チャリ特攻〜吹雪の近所巡り〜 14.1/19

この日は、ちょいと不思議な動き方をしてきました。その名も「チャリ特攻」。
理由はきわめてカンタンでして…わたくし現在免許不携帯につき
遠征したイトコはあるのに、運転自体ができないんですよね(^▽^;
それでは、ということで、珍しくごく近所の調査ということで、
チャリ+胴長とタモ網で最寄の栗栖川を数箇所回ってみましたが
こんな日に限って、なんと吹雪にまでなりやがって…
本命の魚方面なんかは予想外なくらい空振りでしたが、
それでもいくつか面白い発見もあって、
ささやかに楽しい、そんなひっそりした1日となりました。

<1>たつの市周辺

  
というわけで、胴長はいて自転車でレッツゴー、とやってみると、
まずスグさま気付いた問題点は、えらいジロジロ見られるという圧倒的事実(^^;
めげずにうろうろすると、ド至近距離にジョウビタキ(左)がでてきたり、
河原にはごちゃっと密生したウサソテツの胞子葉(右)が見れたりします。


しかし、いざ魚捕り、ということで挑み始めたら、ぐんぐん雲が厚く
なったと思ったら、そのまま軽い吹雪に。つまりはクソ寒い。
う〜ん、神様、なんというか狙ってますヨね。

  
川面には、こんな時期でもミゾハコベ(左)があったのはちょいビックリ
あとは、いつ見ても色鮮やかなツルウメモドキの実(右)なんかも発見♪

  
ちょっと驚いたのは、えらく至近距離に堂々と登場したノスリ。
これ、デジスコじゃないんですよ。そんくらい間近。すごいなぁ。

  
さて、肝心の漁果はというと、これがひたっすらカワムツ(左)ばかり。
メダカ(右)も1匹だけ混じったりしましたけど、面白くないナァ。

  
ツチガエルのおたまじゃくし(左)も捕れました。
あとは、ご立派なサイズのスジシマドジョウ中型種(右)が1匹。むむむ。

  
コオニヤンマ(左)はごそごそと捕れましたが、それ以外は
小さなダビドサナエ(右)がちょこちょこ入った程度。

  
キイロサナエ(左)と、ヤマサナエ(右)は、パラパラと捕れました。
本日の隠れテーマは、数年前にただ1度だけ捕れたハネビロエゾトンボを再び、
だったのですが、こちらはかすりもせず。やっぱり少ないんだナァ。

  
お次の場所に移動しようとすると、堂々とたたずむダイサギ(左)を発見。
イソシギ(右)も登場しましたが、ちょっと距離があったのが残念。

  
クサシギも登場したのですが、こちらは意外なくらい近づいて撮影させてくれました。
いつも見た次の瞬間飛んで消えるのですが、デジスコじゃないのにこの大きさって
地元じゃかなり奇跡です。う〜ん、どんな気まぐれだったんだか。

  
さらにウロチョロすると、ホオジロ(左)も何度もご登場。
イカルの群れ(右)もいましたが、1枚撮っただけで飛んで消えちまって。

  
お次にやってきたのは、職場の本当にすぐ近くの水路。
まだ花の咲いているタネツケバナ(左)に驚いたりしつつ、水路に網を入れてかき混ぜると
イキナリ捕れたのは、越冬中のツチガエル(右)。こりゃ失礼。

  
ギンブナでいいのかな?ちょいとおもしろげなフナ類(左)に混じって、
お約束のアブラボテ(右)も無事にGET。実はこの水系では過去に記録がないっぽいんですが
なぜかこの水路では普通に捕れるんですよね。他の場所ではまだ見たことないのになぁ。

  
大量のカワムツに混じって、オイカワ(左)も何匹も捕れました。
個人的に一番ビックラこいたのは、この場所では初めて捕れたタカハヤ(右)。
今まで見てるのはもっとかなり上流なんだけど、こんな田んぼ脇の水路にもいるのか。

  
あとは、これまたご立派なサイズのシマドジョウ(左)も発見。
かわいいドジョウ(右)も何匹も捕れてうれしくなったりしました。

  
あたりをカラスが飛び交っていたので、ふと見てみると、これが
ミヤマガラスの群れだったのでビックリという一幕も。ここにもいたんだ。

  
ペアなのかな?仲よさそうに並んでいる個体(左)もいました。
水路では、これまたド至近距離でセグロセキレイ(右)がご登場。
悔しかったのは、これもビックリするぐらい至近距離の水田に降りていたツミに
カメラを向けた瞬間に飛ばれてしまったこと。あと1秒気付くのが早ければ(>_<)!

  
さて、その後はちょっと上流側に移動して、ヤゴ狙いをすることに。
すると、熟れきった柿に、たくさんのエナガが集まっている光景に遭遇!こりゃかわいい!

  
ふと気付くと、地面でチョロチョロとヤマガラ(左)も遊んでいたりしました。
メジロ(右)も柿をつついていましたが、ちょっと遠くて残念。

  
粘ると、ヤマガラ(左)、エナガ(右)とも、かわいいポーズも捕れました。
デジスコなしでこれですから、ムリしてデジスコ持ってきとけばよかったナァ。
といいつつ、デジスコなんかぶらさげたら自転車でここまで来れてないけどね(^^;

  
さて、沢でしばらく網を振るいましたが、登場するのはひたすらミルンヤンマ(左)ばかり。
ここは自宅から一番近いムカシトンボの産地なハズなのに、まぁったくノーヒットで…
おもしろげなトビケラ類(右)は見つかったんですけどね。

  
あとは、ニホンカワトンボ(左)が数匹と、カワヨシノボリ(右)が少々という
なんとも乏しい成果に。まぁ、でも面白かったからいいか、と思いつつ帰路に
着きましたが、最近ナマっているようで、帰着時にはヘロヘロというオチつきでした(笑

というわけで、不思議な楽しめ方をした1日でした。
たまにゃ、こういうチャリ特攻も面白いナァと思ってたけど、
胴長&タモ網は、予想以上にしんどくって…やっぱ車っていいねぇ。
また、このスタイルは回り住から注目されちゃう上に、時々知り合いが通る(笑
そういえば、地元に帰ってきたあとで遠征中心の生活に切り替えたのって、
これが大きな理由だったけナ、と久しぶりに思い出してみたりとか(^^;
あと、今回面白いなと思ったのは、山奥でヤゴを捕っていると
地元のオバァチャンに「なにの研究されてるんですか?」と何度か聞かれたコト。
そういえば、田舎だとこういう言い方されることが多いんですが、
例えばクワガタを採ってたらそんな言い方はされないだろうから、
つまりは「こんな何の役にも立たないものを採ってるのは研究者くらいしか
いないに違いない」という固定観念があるっていうことなんですよね。
こちらからすれば、そこらじゅうにこんな面白いモンがゴソゴソいるのに、
気になっちゃわない方が不思議なんだけど、この感覚の差ってオモロイなぁ(^_^)


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