九州・大OFF会@〜豪雨の後に〜 12.7/7

この週末は、またなんとも謎な大OFF会が開催されておりました。
発端は、「相模国之自然スケッチ」の一寸野虫さんが
本土産の最後の未撮影種である某大珍品を取りに九州入りされるという情報。
そこに「野道を行けば」のTODさん&Ashもご一緒されるということで
お誘いを頂戴しましたので、いつものカルテットメンバーこと、
「蝶に遊ぶ」のma23さん、「ノゾピー蝶観察・撮影の部屋」のノゾピーさん、スギ丸さん
の4人で交代運転でひた走って合流するという一大イベントに。
さらに、現地では蝶屋さん13名が一堂に集結するというすんごい大騒動になり、
なおかつそのうち10名が同宿だったもので、そうなると当然のごとく
焼酎抱えての大宴会になるというスンバらしい展開に(笑
この日は最初は記録的豪雨からスタートしたのですが、さすがにここまで
強豪メンバー揃いだと雨雲も尻尾を巻いて逃げるということも実証できました♪
さてはて、いったいどんな珍道中だったかは、乞うご期待ってことで(^-^)

<1>熊本県某所


今回は本編を始める前に、前夜編から状況を記しておきたいなと(笑
前日夜、期待に膨らみつつ、それでもあまりにもの大雨にちょいとゲンナリしつつ
いつものメンバーと合流したのはよかったのですが、
その直後から、冗談抜きで本当に前が見えないくらいの大豪雨&絶え間ない稲光。
超長距離運転だというのに全然スピード出せないし、挙句の果てに途中で
「事故通行止め」なんて表示が灯って焦ってみたり(直前で解除されたけど)、
長時間運転してても緊張のあまり全然眠くならなかったくらい(笑
現地に近づいたらマシになる、と信じていたけど、IC降りても滝のような雨。
ポイントについても渓流は大増水で茶色い濁流になり、
外を歩く気分にもならないくらいの状況が続きます。こりゃダメかも…

  
それでもTODさん&Ashさん、一寸野虫さんと豪雨の中次々来訪されたので
雑談しながらのんびり待つことに。ふと、看板にオオバナミガタエダシャク?(左)がいたり、
薄暗い木影にオオバノトンボソウ(右)を見つけたりはしましたが…

  
大雨なので、マイマイ類(左)は大変ご活発でした。ここらのはなんて種類かな?
草地にはパラパラとネジバナ(右)も咲いていたりします。

  
美味しそうなタマゴタケ(左)も発見。みんな毒キノコだと思ってたみたいだけど。
ふと見上げると、エゴノネコアシフシ(右)もたくさんみつかりましたが、
このショットだと、かなりの雨だったことが伝わりますよね?

  
そうこうするうちに、某ご一行様も合流してがぜん賑やかに。
時折小雨になると、みんな期待が膨らんで活気付きますが、そんな時に登場したのは
お久しぶりのビロードハマキくらいで、すぐさま豪雨の繰り返し。
TODさん&Ashさんは雨がやむまでと温泉に入りにいかれましたが、
降りしきる雨を見上げながら、賢明な判断だナァと思ってみたり。

  
さらにウロウロすると、別の場所でもオオバノトンボソウ(左)を発見。
草むらには、可愛らしい蛾(右)がいましたが、お名前は調査中…

  
ミスジコウガイビル?(左)もいました。湿地では、パラパラとミツバ(右)も
咲いていたりしますが、丁寧に探し回っても、葉裏で休憩中の個体は見つからず。

  
かわりに、アサヒナカワトンボ(左)は結構元気に飛んでいました。敏感だったけど。
ビックリしたのは、不意に飛び立って地面に落ちたニイニイゼミ(右)。
これが見事なクイズになるくらいの保護色なんだと改めて再確認した次第。

  
濃色型のアサヒナカワトンボ♂も飛び回っていましたが、妙に敏感で
かつ木影はうすぐらく、ブレブレしか撮れなかったのが残念。

  
うろうろしていると、おもしろげなカメムシ類(左)も発見。その後も、マイマイ類(右)なんぞ
撮影しつつ、雨が上がるのを待ち続けたわけですが、カルテットメンバー全員が
「TODさん&Ashさんが帰ってきたら晴れる」と予想していた通り、
雨が上がって気温が上がり始めたぞ?と思ったらお二人が歩いてこられたのは
なんとも印象的でした。いやはや、さすがですよねぇ。


そして!
待つほどに感激の瞬間はやってきました。
ふと見上げた場所にチラチラと舞うあやしく小さな影。
降りてくれ、と念をかけると、ふわりと降りてきてくれたその影は…
やったぁ!ゴイシツバメシジミ♂じゃないですか!

  
最初はなかなか敏感でしたが、やがてのんびりとポーズを取ってくれたので、
大興奮しつつ、八重二重に取り囲んだ皆様方に混じってバシバシと撮影。

  
しばらくすると、なかなか絵になる葉上にも静止して吸水してくれたので
さらに興奮しつつ慎重に撮影。しかし、大雨の後なのに降りてきて吸水すんねんなぁ。

  
この子は妙に人懐こいようで、道端の錆びたボルトで吸水(左)してみたり、
あげくのはてにはA氏のカメラに乗っかる(右)という離れワザまで披露してくれました。

  
ふと気づくと、道端の樹にカヤラン(左)があったりして、やはり原生林だなぁと実感。
そうこうするうちにゴイシツバメシジミがシダの葉上(右)に鎮座してみてくれたりとか。

  
さらに面白いシーンは続きます。ふわりと舞った個体が、I氏の靴上に
ちょこんととまって、なんとそのままぱっかりと開翅(左)。
あわてて上からも撮影(右)したら、慌てすぎてはみ出しちゃいましたけど(^^;

  
その後も、チョコチョコと飛んではいろんな場所にとまってくれたりします。
こうなると人間贅沢になるもので、最初は登場しただけで大興奮していた皆様も
「もちょっといい背景の場所に止まってくれないとなぁ」などと文句を言い出す始末で(笑

  
というわけで、葉上に止まった個体を中心にバシバシと撮影。
しかし、到着した頃には大雨の中絶望していたことを考えるとすごい展開ですよねぇ…


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