春満開〜素敵な出逢いに〜 13.4/13

この日は、予想以上に面白い出会いの続いた1日でした。
いつもお世話になっている、「野道をゆけば」のTODさん&Ashさんから、
お誘いを受けて、広島県でのギフチョウ撮影なんです♪
今年は季節の進みが早く先週くらいから各地で見られていたようですが
私は先週は世にもバカげた挑戦をしていたわけで(笑
そんなわけで、春の女神との出逢いにワクワクと出かけたわけですが、
これが予想外に楽しい出会いの連続となって大興奮☆
満足しての帰路に、ふと潮位表を見て立ち寄った干潟では
これまた出会い満載、という充実した1日となったのでした♪

<1>広島県各所

  
密かに前夜がものすごい泥酔いな感じだったので、完全に寝坊しそうだったのですが
未明に起きたM6.0の地震でさすがに目が覚めたので、二日酔いガンガンのまま
とりあえず一路広島県のとあるポイントへ向かうことに。
Ashさんと合流し、コバノミツバツツジ(左)も咲き誇る山道を歩いていくと、
わりとすぐにギフチョウ(右)がご登場。でも、敏感でなかなか近寄らせてくれない(>_<)

  
あたりにはガマズミ(左)も可愛らしい花を咲かせていました。
おおっと思ったのは、葉裏に隠れていたヤママユの弱齢幼虫(右)。リーフバグの季節ですな。

  
そうこうするうちに、ようやくギフチョウ(左)が手近にとまってくれる
ようになったかとおもうと、その中に一際大きくて模様のおもしろい個体(右)が登場。
これがここらの名産、「瀬戸内カット」だそうで、初手から大興奮!

  
さらにビックリは続きました。
なかなか落ち着かず、すぐにバトルするギフチョウを歯がゆく見ていると、
いきなりそのうちの1匹が、別の個体に、猛然と襲い掛かって、バタバタとえらい
大騒ぎ(左)の取っ組み合いをしたあげくに交尾成立。うわぁ、なんちゅうかムリヤリやなぁ…
しかもねじ伏せるかのごとく、交尾成立までの間、♂が♀を羽の下に完全に隠して(右)
いるのにビックリ。よくよくみると、♀の羽の一部が出てるのが分かります?

  
やがて彼らはふわりと飛び立って、少し高めの枝の上に静止(左)したあと、
よろよろと飛んで、一度は地面にポトリ(右)と落ちてきたりとか。

  
んで、再びふわりと飛んだあげくに、実に手ごろな場所にとまってくれたもので
もう大興奮しながらバシバシと撮影。おお、よくよく見ると
カップルの両方とも、瀬戸内カットのある個体なんですね。すげぇ、感激!

  
しばらく撮影していると、フラフラと落ちてきたので、手乗り(左)にも挑戦♪
踏まれないように、葉上にとめて上から撮る(右)と、これまた実にいい感じです☆

  
うろうろすると、ボロッボロのヒオドシチョウ(左)も登場。ここまでだと畏敬の念すら
感じますナァ。あと、少し離れていましたが、ナミアゲハ(右)も姿を見せました。

  
その後も普通型(左)、瀬戸内カット型(右)とも飛び交ってくれましたが、
昼前になるとパタリと姿がなくなったので、場所を変えることにしてみたり。

  
移動始めると、近づけませんでしたが、ツマキチョウ(左)も御登場。
あたりには、イロハモミジ(右)も地味な花をぶら下げています。

  
林縁には、あちこちにサンインアオイの大株があってなかなか見事でした。
ここらが発生地になっているということですね。こりゃ栄養状態良さそうだわ♪

  
んで、ぐんと移動してきた場所では、新葉と花のコンビネーションがなんとも美しい
ヤマザクラ(左)やら、これもかわいいサルトリイバラ(右)やらを発見。

  
まだ割き始めでしたが、ミヤマシキミ(左)がパラパラとあったのは印象的でした。
あたりにはシハイスミレ(右)も咲いていましたが、全体的に肌寒く、
ギフチョウが飛ぶにはちょっとばかり早すぎるかナァ、というのがとりあえずの結論。 

  
それでも歩いていくと、タムシバ(左)がいい雰囲気に咲いていました。
クロモジ?(右)も実に見事に咲いていて、ちょっと見とれちゃいます。 

  
ここではコバノミツバツツジ(左)はまだつぼみでした。季節感が違うのねぇ。
アセビ(右)も大株がたくさんあって、期待していたコツバメも登場したんですが、
 これがまぁ猛烈なスピードでビュンとばかり飛んで消えちまいやがって(^^;

  
おおっと思ったのは、かなり近場に登場したコガラ(左)。
ホオジロ(右)もいましたが、これはいずれもテレコンなしのノートリ。
遠かったですが、センダイムシクイやオオルリも登場して春を実感したり。 

  
ここでもサイインアオイ(左)はぱらぱらと大株がありました。
なんか地味ながら面白そうな蛾(右)もいたり、あれこれ楽しんだ後で、
今後の夢多き計画をアレコレと話し合ってから、この日の挑戦は終了ということに。

  
んで、帰路に向かうと、途中で道端にいきなり怪しい影(左)。
もしや、ということで側溝の中をのぞきこむと、逆光の中に浮かび上がったのは、
なんとアナグマ(右)じゃないですか!こりゃビックリ!

  
それも、粘っていると、アナグマ君は何を思ったか、何度もこちらへググッと近づいて
きてくれたので、こんなショットが楽々撮れちゃったのでした♪
何でだろうと思っていたら、反対側でも面白がった農家の方が手持ちのカメラを
構えてらっしゃって、どちらにも出れずに困っていたみたいですが
こういうサプライズがあるから、この趣味やめれませんねぇ。いやマジな話。

  
というわけで、かなり満足しつつ帰路に着いたのですが、途中でふと
思いついて潮位表を見ると、これが夕方にいい感じに大きく引くことが判明。
そうなると、これは立ち寄らざるをえないよな、ということで
懲りずに前回と同じ干潟に立ち寄ると、そこいら中でマテガイ堀の方(左)が多数
頑張ってらっしゃって、なんだか懐かしい光景にちょっと感激してみたり。
んで、歩き始めると、この日もやたらとモクズガニ(右)が目立ったりします。

  
んで、干潟を歩いていくと、潮溜まりの中にヒメアシハラガニがいたのでビックリ。
名前の通り、葦原のあるような場所にいるんだと思っていたけどなぁ。

  
さて、岩礁地帯には、この日も大量のイソモク(左)がカーテンのごとく
垂れ下がっていて、ミル(右)なんかも多数発見。
でも、前回見つけて感動した、海藻&海草だらけの浅瀬はというと、
いい感じに潮は引いていたものの、波が荒すぎて海水が茶色く濁っていたもので
まったく撮影にならず。むむぅ、これを楽しみに来たというのに、なんたることか(^^;


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