嵐の隙間に〜完全想定外の出会い〜 13.5/19
この日は、なんか不思議な展開の1日でした。
本来はウスイロヒョウモンモドキの生息地での作業日ということで
周辺での探索をメインにしていたのですが、
これが、想定外のすんごい悪天候で、どうにもならな状態で
周辺の探索どころか、作業も途中で断念して逃げ帰る状態に(ToT)
そんなわけで挑戦時間自体はものすごく短くなりましたし
当初企んでいたメインテーマは大空振りだったりしたのですが、
まさかの仰天のオマケがついてきたもので前後の不調はモウマンタイ!
という、なんとも不思議な展開の1日となったのでした(笑
<1>ハチ高原周辺 |
まずはお約束の夜間修行から。目星をつけていた灯りに足を伸ばすと、キバラケンモン(左)や
シロスジトモエ(右)を発見。でも、全体的に妙に虫影は少ないんです。ちょっと冷えたから?
悔しかったのは、まだ真新しいイボタガの翅(左)が落ちていたこと。あとは
なんか面白げなシャチコホ系?(右)もいましたが、こちらはお名前調査中…
んで、翌日は早朝からこれまた狙いをつけた山間をウロウロすると、ウスギヨウラクを多数発見。
しかし、この辺りから風がかなり強烈になってきたもので、本来の狙いは前日に続いての
ゼフ幼虫目的の特殊ビーティングだったんですが、全く狙いようがない状態に(笑
超曇天で薄暗いし、しばらくするとパラパラと小雨まで降ってきたし…
キブシ(左)が少し咲き残っていたり、オオイワカガミ(右)がアチコチにあったり
しましたが、前年なんかに比べたらかなり季節は進んでしまっている感じでもありました。
場所を動くと、コバノガマズミ(左)があったり、大満開に咲き誇っていて見事な
フジ(右)があったり、ささやかな発見はアレコレと続きます。
トチノキ(左)もまだ案外と咲き残っていました。一度スギタニルリの幼虫探ししてみたいなぁ。
ツリバナ(右)もありましたが、相当に薄暗い状態なだったので撮影するのは難儀。
場所を変えて沢沿いを歩くと、クルマバソウ(左)やらウワバミソウ(右)やらを発見。
しかし、本来の狙いは某トンボだったんですが、これじゃぁ見つかるわきゃねぇな。
サワギキョウ(左)もパラパラと咲いていました。あたりには、毎回見つけるけど
お名前のよくわからないアブラナ系の花(右)が今回もアチコチに咲いていたりします。
面白くないので、ここでも再びビーティングを試みてみると、
いきなりコロギス幼虫(左)やらヤママユガの弱齢幼虫(右)やらを発見。
ウスアカオトシブミ(左)も見つかりました。あと、極賞ながらちょいと面白い
色形のハムシ類(右)もいましたが、こんなん名前わかんねぇよな。
ちょっと嬉しかったのは、お久しぶりのゴマダラオトシブミ(左)しばらく狙っていると、
ピンボケ気味ながら飛び立つ瞬間(右)も撮れたりしました。
しかし、あれこれトライするのにゼフの幼虫はさっぱり見つからん。う〜ん。
などと思いつつ、サクラの枝を叩いてみると、ポロリと小さな虫が落ちました。
「あ、なんかヘンなの落ちた。なんじゃこりゃ。あ、タカハシトゲソウだ。ふ〜ん。
…って、え!ええ!?タカハシトゲ?タカハシトゲだ!わぁあぁあ!(以降パニック)」
そう、そこに鎮座していたのは、憧れのタカハシトゲゾウムシじゃないですか!
いや〜しかし、完全に予想外な状態だと、脳みそに情報が届いてから、
理解するまでに数秒かかるんだなぁ、ということを久々に実感してみたり。
というわけで、なかば、というより完全にパニックになりながら、バシバシと撮影。
いやぁ、どうですこのフォルム、この奇天烈さ。もう言葉は不要ですよねェ(=^^=)
滅多に無い機会ということで、もうひたすらバシバシと撮りまくりました。
しかし、地元の記録のあるお寺や、信州の多産地で、何度も何度も探したけど
まったく逢えなかったのに、こんな場所でヒョロリと出てくるなんて。
いやはや、いつものコトながら、縁というのは奇妙にできているものです。はい。
そのご、相変わらず時間を勘違いして遅刻しながらハチ高原に到着すると、
道端にはあちこちにアケボノスミレがいい感じに咲いていたりとか。
しかし、その後作業を始めたのはいいもののの、刻一刻と天気は悪化してきて、
ついに土砂降りに。おまけにすんごい強風とのセットなので、
尾根沿いとかだと、バチバチバチッと顔にあたりまくって目が開けられない(ToT)
…結局作業を途中で断念して引き上げたので、その後の写真はゼロなんです。
とりあえず全身アタマからオシリまでずぶ濡れなのをなんとか着替えて
小休憩した後、小雨になってきたのでちょいとカシワ林に足を伸ばしてみることに。
すると、予想以上にあっけなくハヤシミドリシジミ幼虫を数匹確認。
もう結構大きくなっているのかと思いきや、まだ極小サイズなんですね。
その後、再び雨がヒドくなってきたので撤退としましたが、帰りにいつもの林道を
通ってみると、ラショウモンカズラ(左)やら、サンインシロカネソウ(右)やらを発見。
気になったのは、こちらのネコノメソウ類。見慣れたタチネコノメソウとは
ちょっと違う気もするけど、走出茎もないからツルネコノメじゃないのか?むむむ?
んで、お約束のリュウキンカを数枚撮ったあたりでギブアップ。
珍しく早めにうちに帰って、泥のように寝たのでした(笑
おまけはその数日前、買い物のついでに立ち寄った夕暮れ時の海岸から。
ハマボッス(左)なんかの咲き誇る岩場を歩いていくと、なんと大満開の
イワタイゲキ(右)があるじゃないですか!実は花を見るのは初なので大興奮!
さらに探すと、実にいい感じの大群落がいくつも見つかりました。
完全日没後だったので、さすがにいい感じには撮れませんでしたが、それでも
ひたすらバシバシとシャッターを押して大満足。次回はいい時間帯に探しに来なきゃ♪
もう1つのオマケは、勤務先の渡り廊下にご登場されたクロカタビロオサムシ。
実は初見だったので、思わず「お!クロカタビロ!」と、近隣の部屋に響き渡る声で
叫んでしまい、散々バカにされるというオマケ付でした。でも嬉しい出会いです☆
さらなるおまけは、家で無事に蛹になったウスイロオナガシジミ(左)と、
ウラジロミドリシジミ(右)。羽化してくるのが今から楽しみですぞ♪
というわけで、なんともいえないすごい天気ではありましたが、
そこに予想もしないビック・サプライズで、充分楽しめた1日でした。
いやはや、いつものことながら、憧れ続けたものって、
「なんでココで?」と言いたくなるくらい、あっけない場所で登場するのは
もはやお約束になりつつありますが、それは神様のイタズラ心かな?
まぁ、なんせ言えるのは2つ。
どんな時でもくじけずに遊んでいると意外なこ出会いが転がっている。
そして、やっぱりハチ高原周辺の自然は、あれこれとサプライズが多い!
ゼフ幼虫の方は完全空振りだったけど、ハヤシミドリが極小サイズだったので
まだ時期的に探しにくい頃合だった可能性もあるし、
またチャンスを見つけて再訪しようと企んでいる今日この頃。
次回はさらなる全力疾走になること今から確定ですなぁ(>_<)!