秋晴れの但馬に〜意外な到来〜12.10/27
この日は、但馬でちょっとしたイベントに参加してきました。
「氷ノ山・鉢伏山登山」という長年続いているイベントがあるのですが、
その参加者に、登山の途中でオミナエシを植栽してもらおう、という試みなのです。
イベントのスタートがちょっと遅めだったので、それならばと
お約束的通りあたりをウロウロしてきたような次第ですが、本文に書いたように
朝っぱらはどうにもならない天気だったもので、思い切って
ちょいと遠方に遠征すると予想外のビックリおまけがついてくるスタート。
でも、肝心の被写体はもうどうしようもなく愛想悪くて無駄に時間かかった上に
イベントには遅刻するし、移動時間が大きくなって実働時間は僅少に。
でも、前後の夜の灯火巡りがアレコレ遊べたので、そちらで
成果を稼いだような、そんな感じの不思議な展開の1日でした(笑
<1>但馬地方周辺 |
この晩は諸事情で夜中まで自宅でせっせと作業をする必要があったので
出発はゼロ時過ぎに。それでも、ということで狙いを定めていた灯火をまわると、
ヒメヤママユ(左)に続いて、えらくご立派なゴホンダイコクコガネ(右)を発見。
どでかいクヌギカレハ(左)が物陰に隠れていたり、小さなエグリツマエダシャク(右)が
いたりしましたが、しばらく粘れどそれ以上の成果はなし。
諦めて夜食の調達にコンビニによるとアカキリバ(左)に続いて、
予想外にもウスタビガ♂(右)がいてくれて小躍りしましたが、それではと期待を
ふくらませてさらに数箇所巡るも、本当に何一ついない寂しい状態・・・
仮眠後は、朝早くから豊岡盆地を鳥狙いでウロウロしてみましたが、
ばさっとすごく晴れたからなんでしょうか、盆地内はすんごい濃密な霧で運転するのが
怖くなるほどの状態。当然鳥なんてさっぱり、ってか、いてもよくわかんない。
しょうがないのでちょっと大移動して京都北部のいつもの水田地帯に来ると、
一気に晴れ上がった大快晴の中、いい感じに花盛りのミゾソバ(左)を発見。
田んぼの中には雑草以上の密度でゴチャゴチャとミズワラビ(右)が蔓延っています。
さてそれでは、ということでアキアカネ(左)なんぞ見ながら歩き始めると、予想外にすぐさま
オナガアカネ(右)を発見。今年はさっぱりいい噂を聞かないのでハズレ年だと思っていましたが
そこそこの数がいるようで、歩くとあちこちでちらほら飛んでいました。
しかし、気温が一気に上がったからかメッチャクチャ敏感で、なんせ全く近寄れない。
20分近く粘りまくってこの1枚が撮れただけなんです。とほほのほ。
さらに探索範囲を広げると、水路では甲羅干し中のイシガメ(左)を発見。
なんともイイカンジに翅広げてるウラギンシジミ(右)も見つかります。
えらくばらけた面白い感じに咲いているアキノキリンソウ(左)も発見。異常型?
強烈な日差しは春を通り越して夏模様で、タネツケバナ&ジシバリ(右)なんかは
あちこちで狂い咲きしまくっていました。まぁそうなるわな。
なんか鉄杭とみごとに同系統のノシメトンボ(左)もいました。もしかして擬態?
なんて馬鹿なことを行っていると頭上低くをオオタカ(右)が飛んでったり。
オオアオイトトンボ(左)も出現しました。その後もオナガアカネはパラパラと
登場し、10匹以上見れましたが、もう徹底的に撮れない。まず、ほとんど止まらない。
フワフワと延々飛んでそのうちに風に煽られるか、上空のライバルを見つけて急上昇するか
して視界から消えるし、もう本気でストレスたまりまくりでキ〜ッてなる状態。
しょうがないので、1匹に的を絞ってこれまた30分近く徹底的に追い続けて、
ようやくなんとかアップでの静止ショット(右)をなんとかGETするも
予想以上に延々と長距離追ってきてしまったので、時間がかなりギリギリに…
大遅刻でやってきたハチ高原では、すっきり晴れ上がった秋空のもと、
予想以上にたくさん集まった参加者によって、無事にオミナエシの植栽会(左)も完了。
高原のアチコチに植えられたオミナエシ(右)は、きっと来年
ウスイロヒョウモンモドキの新たな生息地拡大に繋がってくれるだろうと思います。
ご協力いただきました皆様、本当に本当にありがとうございました♪
さて、植栽会終了後は、さらに翌年以降の植栽会に向けて、オミナエシの種集め。
あちこちに散在する枯れ穂(左)を摘んで廻りましたが、
微妙に咲き残っている花(右)まであったのにはちょっと驚きました。
一息ついて周辺を見渡すと、あちこちにウメバチソウ(左)やらセンブリ(右)
やらが咲いていて、秋の深まりをしみじみと感じてみたりとか。
あちこちにリンドウ(左)も咲いていました。もう冬間近、ですね。
面白かったのはあちこちにオオタチツボスミレ(右)がやたらと狂い咲きしてたこと。
オタカラコウ(左)もあちこちでまだいい感じに咲き残っていましたし、なぜか
まだフシグロセンノウ(右)が咲き残っていて驚いたりもしました。
ここで朝っぱらの迷トンボが気になった私は元の場所に戻ろうとしましたが、
結構早々に雲が厚くなって、到着前に薄暗くなりGIVE UP(^^;
一休みしての夜の部では、毎年恒例の夜の湿地巡りをしましたが今年も成果ナシ。
なぜかいきなり巨大なクヌギカレハが登場したりはしましたが。
ビックリしたのは、何を考えているのか、全く警戒心もなくすぐ近くをうろついていたタヌキ。
いそいそと数枚撮りましたが、暗い場所だと私のデジカメだとなかなか
ピントが合わないもので2枚撮れただけ。おまけに予想以上に荒い仕上がりだし・・・
気を取り直して場所を変えると、ヒメヤママユ(左)に加えて、キシタバ(右)も登場。
こいつらは夏の蛾というイメージでしたがまだまだ長生きしてるもんなんですね。
ダイコクコガネ類(左)もいましたが、♀はなぁ…多分ゴホンヅノだと思うけど。
白黒模様がえらくシックなシロスジカラスヨトウ(右)も見つかりました。
マイマイカブリ(左)も発見。こいつは足が悪いようでびっこ引いていました。
近くには地味系シャクガ(右)が何匹も止まっていましたが、アキナミシャク系かと
思ったら違ったようで、お名前は調査中。この手のはしらべてもなぁ…
その後もしつこくウロウロすると、実によさげなシチュエーションのポイントを発見するも、
寒かったからか、トイレの灯りにキエグリシャチホコ(左)がいたくらい。
これじゃぁしょうがねぇな、ということで引き上げようとすると、トイレの天井に妖しいモノ(右)が…
ええぇ〜〜〜〜〜!!キクガシラコウモリじゃないですか!
いや、洞窟とかで何度も逢ったことはありますが、まさか明かりのついてるトイレにいるなんて!
大喜びでバシバシと撮っていると、目覚めた彼は飛び立とうとしたまま落下(左)したので
慌てましたが、なんとかそっと持ち上げて天井に再度とまらせたあと、顔のアップ(右)も撮影。
よくよく考えるとこの場所はスキー場のすぐ側なので、もしかして数日前まで
誰も使っていなくて日中でも真っ暗だったから越冬場所に選んだってことかも。
しかしなんとも嬉しく不思議なエンディングとなったのでした♪
ということで、あれこれ結構楽しめた1日でした。
まぁ、まずはなにより、秋晴れのきもちのよいハチ高原で、
たくさんの方にオミナエシを無事に植えていただけたのが嬉しかったですね。
予想以上にたくさんの方々に協力いただけて、本当に人海戦術
あっという間に終わったのがなんとも印象的でした。
来年にはこの場所にウスイロヒョウモンモドキが飛んできて卵を産んで
くれるだろうと、今からとても楽しみにしています。
ご協力いただいた皆様方、本当にありがとうございましたm(_ _)m
その前の、予想外のオナガアカネも嬉しかったし(撮影は本気で腹立ちましたが)、
前後の夜の部では、まさかのタヌキ&トイレのコウモリというオマケ付き。
やっぱり但馬は楽しいから、また近いうちに遊びに行かなきゃですね(^-^)!