恒例な行事〜鶴見川源流祭2014〜 14.5/11
この日は、欠かせぬ年中行事である「鶴見川源流祭」に参加してまいりました。
「鶴見川源流ネットワーク」が主催するこのイベント、
休日カレンダーの都合で日帰りになることが多いのですが
それでもやっぱり毎年欠かさず来てしまうのは
古巣で会う方々との交流の楽しさとともに、
なぜかついでに一つ二つは仰天の成果があがるから。
この日は好蟻性昆虫の専門家であるSさんとご一緒して
のんびり散策するという幸運にも浴し、
目玉が飛び出るようなサプライズにも遭遇できて、
大満足の楽しい時間を過ごしてきたのでした♪
<1>小山田緑地周辺 |
というわけで、今回は少しゆっくり目にSさんと合流して、面白げな谷戸へ。
足元に咲くキンラン(左)などめでつつ歩くと、トタン屋根の裏に集まった蟻の群れの中に
Sさんがめざとくアリヅカコオロギ類(右)を発見。
かなりちょろちょろ歩き回るので難儀しましたが、何度かぼさっと立ち止まってくれた
隙を狙ってクローズアップレンズ重ねての超どアップ撮影にも成功。
そういえば同定してもらうの忘れてましたけど…テラニシアリヅカコオロギでよかったですか?
うろうろすると、ゴウソ(左)も群生していたりしましたし、ニョキニョキと伸びて
きているタカトウダイ(右)なんて面白いものも発見。
暗い壁面にはタマノカンアオイ(左)がへばりついていたりもしました。
小さな株でしたが、かわいらしいギンラン(右)もご登場。
随所でSさんにアリの講義を受けながらうろうろすると、
ごっちゃり詰まったヤマトシロアリ(左)やら、オオハリアリ(右)やら次々見つかります。
楽しんでいると、近くの杉林でカラスの大騒ぎする声。
なんかいるのかな?とのぞきこんでみると、なんかまんまるフワフワな物体が…
うわっ!これってフクロウの巣立ち雛じゃないですか!
どきどきしながら近づくと、こちらを向いたのでテレコンつけて1枚(左)。
まだ不思議そうに見ているのでもう数歩近づいてテレコンはずしてもう1枚(右)。
よくみると、この樹の両側に2羽の雛(左)がいることを発見。
真下に行っても動じないので、見上げるショット(右)を撮った後で、
若干後ろ髪を引かれながら移動を続けることに。
ひそかに、いままでフクロウって後姿1枚だけしか撮ったことなかったんですよね。
初手からの大成果にもう大興奮。いやぁ、やっぱ来てよかったわ♪
実にいい感じに大満開のキンラン(左)も発見。
奥まった場所には、これまた見惚れそうな感じのタマノカンアオイ(右)もありました。
トビイロケアリでよかったんでしたっけ?アブラムシに集まっているアリ(左)も発見。
クロクサアリの行列(右)も見つかったので、巣を探してみますが、
休憩場所みたいなところが見つかっただけで、あまり面白い成果ナシ。
なんかおもしろげな微小蛾(左)もいました。お名前は…この手はわからんねぇ(^^;
あたりにはミヤマナルコユリ(右)もあちこちに咲いていたりします。
のたのたと歩き回っているアオオサムシ(左)にも遭遇。
木影には、何度見ても面白い雰囲気のヒメコウゾの花(右)を発見。
すんごく日陰な場所でしたが、これまたお久しぶりにサギゴケの小群落を発見。
白花の方って本当にレアモンですよね。他の場所じゃほとんど見てないもん。
あたりにはなんか面白い模様のナミテントウ(左)がご登場。
地面の鉄板をひっくり返すと、アシダカグモ(右)がのんびりヘバりついていたりもします。
干からびた芋虫から脱出したブランコヤドリバチの蛹(左)なんてのも発見。
なかなか面白い光景ですが、ダメな方には鳥肌モンなんでしょうなぁ。
あたりにはカントウマムシグサ(右)もご登場。名前あってるかなぁ…
新芽を見ていくと、あちこちになんか面白げな蛾の幼虫を発見。
とりあえず写真には撮りますが……図鑑見てもなかなか名前わかんないのよね。
倒木をひっくり返すと、大量のアミメアリ(左)が登場。これは卵が一緒に移ってるのね。
ヤマトシロアリ(右)も何度も登場しましたが、アップで撮ると、お腹が木屑色で
本当にこれ食ってんだなぁと改めて実感。うまいのか?
なんかかわいらしかったニワゼキショウ(左)なんかも1枚パチリ。
意思をひっくり返すと、オレンジ色の点々(右)が。ダニかと思ったのですが、
よくよくみるとカメムシ類の極小幼虫みたいですね。なにもんだろ。
同じ石の下にいたアミメアリの群れは、女王の幼虫を連れていたので
ドアップ撮影にも挑戦。このサイズ差がなんともいえず面白いですなぁ。
別の場所でも石の下からたくさんの女王の幼虫を連れたアミメアリ(左)を発見。
よくよくみると中央にアリヅカコオロギ類が写っていたのに後から気づいたゾ(笑
なんか奇天烈なザトウムシ類(右)も登場しましたが、素早くてロクに撮れず。
さらに別の石をひっくり返すと、アミメアリの大群がごちゃっと出てきてビックリ。
なんか面白い好蟻性昆虫でもいないかと探しますが、この密度だと逆に探しにくいなぁ。
などと思いつつ、さらに他のブロックをひっくり返すと、これがまぁ敷き詰めたような
すんげぇ数のアミメアリ。この密度でどうやって生活してんのよ?
とツッコミをいれたくなるようなスゴさでした。ここまでくると壮絶ですな。