怒涛のSW@〜いきなりラスボス〜 15.9/19

この日から世の中はSWがスタート!今回は5連休、ということで
どうせまた飛行機でスッ飛んでいったんだろ、という声が聞こえる気もしますが、
諸般の事情で今回は飛行機等手配が間に合わなかったので、
かなり無計画なままのさすらい旅ということに(笑
どうせなので、無謀な感じの挑戦を中心にしよう、ということで
かなり出たとこ勝負、しかもどうせなので最近凝り気味の直翅系中心、
などというよくわからん方向性に直前で決定。
とりあえず初日はなんとなく信州、ということでいくつか狙い損ねてた
もの達を探しに行ってみることにしたのだが、完全に冗談で立ち寄った場所で
まさかのラスボス登場でアタマ真っ白からの開幕、と相成ったのでした(^.^)

<1>信州某所

  
さて、最初の目的地は、山の中の河原だったのですが、そのついでに
前回通りがかった際にすごく気になったよさげな草地に立ち寄ってみることにすると、
林縁にはサラシナショウマがいくつもいい雰囲気に咲き誇っていたりします。

  
なんか見慣れない花(左)も発見。なんだろうと思ったけど、丈の低いコウゾリナ?
ヤマラッキョウ(右)も咲きかけの株がたくさんあって季節の移ろいを実感したり。

  
まだ未熟なヒメアカネ(左)が飛び出したのにはちょっとビックリ。
近くの葉上には、カンタン(右)も隠れていたりしました。

  
枯れたシダの先端にハバチの幼虫(左)がいたのはビックリ。なに食ってんの?
草地の中では、けっこうあちこちにホソミオツネントンボ(右)がいたりします。

  
なんか面白い色のハッカ(左)を発見。これも在来ものでいいのかな?
まだ少数でしたが、タムラソウ(右)も咲き始めてました。

  
あたりを見渡すと、一面のススキ(左)がこれまたなんとも秋満開な風情。
あとはその間に生えるウメバチソウ(右)の大株がなんぞもいい感じで、
朝っぱらからこういうの見れただけでも来た甲斐があったなぁ、と思ってたんですが…


歩いていると、足元からひょこりとなんか変なバッタが飛び出したんです。
全体にえらく黒っぽいこの御姿……見た瞬間にキュンと心拍数が急上昇。
そして、とりあえず数枚撮った時に彼がピョンと短く飛んだその瞬間、私は力一杯大絶叫しました、
「赤っ!今赤かった!ちょっと待てマジか!いやマジでか!」

  
というわけで、まさかの幻のアカハネバッタとの出会いの瞬間だったのです!
まさか本当に逢えるなんて、本気で手がブルブル震えてアタマ真っ白にながらの撮影(笑
しかし、何箇所かで撮影した後、彼は少し高く飛んで小さな茂みに飛び込んだのですが、
驚いたことに、すぐに落ちたあたりを探したのに、それっきり見つからないんです。
なんか信じられないくらいミゴトな神隠し状態で二度ビックリ(@_@)!

しかし、実はコイツを探すぞ!と宣言しての探索だったんですが、完全に冗談のつもりだったし
まさか本当に逢えるなんて! しばらくは草地の中で呆然としちゃいました(^▽^;
なんつうか、死ぬまでに一度くらいは見れれば、と思っていた幻にイキナリ出逢えたショック。
予想もしない場所でいきなりラスボス登場というべきシチュエーションに本気で放心でしたよ〜

  
もう一度逢いたくて必死に草地の中を歩き回りますが、出てくるのは、
ヒロバネヒナバッタ(左)やら、クルマバッタ(右)やらってあたり。

  
さすがに雰囲気のいい草地だけあって、イナゴモドキは大量にいましたが、
えらく敏感なので、♀(左)、♂(右)とも撮れたのは以外に少数。

  
ふと気付くと、葉上にツマジロカメムシ(左)が鎮座していたりもしました。
草地の中には、まだ伸び始めたばかりのセンブリ(右)もいくつか見つかります。

  
なんか面白そうなハナアブ類(左)もふわりと登場されました。
草地の中を歩き回ると、いくつかフシグロ(右)も最ててくれてこれまた嬉しかったり。

  
ヒメフキバッタでいいのかな?可愛らしいフキバッタ(左)もいましたし、
ヒガシキリギリス(右)も隠れていたり、いろいろと出会いは続くんですが、
かなり長時間フラフラと探しまくっても本命は再登場せず。

  
ふわりと、交尾中のマユタテアカネ(左)なんかも御登場。
こちらもすっかりと色づいたミヤマアカネ(右)も飛び交っています。

  
ホソミオツネントンボ(左)は結構広範囲で見ることができました。
なんかキキョウ(右)も咲き残りがあるナァ、と思ってたりしたら、ここで
ようやく2匹目のアカハネバッタがひょこっと登場…
と思ったら、カメラを向ける前に跳躍一発、それっきり行方不明に(ToT)
こいつは落ちたはずの場所から、手品?ってくらいミゴトに完全に消えやがりますねぇ…

  
慌ててさらにしつこく探し回ると、なんともかわいらしいヤマラッキョウのつぼみ(左)を発見。
ウラギンヒョウモン(右)なんかも賑やかに飛び交ってくれたりしました。

  
なんとも面白い感じのカメムシ類(左)も発見。なんてお名前かな?
いい感じに木漏れ日に浮かび上がるアキノキリンソウ(右)なんかも実にいい雰囲気。

  
水路には、なんか面白げなスゲ類(左)もありました。えらいひょろ長いな。
草地の中には、よくみると少しだけコシオガマ(右)も咲いていたりします。

  
これまた地味系ながら面白そうなカメムシ類(左)も発見。
生き残りのジャノメチョウ(右)もいましたが、お見事な逆光度合いで…
#左はチャイロカメムシでした。地味だけど何気にキンカメムシ科というレアモノ

  
面白い雰囲気のセリ系植物(左)も発見。真っ赤に色づいたカンボク(右)もあったり、
いろんな発見は続くものの、歩けど歩けど本命は再登場されず。時計を見ると朝から4時間
探しっぱなしと気付いて、やっぱダメか、移動しよう、と完全に諦め切った時です。


ひょこっと目の前になんかあやしげなものが御登場。えとこれって?
かなり大きめだけど、これは間違いなくアカハネバッタじゃないか!
このサイズは♀か。ってことは最初のは♂だったってことか。なんと一気に両制覇じゃん!

  
ふたたびパニックになりながらバシバシと撮影。いやぁ、ホンマに涙出そうでしたよ〜。
しかし、思った以上に大きめでしたが、こうやって見ると地味だし、どうも草むらの中にいて
近づいても飛ばないことが多いみたいだから、見つけにくいのかなぁ…

  
地面にいる(左)と、もんのすんごい保護色ですよね。こりゃなかなか見つからん。
最期に1枚だけ赤い下翅(右)を撮影させていただいた後で、感謝をこめて草むらにリリース。
いやはや、しかし、ホンマにありがたき限りです。感涙しまくりでしたよホンマ。


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