの船団(左)ですよね。
恒例のお見送りダイブ(右)もたくさん見れて、今回もなんか満ち足りた気分になったり。
しばらくすると、ザトウクジラも登場してくれました。撮れたのはブロウと背中だけでしたが、
なんか素敵な〆括りになった気がしてしばし感動。今度はクジラ狙いの船にも乗りたいな。
その後はまた甲板でのんびりしましたが、この日も徹底的に海鳥は飛ばず。
しかも、全力疾走の余波で腰痛もぶり返してきたもんで、しばらく甲板で昼寝してると
夕暮れ前にはこんな感じの雄大な景色も見ることができたのでした。
ふと気づくと、1羽のカツオドリが船について併走してくれていたのでバシバシ撮影。
しかし、意外に短時間で彼はツイと沖に消えてしまい、その後はグングンと
雲が厚くなったかと思うと、夕暮れ前には結構な雨に。とほほのほ。
ちなみにこの夜、船室に戻ってみたら、回りの人たちが完全にはみ出して
寝ちゃっていたもので自分のスペースが見つからず、しょうがないので廊下の片隅で
ゴロリと転がって寝る、という修羅の道に。まぁこれはこれで楽しかったけど。
<4>1/3 小笠原航路 |
んで、翌日は結構な雨の中、とりあえず甲板で粘っていると、
クロアシアホウドリ(左)やら、コアホウドリ(右)やらが御登場。
しかし、その後も結構しつこく粘りましたが、えらく近かったコアホウドリ(左)と、
はるか遠くのクロアシアホウドリ(右)くらいで、その他の海鳥皆無。
一回だけオオミズナギドリかな?ってのが飛びましたが、それ以外は
ウミツバメ類も皆無なので、飽きちゃってかなり長時間コックリしていたり(^_^;
ようやくカモメ類(左)が飛びはじめた!と思ったら、なんともう東京湾でした(笑
最後に、船に寄り添うように飛んでくれたウミネコ(右)を撮って、今回の無謀な挑戦は終了。
無駄に持ってきた大荷物と腰痛をひきずりながら、早々に帰路に着いたのでした。
(そういやデジスコやらウェダーやら、持ってきた荷物の8割は使わなかったゾ…)
というわけで、最後はハンパでしたが、なんとも濃密な過ぎる〆括りとなりました。
まさかの至近距離のオガサワラオオコウモリに始まって、
ターゲットとしていた花の多くは見ることができたから大満足かな?
しかし、少しだけ心残りなのは、最後にターゲットにした水棲生物。
意外なくらい狙うべき場所が特定できなくて、カニ類やら貝類やらフナ虫類やら
期待していたあたりを総空振りしちゃったんですよね。
多分、真冬ということと、潮のタイミングが悪かったのもありますが…
そんなこんなで、たっぷり楽しめたけど、たっぷり宿題も残った挑戦。
またぞろ挑戦できるチャンスを虎視眈々と狙って、あれやこれや狙い損ねた
やつらを見るために、何度も何度も通わなきゃ、と再び決意したのでした☆
最後に前回と同じように、このページをご覧の皆様にお願いです。
小笠原には、本当に魅惑的な固有の生きものたちがたくさんいて、
さまざまな理由で減少したその貴重な動植物を保護すべく
地道な努力を重ねている方々がいらっしゃいます。
いつか時間が取れた時にでもこの素晴らしい島へ渡って、
いろんな生きものたちに挨拶することで、
イルカやクジラ狙いの人たちだけではなく、素朴な島の自然を
愛する人がたくさんいるということ、そしてそれを守ることが
集客力につながり、ひいては島の活力に繋がっていくということが
島の方々に伝われば、保護の取組が一段と進むきっかけになると思います。
チャンスを見つけてぜひぜひこの素敵な島に遊びに行って下さいませ(^.^)!!