記念すべき日に〜小網代オープン〜 14.7/20

この日は、実に感動的な記念すべき日に参加させていただきました。
この日から、「小網代の森」の一般開放がスタートなのです。
思えば学生時代からずっと遊びに行かせてもらっておりましたが
岸先生の信念通じて本当に全面保全が実現するなんて
そして、森の整備がきっちり終わり、みんなが楽しめる空間になるなんて!
そんな感動的なオープンの日には、遊びに行くしかないじゃない!
というわけでイソイソと遊びに行った次第。
ついでの寄り道に思ったよりも時間をとられて渋滞にハマり
現地到着は遅くなりましたが、あれこれのんびり楽しめた上に
最後にはいくつか笑っちゃうオマケのついてきたそんな1日でした(^^)

<1>神奈川県某所

  
まず早朝に立ち寄ったのは、以前から気になっていた水田地帯。
うろうろするとハイイロゲンゴロウ(左)や、なんか面白げなコウガイゼキショウ類(右)を発見。

  
なんか見慣れない水草類(左)もありましたが、トリゲモの類かな?
あたりにはコオイムシの脱皮殻(右)なんかもプカプカ浮いていたりします。

  
いい感じに咲き並んでいるイヌゴマ(左)も発見。
フワリフワリとミヤマアカネ(右)なんかもご登場されました。

  
コオイムシ(左)も結構いましたが、すぐにもぐるのでぶれボケしか撮れず。
はるか遠くでしたが、卵を大量に抱えた個体(右)も見かけました。

  
うろうろすると、モートンイトトンボ(左)も発見。まだ健在だったのね。
時間が早朝だったので、交尾中のカップル(右)も多数見かけました。

  
さて、実はこの場所の最大の目的はとあるアメンボ。
しかし、いくら探せどヒメアメンボ(左)とその幼虫(右)が見つかるばかり。
う〜ん、探し方が悪いのか、生息ポイントが動いてしまったのか…

  
オナガササキリとかかな?なんか面白げな直翅類の幼虫(左)もいました。
最後に水玉とモートンイトトンボ♀(右)のセットを撮ったあたりで次に移動することに。

  
さて、お次に移動してきたのはとある草地。
この場所は、なんとあの大珍品、フジサワキリギリスの唯一のこる生息地ということで
わくわくしながら歩き始めると、さっそく大量のキリギリス類は登場しましたが…

  
探すほどにヒガシキリギリスっぽい個体ばかりで悩む羽目に。
おまけに数はやたらと多いのに警戒心が強くてすぐ逃げちゃうからなかなか撮れないし…

  
翅の斑紋は悪くないんだけど地色が明らかに違うなぁって個体(左)や、
模様は悪くないけど、少々黒点が多すぎるかな、って個体(右)までなんとも微妙。
ちなみにフジサワキリギリスとは、15年ほど前にキリギリスがニシキリギリスと
ヒガシキリギリスに分けられた際、それとは別の独特な個体群が藤沢市にいると
報告されたヤツラなんです。実は私は当時藤沢市民だったのですが、
そのスゴさを理解しておらず、気づいた頃には最初の報告地からは滅びていたのですが
今回ようやく見に来た次第ですが…思った以上に難物ですなぁ。

  
それでもしばらく粘ると、かなりそれっぽい色合いの個体も、♀(左)、♂(右)とも
見れました。でもよく見ると翅に少々黒点入っててこれも微妙なのか?
ちなみに、なぜかどちらも複眼が黒いんですが、なんでだろ?

  
うろうろすると、えらく色の黒いヒメギス(左)やら、ヤブキリ(右)やらも発見。
こんな色合いのはなかなか見かけませんが、こういうのが出やすい環境なのかな?

  
その後も、汗だくになりながら草むらをかきわけて大量のキリギリスを端から
撮影していきますが、ご覧のとおりなんとも微妙な個体が続出。

  
斑紋的にはいい感じだけど色が少々濃いなぁって個体(左)も。
悩みまくっていると、目の前をチョコチョコとヤハズハエトリ(右)が歩いてくれたりします。

  
褐色型のヒガシキリギリスらしき個体(左)なんぞ見ていると、
1匹だけ短翅型の個体(右)もいましたが、模様はヒガシですよね。
結局、フジサワキリギスは見れたんだかどうだか最後まで悩む羽目に(^^;
んで、ここらで時間切れになったのでさらに移動することにしたのですが、
このあとで大渋滞にびっちりつかまってしまって四苦八苦。
連休中日の首都圏を甘く見すぎた〜、ってことで早めに現地入りして
遊ぶ予定が、スタートぎりぎりに駆け込む羽目に(^^;

<2>小網代湾周辺

  
さて、時間ぎりぎりになってやって来たるは小網代湾。
いつもの湾の景色(左)に見ほれながら歩くと、大満開のカラスザンショウ(右)発見。

  
道端にはヤブミョウガ(左)もいい雰囲気に咲いていました。
その後、ボランティアウォークに参加する多数の参加者(右)に混じって、
これまでの保全の経緯などのお話を拝聴することに。

  
「それではここで長年の活動に経緯を評して岸先生に感謝状を…という手はずだったんですが
先生が来ないですね。え、まだだいぶかかる?…しょうがない、代理で授与式を」
という、なんともいえぬ珍事態(左)がのっけからあって、一部のメンバー大喜び。
私も、わざわざ遠方から来た甲斐があったというものです。うん、ウォッチャー冥利につきる(笑
この日の記念の手ぬぐい(右)に見惚れたりしたあとで、いざ散策開始。

  
歩きはじめると、すぐに道端にクロトゲハムシ(左)なんかも発見。
すっかり明るくなって、散策路も整備される谷(右)を歩きますが、ここらは
私の学生時代、うっそうと茂った谷を歩いた仲間が見るとかなりビックリの光景じゃないかなぁ。


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