ド裏目天気に〜総空振りな日〜12.9/8

ここ日は、またぞろもののみごとな”裏目”をひいてきました。
ここのところの「キマグレ天気」の余波再び、という感じなのですが、
本来は紀伊半島の山地をウロウロという予定だったで
少し遅めに家を出てみたら、途中でもう笑っちゃうくらいのすざまじい大豪雨。
虫方面トライアルだったので、この雨じゃどうにもならん、と
急遽天気が少々崩れていても遊べそうな愛知県某所に移動してきたら
途中からいやがらせのような大快晴&ジリジリ夏日になり
思いつきで転戦した先では、あまりにもの夏日のせいで、あっというまにフラフラ。
当然ながら虫影少なく、狙いのものもさっぱり見つからず、
最後の最後までなんかムダに体力喰っただけの泣ける展開となったのでした(^^;

<1>愛知県東部

  
というわけで、急遽予定変更でやってきたるは久しぶりの某湿原。
道端でタケトラカミキリ(左)なんぞ見つけたりしつつ進むと、イワタカンアオイ(右)を発見。

  
湿原には、あちこちにミズギボウシ(左)がなんともイイカンジに咲いていました。
久しぶりで嬉しいミズギク(右)は中途半端に数花だけ残っているような状態。

  
相変わらずもさっと群れているコタヌキモ(左)がありましたが、花は見つからず。
トウカイコモウセンゴケ(右)は若干ながら咲き残りの花がありました。

  
んで、この場所のお約束といえば、こちらのシラタマホシクサ。
相も変わらず見事な群落に惚れ惚れします。いやぁ、眼福じゃ。

  
さて、それでは、ということで主目的のミミカキグサ類を探すことにして
木道に這いつくばるようにして目を凝らすと、ミミカキグサ(左)、ホザキミミカキグサ(右)
などはあちこちに大群生していました。しかし、ここで予想外の問題が…
到着時には分厚い雲だったのに、ここで急に雲が切れて
一気に強烈な夏日になったんです!炎天下で探すのはキツ過ぎるゾ(>_<)!

  
ベソかきつつ、時折雲がかかった時を狙って集中的に探しますが、
ムラサキミミカキグサ(左)もたくさんあるものの、狙いのヒメミミカキグサ(右)は皆無。
一度ピンクの花(右)を見つけてドキッとしましたが、よく見るとこれはどうやら
ホザキミミカキグサの花芽だったようで…いやぁ、難儀やなぁ。

  
うろうろしていると、目の前でオオシオカラトンボ(左)が産卵をしてくれました。
なぜか、仲良く溺死しているカマキリ類幼虫(右)もいましたが、なにが起きたんだろう?

  
などと思っていると、カマキリのすぐ側に怪しい影。これがよくよくみると
ホトケドジョウなのでちょっと興奮しちゃいました。やっぱかわいいねぇ。

  
さて、気合を入れてさらにうろうろすると、イワショウブのつぼみ(左)を発見。
サギソウ(右)もかわいらしいのが数花だけ咲き残っていたりもします。

  
面白かったのは、オオシオカラトンボ(左)。枝に止まった♀に♂が猛アタックしていたので
バシバシ撮りましたが、こんな程度しか撮れず…雰囲気は分かります?
まだ未熟でしたが、ヒメアカネ(左)も何度か登場されました。

  
ビックリしたのは、クモの巣にかかっていたこちら。ヤブヤンマ♀ですね。
こんな大型のヤンマでもかかることがあるんだ。季節的にもう弱っていたのかな?

  
湿地の中をひらすら睨むと、木陰に隠れてキセルアザミ(左)やら、早くも1株だけ
イワショウブ(右)が咲いていたりしましたが、やっぱり狙いのヒメミミカキは見つからず。
そうこうするうちに、明らかに地元の玄人さんという方が通りかかったので
思い切ってたずねてみると、「いやぁ、ヒメはもう終わったんじゃないかなぁ」との言葉。
驚いて「え、もう時期的に遅いんですか?」とお聞きしたところ
「そうじゃなくてここ数年出てないからどうやら絶えたっぽいんだよね」
が〜〜〜ん(ToT)!そりゃいくら探しても見つからんわけだ!

  
しょうがないので引き上げようとすると、あたりにいい感じのサワシロギク(左)を発見。
サワオトギリ(右)も群生していましたが、こちらはすべて実になっていました。

  
ふと道端でこちらを睨んでいるニホントカゲ(左)を発見。どうしたん?
あたりには久しぶりの帰化植物、オオフタバムグラ(右)が群生していたりします。

  
林の中では、木漏れ日の中にこっそり隠れたマルバノホロシを発見。
たぶんマルバノの方だと思うけど、ヤマホロシかなぁ。この手はよくわかんない。
しかし、この日はそもそもここに来ること自体が予定外だったので転戦先も考えてなく
思いついて少し離れた河原に急遽大移動することに。

<2>静岡県西部

  
しかし、やってきた某河川では、河原に下りた瞬間に強烈な後悔。
だって、すんごい日差しなんですもの。こりゃどうにもならんぞ…
それでもなにくそ、と思いながら歩き始めるとすぐ、これでもかというくらいグルグル巻きに
されたコクワガタを発見。かわいそうなので救出してあげましたが、
葉上に置いて1枚撮っただけで逃げようとして落ちかけるので、あわてて手で
受け止めたら、思いっきり指挟みやがって(ToT)…思わず振りほどいたらそのままロスト(笑

  
道端にはなんか面白そうなマンネングサ形植物(左)もありました。オカタイゴトメ?
あたりにはカワラケツメイ(右)もあちこちに群生していたりします、が
なんせ暑い。暑すぎる。おかげで虫影はえらく薄いし、こりゃ参ったなぁ…

  
ウロウロしていると、葉影にホソオビアシブトクチバ(左)が隠れているのを発見。
あたりの砂地には、やたらめったらとコニワハンミョウ(右)が多数走り回っていました。

  
面白かったのは、すっと日が陰ったとき。ふと気付くと、枯れ木にベタベタと
ウスバキトンボが止まっている(左)のに気付いたのですが、
よくよく見ると、少し上の枝には鈴なり状態(右)でとまってるんですよね。おもろい!
尾園さんのブログで「集団でいると安心するのか?」などと書いてあったもので
少し気になっていたところですが、やはりそういう傾向は強いみたいですね。

  
さて、この場所での狙いは、実はクロコムラサキだったのですが、
コムラサキは多数いるものの、暑いからか高い場所を飛び交うばかり。
降りてきてくれるのは普通のコムラサキばかりで…むぅ、うまくいかんなぁ。
んで、その後もしばらくウロウロしまくりましたが、成果さっぱりなしで、
完全にヘバりはじめたので、ギブアップしてさらにちょいと転戦することに。

  
やってきたるは、比較的近くにある海岸縁の池。飛来種で有名な場所ですが
さすがに時期的には早いわなぁ、と笑いながら歩いて見ると、
マイコアカネ(左)や、キイトトンボ(右)が登場した程度。

  
なんかよくわからない花の名残(左)もありました。海浜植物でこの花なってなに?
あとは、ヤマトマダラバッタ(右)が見つかったのが嬉しかった程度で
当然ながらここでも成果なし。まぁ日も傾いてたしね。とほほ。

ということで、なんともいえず寂しい展開の1日でした。
ヒメミミカキグサはここ数年探しに通っていたので、かなりショックでしたね。
一般に知られている生息地だと、あとは通常時立入禁止の某所が
残るのみで、あそこは事実上写真撮影できない距離でしか見れないので、
こうなるとお手上げ状態。誰かマル秘ポイントをおしえてくださいませ(^^;
ちなみにこの日は翌日の目的地までの移動中、ひさしぶりに「矢場とん」の味噌カツでも
食べて運気回復といこうと決心し、調べると道中にあるアウトレットモールにも
出店しているということが分かったもので高速を途中下車して
いそいそと向かったのですが、高速を降りてみると予想外の渋滞。
なんじゃ?と思っていると、いきなり頭上に鮮やかな花火が打ちあがって事態を理解(^^;
(余談ながら予想もしていない時の近距離からの花火の爆発音って心臓に悪いですナ)
当然のごとく人まみれ・車まみれの空間をノロノロ移動して、ようやく現地に着くと
駐車料金\1000也」の看板が! いや、\1000くらいの味噌カツ食いに来たのに…
悔しいので、花火見学の車の群れの中にこっそり路駐してモールに向かってみたものの
広すぎて迷いまくっているうちに閉店時間になっちまいやがって、
諦めて車に戻ったちょうどその時に、花火が終了したらしくてどっと人が出てきて
あたりに車が溢れて、そのまま再度どっぷり大渋滞、高速乗るまでずっとノロノロ運転、
というもののみごとなトラップにハマって残りの体力を完全に使い切ったのでした(笑
まぁ近いうちに大企画がありますので「運勢はおしなべてプラスマイナスゼロ」を身上とする
私としては、ここらで運気をつかわずに貯蓄しておくのは理に叶っているわけですが…
神様、このアンラッキー分は、今度の大企画の時にきっちり精算してよね☆


次へ⇒

topへ⇒