年末にたゆたうA〜嵐に笑う〜 14.12/30

この日は年末鳥見旅第2日目。発作的北陸遠征です。
これぞという台珍品が出ていたわけではないのですが、あれこれ
面白いものが出てそうな感じだし、現地でなんか更なる情報が手に入れば
コースを変更すればいいかな、というような甘い考えで。
この時期の北陸となると雪が気になるところですが、調べる限りでは
気温もそんなに低くならないし、現地はほぼ雪がない状態みたいなので
天気予報は雨だけどまぁいいか、という突撃だったのですが…
現地に着くと、雨じゃなくて完全に嵐だったので大笑い。
気温が高かっただけで、本来は吹雪だったんだろうなぁという荒れ方で
いろいろ面白いものにも逢えたけど、やたら不完全燃焼な展開でした(笑

<1>河北潟周辺

  
さて、うろうろしはじめると初手から怪しいノスリ(左)を発見。
こいつ、背中からアンテナ出てるんですよね。なんかの調査中の個体なのかな?
うろうろするとチュウヒ(右)はたくさん出るんですが、これが暗すぎて撮影にならない…
8時過ぎだったのに、日の出前のような真っ暗さのスンゴイ分厚い雲。
そして、「横」+「殴り」ってのはこういうことね、という文字通り真横からの強烈な豪雨(^^;

  
うろうろすると、車のすぐ側にタゲリ(左)が登場。羽繕い(右)してくれる
個体もいましたが、少しISOを上げめにしても、動くものはまともに撮れない状態。むむ。

  
笑ってしまったのは、倉庫の屋根の片側だけに集結してたスズメの大群。
なんとも面白い光景ですが、こちらが風下ってことなのね。

  
せっかくなので密度の濃いあたり(左)をぱちりと1枚。ちょっと珍百系風ですね。あたりでは
オナガ(右)に逢えたりもしましたが、数羽の群れだったのに、撮れたのは枝越しのワンショットのみ。

  
水路では、今年生まれらしきカンムリカイツブリ(左)ものんびり泳いでいました。
あたりにはコガモ(右)が大量にいたのでじっくり探してみますが、期待していた雑種は見つからず。

  
そのかわり、ホシハジロの小群の中に、なんか怪しいものを発見。
これ、なんともヘンテコな顔ですが、純粋なホシハジロじゃなくて、ホシハジロ系の雑種ですよね。
もう片方のオヤは…どうやらアカハジロかメジロガモみたいですね。こりゃおもろい。
もうちょっとじっくり撮ろうとしたんですが、横殴りの嵐が再発して、ちょうどカメラを向けている側から
吹き込んでくるのでどうにもこうにもならず撤退。こりゃァいろいろ厳しいナァ。

  
うろうろしていると親切な鳥屋さんに実に魅惑的なポイントまでご案内を頂けたのですが、
車を降りると、ちょっと離れた場所でケアシノスリがホバリングしててビックリ。
さすがに曇天でデジスコで飛びモノってのはムリがありすぎでしたが、逢えてよかったかな?

  
んで、ワクワクとやってきた場所では、さっそくこいつらに逢えました。
そう、ベニヒワの群れなんです。苦節数年、ようやくまともに出逢えたぞっと☆

  
こいつらは警戒心が薄いようで、車のすぐ側の地面(左)に降りるのでPowershotでパチリ。
時折バサッと飛び立つので狙ってみますが、曇天過ぎてわけの分からんショット(右)しか撮れず。


  
さて、こいつらはごちゃごちゃとした土手で餌取りし始めたんですが、
暗いのにチョロチョロするわ、前かぶりはひどいわでかなり四苦八苦することに。

  
でも、粘っていると、本当に車窓のすぐ側という場所に降りてきてくれたので、
Powershotでバシバシと撮影。かなりゴチャゴチャした中だったので撮影チャンスは
多くはなかったですが、ノートリでこれくらいのものが撮れてもう狂喜乱舞。

  
ちょっとゴチャゴチャした中でしたが、下面の赤い♂もいました。
すごくキレイだけど、ベニヒワは白い♀の方が可愛らしいような気もするナァ。

  
真正面から見たいなポーズ(左)も撮れました。そうしているうちに
ふわりと草の上に飛び上がって(右)くれたので、こちらもバシバシと撮影。

  
すぐに動くのでデジスコでは狙えなかったのですが、Powershotでもそこそこ
可愛らしいショットがたくさん撮れました。いやはや、眼福ですな。
しかし、しばらくすると、先ほど以上にスンゴイ豪雨が来襲。完全に笑っちゃうレベルで、
窓からカメラなんて向けてられないのでしばし撤収することに。

  
移動しようとすると、コハクチョウの群れ(左)を発見。ちょうど横殴りの雨の風下側に
いたので窓を開けて家族連れ(右)なんかを撮りましたが、ハクチョウも辛そうな表情してんなぁ。

  
さらに成鳥(左)を撮ったあたりで、しばらく車中で不貞寝して天候の回復を待つハメに(笑
ようやく小雨になったのでうろうろすると、ダイサギ(右)なんかが登場します。

  
先ほどの水路に戻ると、オカヨシガモ(左)の群れの中に、
ホシハジロ系の雑種(右)が伸び利しているのを発見。うん、やっぱ変な個体だな。

  
というわけで、しばらくその雑種(左)をメインに追っかけてみましたが、
粘った結果の羽ばたきシーン(右)はモロ裏ピン。トホホのホ。

  
一瞬だけ薄日がさした頃、、田んぼの中ではタシギ(左)が多数チョロチョロ。
今のうちに、ということでベニヒワ(右)のいる場所に戻りますが、これが
ヤブの裏側をチョロチョロしているモンでどうにも撮りようがなくて…難しい鳥だナァ。

  
それでも近くに降りてきた個体(左)をバシバシと撮っていると、群れごと飛んで、
少し離れた葦原に降りて(右)くれたので、喜び勇んでデジスコで狙ってみたり。

  
せっかくなので頑張ってドアップ(左)も狙いますが、風がすごくてブンブン揺れまくるので
デジスコでは歩留まり悪すぎ。あとは葦原の奥(右)にしか止まらないし。

  
なんとか隙間から、まんまるにふくらんでるあたり(左)も撮れました。
マツヨイグサの枯れ穂にぶら下がってるトコ(右)も見れましたが、ゴチャゴチャ過ぎやね。

  
その後、ちょっと周辺をウロウロして、キジ(左)やらチョウゲンボウ(右)やらを
撮ってから、再びじっくりベニヒワを、と思いましたが、その頃にはまだ3時前なのに
ホンキですっげぇ真っ暗になってきて、撮影なんて全然不可能な状態に(^^;
車窓のすぐ下にいるのにISO800まであげても1/4秒とかで動くものが撮れるわきゃない…
粘れどそのまま天気は回復せず、涙濡れてのギブアップとなったのでした。

というわけで、面白かったんだけど天候に呪われた1日でした。
まぁ吹雪じゃなかっただけマシなのかもしれませんが、
対象の鳥がどちらの窓側に出るかで撮れるかカメラも向けれないかが
180度変わるってナカナカ厳しすぎる条件でしたねぇ。
まぁ、でもそんな中でも、ようやくのリベンジ成功となった
ベニヒワをはじめ、なんか不思議な雑種系カモも見れたことだし、
爆裂な悪天の割にはまずまずの成果だったのかな?
本当はもう1日粘って遊ぶ予定だったのですが、粘っても天候がよくなる
雰囲気ではなかったし、この嵐のまま夜に気温が下がったら
一気に吹雪になって帰れなくなる可能性すらあるし、
また現地で情報収集のつもりが、天気が悪すぎて鳥屋さんと情報交換が
ほとんどできなくて目新しい情報も入手できなかったし、
ということでとっとと諦めて、最終日は初日のリベンジマッチと洒落込むことに。
さ〜て、2014年最終日、どんな展開が待っているか乞うご期待ですゾ♪


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