<2>7/12 但馬地方各所 続き |
さて、しばらくしつこくヒサマツミドリシジミ(左)と遊んでいると、ふわりと別のゼフが。
地面に止まったその姿は、オオミドリシジミ(右)だったので驚きましたが、
ちょこまかと地面をうごきまわって撮り難い上に、愛想なく飛んでっちまって…
味を占めて周辺をうろうろと探すと、このあたりでは初めて見るウスイロオナガシジミ(左)が
ご登場。しばらく見てるとV字開翅(右)もしてくれましたが、先端欠けてるねぇ。
さらにしつこく周辺をウロウロと見て回っていた時です。
ふわりと黒っぽい影が飛んだのが見えたので、今度はなんだ?と見に行ったら…
そこにいたのはなんとヒサマツミドリシジミ♀(左)じゃないですか!
しかも、大興奮しながら見ていたら、すぅっとV字開翅(右)までご披露(@_@)!
直後にどこかに飛んで消えましたが、予想外の成果にびっくり仰天。
いやはやしかし、まさか真昼間に登場するなんて…
その後もしばらくヒサマツミドリシジミ♂(左)と遊びながら、♂がテリ張り
してんだから、きっとここに♀も来るんだろう、という妄想を走らせてみますが
当然ながらそんなラッキーは二度と来るわきゃないわけで。
面白かったのは、車のライトで吸蜜ポーズをしていたオオウラギンスジヒョウモン(右)。
光ってるから水面だと思ったのかしら。全然美味しくないだろうけどなぁ。
さらにうろちょろすると、ミヤマサナエ(左)もご登場。
オニヤンマ(右)も堂々と飛び回っていて、夏だなぁって雰囲気。
その後もしばらく粘りますが、ヒサマツミドリシジミは何度も飛んできて
それっぽい写真も撮れるんですが、それ以外の成果はやっぱり皆無。
まぁ、先ほどの♀で運はすべて使い果たしたでしょうから、当然なんですが(笑
びっくりしたのは、なぜか真昼間に樹を上ってきたエゾゼミの幼虫(左)。どうすんの?
近くのキノコの上ではなぜかセンチコガネ(右)がふんぞりかえっていました。
さて、夕刻近くになったので場所を変えると、牛の落し物の中に大量の
エンマコガネ類(左)を発見。近くにはかっこつけたスジクワガタ(右)もいましたが、
ここでなぜか一気に雲が厚くなり、先ほどまでの酷暑から、一気に肌寒いというレベルまで
気温が変化したんです。なんじゃこの急激な変化は!?
んで、肝心のハヤシミドリはというと、これがまったく愛想がなくて、遠くで数枚
撮れただけ。ま、今回はいつも近くで撮れていた御神木の周辺に網を持った人が
数名たむろっていたので効率が悪かったってのもあるんですけどね。
んで、その後は宿に入り、恒例の大宴会。
この日は若手の方も数名泊まられていたのですが、それぞれにかなり
ディープな知識がバリバリで、笑ってしまうような超マニアックな話を
延々と交わし、おかげですっかりと気分良く酔っぱらってしまったような次第(笑
せっかくなので宴会後に周辺をウロウロすると、アカアシクワガタ(左)を発見。
あたりにはおもしろげなトリバガ類(右)もいましたが、お名前は不明…
おもしろげなカミキリ類(左)もいましたし、なぜかケースから頭を出して
のんびりと散歩中のマダラマルハヒロズコガの幼虫(右)なんかもいましたが、
最初は満月がきれいだったのに宿に戻る頃には全面的曇天で、ちょいと怪しげな
雲行きに不安になりつつ床に就き、この日は早朝から遊びまわってたので即沈没でした。
<3>7/13 但馬地方各所 |
んで、翌日は薄暗いうちにクワガタ探しに回りましたが、はっきりと寒くて
サザナミスズメ(左)やら、ミミズク(右)やらが見つかった程度。
んで、早朝からのゼフ巡りツアーのご案内に向けてAM6時直前に宿に戻ったのですが、
宿に着く5分前から、天も避けよというばかりのすざまじい大豪雨に(^^;
天気予報的にも一日大雨の予報でコリャどうにもならん、ということになり
残念ながらこの日の観察会は中止ということで各方面に電話しまくることに(ToT)
それでも地元の方が少し集まっていただいたので、せっかくなので勉強会(左)を開催。
私も植物の話を少ししたのですが、直前がT氏のスンばらし過ぎるゼフの写真の紹介で、
この後でなにを話せばいいんじゃ、ということでシドロモドロに(^^;
でも、話し終わってふと外を見ると、なんと雨がやんでいるじゃないか!
それでは!と勇んで若手メンバーと一緒に生息地に向かうと、
道端にオカトラノオ(右)がパラパラ咲いているのが見つかります。
これは!ということで探し回りますが、見つかったのはウラギンヒョウモン(左)ばかり。
悔しいので気合を入れて道端の草むらをにらんでいくと、道端のフキの葉上に
ようやくウスイロヒョウモンモドキを発見するも、場所を説明しようと少し近づくとヒョンと
飛んでしまった上に、まったくの同タイミングで再びすごい豪雨が(^^;
それでも悔しいのでずぶ濡れになりながら草むらをかきわけてなんとか再発見し、
かろうじて撮影(右)にも成功。今年も見れたという証拠ですね、とほほ。
その後の雨の様子といったら、実にこんな感じ。
前々から言っているように雨が写真で表現できるってのは凄い状況ですので(笑
さすがにどうにもなりゃせんわな、ということで早々に諦めてしばし昼寝してたんですが、
笑ってしまうことに、早めに帰るか、ということで移動し始めていつもの山の
山麓を通りがかったところでピタリと雨が上がって、うっすら日差しが(@_@)
えと、神様、なんですかこの見え見えのトラップは……登るしかないじゃないか(笑
というわけで、いそいそと登ってうろつくと、ボロボロのフジミドリシジミ♀(左)やら、
擦れすぎてわけのわからなくなっているジョウザンミドリシジミ(右)やらがご登場。
しかしその後もかなり粘れどさっぱり成果がないので、やっぱ神様にバカにされたか、
ということで帰ろうとすると、ふと道端の梢に怪しい影(左)を発見。
ん!?おわ、こいつはヒサマツミドリシジミ♀じゃないか!
あわてて車から長竿をもってきてそっと誘うとススキの草間に降りて(右)くれましたが
開翅を期待するまでもなく次の瞬間スッと飛んで谷間に。
なんか今年は妙に縁がありますが、一体全体どういう巡りあわせなんだろう?
調子に乗ってさらにウロウロすると、こんな天気でもヒサマツミドリシジミ♂(左)は飛んでいました。
あとは、比較的きれいなジョウザンミドリシジミ(右)が見れたくらいで、その後も
かなり広い範囲をウロウロとするもさっぱり成果なく、雨が降ってきたのでGIVE UP。
おまけは、先日の北海道旅で持ち帰った蛹から羽化したコヒオドシ(左)。
見つけたときは明らかに蛹化直後でしたが、1週間で羽化したのでびっくり。
あとは、懲りずに再挑戦してきた地元のアオバズク(右)を1枚ペタリ♪
というわけで、なかなか濃い展開の週末でした。
メインテーマはゼフの残りもの探しという感じでしたが、かなりの種数が見れましたし
ジョウザンの交尾、ウラクロの開翅、そしてまさかのヒサマツ♀開翅、と
不思議な成果が続いたのがなんとも面白い限り。
ちなみに良く考えると、私は毎年ゼフのベストシーズンにはなにかしら
空振りしまくって、未練たらしく挑戦してボロを撮るパターンが続いてますね(笑
でも、そのおかげでおかしな成果があったりするのだから、まぁいいかな(^-^)
そして、日曜の観察会中止は実に残念でしたが、
その後の微妙な晴れ間と、ぎりぎりワンチャンスでのウスイロとの出逢いは
なかなか印象的でした。前日に行きそびれてたので本当に嬉しい限り♪
しかし、あの雨の降り方は、上から見てた神様が「ほいこのタイミングね」と指示したという
以外の説明が一切成立し得ないというくらいの見事なジャストタイミング。
この場合“見つかるまで雨を止めていてくれてありがとう”と感謝すべきなのか、
“見計らったように蛇口をひねりやがって、おかげで全身ずぶ濡れでカゼ引いたじゃん”と
憤慨すべきなのか、どちらが正しいんでしょうね?
ま、前からの持論である「神様は崇高な人格者じゃなくて悪戯好きの人格破綻者」
というのが実証されていってる気がします。次回のイタズラはどんな手口かな(笑