昆虫館準備〜春雨の中で〜 14.3/30
この日は、おひさしぶりの佐用町昆虫館に行ってきました。
昨年も相変わらずあまり貢献できなかったもので、
オープン前の準備のお手伝いでも行こうということで……
ついでに周辺ウロウロして早春を楽しもうという安易な考え
だったのですが、当日はあいにくの春雨模様。
更新分のネタは揃いそうにないな、と諦めて館周辺でのんびり+
ちょっと面白い力仕事なんかしてきたのですが、
案外といろんな出会いが続いてビックリという展開に。
うん、やっぱこのあたりの底力はけっこう大したモンですな(^-^)
<1>佐用町昆虫館周辺 |
珍しく力一杯朝寝坊したもので(笑)、慌てて昆虫館に向かうと既に皆さん作業中。
少しばかりお手伝いしつつ、さらに充実してる展示を見て感心した後で
館の周りをウロウロすると、あちこちにタチツボスミレ(左)が咲き誇り、
フッキソウ(右)なんかもちょうどいい塩梅に花盛りな感じ。
地面にうずくまるハートマーク、エサキモンキツノカメムシ(左)も発見。
ニワトコの花芽(右)も膨らんで、春は間近な感じです。
キジョランの葉裏にはアサギマダラの弱齢幼虫(左)も隠れてました。
何を思ったのか、石の上で自己主張中のイモリ(右)も発見。なにしてんの?
あちこちにフキ(左)も咲いていたり、なんか面白げなスゲ類(右)もあったり、
まだまだ早春の趣もアチコチに残っています。山奥だしね。
アズマイチゲ(左)も咲いていましたが、あいにくの空模様でこんな感じ。
あとは、地味ながらアップで見るとかわいいセントウソウ(右)も多数。
この場所の早春の名物、ミノコバイモは今年も大満開で実にかわいい風情。
そういえば今年こそ未見のコバイモ類巡りをするつもりが行き損ねたナァ。
よくみると、コバイモ類の葉を食べているハムシ(左)を発見。
PowerShotSX50のズーム力を使うと大きくなるけど、ピン薄だから打率が低いのよね。
あとは、そういえばお久しぶりのアオイスミレ(右)なんかも発見。
トサミズキ(左)もかなりオミゴトな第満開ッぷりで思わず見惚れてしまったり。
50倍ズームでひきよせてアップ(右)を撮ると、これはこれで面白い構造だね。
ユリワサビ(左)もパラパラと咲いていました。そうこうするうちに、昆虫館下手に
小さなビオトープを作るということで、しばらくせっせとスコップを
振り回して、こんな感じの浅い池(右)を製造。石が多くて難儀しました〜。
笑ったのは、なんかおもしろげなコガネムシ系幼虫(左)に続いて、なんとこの場所の
土嚢の下から、大きなガロアムシ(右)まで登場したこと。こんなトコにいるのねぇ。
あとでじっくり撮影しようと思ってたら、容れ物の隙間から逃げられちゃったけど…
さて、ほっくリ返した後には大きなビニールシートを全面に張って(左)、
あたりを整えたら、ステキなビオトープ(右)の出来上がり。何が来るかな?
なんだかよくわからない幼虫(左)も出てきました。甲虫系?
館の壁には、ヤママユ系?の極小サイズの幼虫(右)も見つかります。
一息ついて館内の水槽を見てると、タカハヤ(左)に混じって、アマゴ(右)が
泳いでいてビックリ。館の横で採れたんだそうで。ここにもいるのね。
ゲンゴロウ水槽では、のっこのっことクロゲンゴロウ(左)が歩いていました。
水中では、ガムシ(右)が井戸端会議中。なんか呆然とした面構えですな。
館の周りを歩くと、コセアカアメンボ(左)ものんびり泳いでいたりしました。
ヤマネコノメソウ(右)も超地味な花をあちこちで開いています。
早春の蛾、トビモンオオエダシャク(左)もご登場されました。
じっとしてるので、せっかくなので顔のドアップ(右)撮ってみたりして、遊んでいるうちに
日も傾いてきたので引き上げることに。結局お手伝いより遊んでる時間が多かったナァ(^^;
Mさんからちょいとした依頼を受けたので、帰路に灯火巡りをすると、
古い建物の天井に越冬中らしきフクラスズメ(左)を見つけてビックリ。
何度見てもステキな小枝モドキ、キバラモクメキリガ(右)も鎮座しています。
なんか面白い蛾(左)も発見。名前わかんなかったけどキノコヨトウ系?
アカバキリガ(右)も天井近くでのんびりしていたりします。
ハネナガカバナミシャク?(左)も発見。極小サイズでも撮り易くていいね。
モンキキナミシャク(右)はあちこちでパタパタと暴れていました。
ちょいと感激したのは、こちらのサカハチトガリバ。いやぁ、猫耳やねぇ。
体も銀色入っていて、ちょっとツッパリな感じがなんとも魅惑的。
マエアカスカシノメイガ(左)やら、ピンク色がかわいいアカスジアオリンガ(右)
やらといったあたりもいましたが、狙いの大物はまだご登場されず、でしたとさ。
というわけで、あれこれ意外に楽しい1日でした。
ただただ雨の中の昆虫館にいただけで、あまりアレコレと探求した
わけでもないのに、けっこう出会いが多数ありましたから
やっぱりあの辺りの底力はすごいってことですね。
一番驚いたのは、草地の土嚢の下から出てきたガロアムシかな。
崖にしかいないと思ってましたが、実はウロチョロする個体も一定数いて、
半分埋まった植木鉢の下とか、そんなところにも隠れてるのかも。
地元の春蛾も地味ながら楽しかったし、春も間近ですね。
来週は今年の昆虫館のオープニングセレモニー。
今年は少しは貢献しなきゃと思ってますので、出向く機会も増えそうな
予感です。お暇な方はぜひ遊びに来てね(^-^)☆