古巣懐訪〜鶴見川源流祭2012〜 12.5/13

この日は、毎年恒例「鶴見川源流祭」に参加してまいりました。
鶴見川源流ネットワーク」が主催するこのイベント、かつてはスタッフを
やっていたこともあり、お世話になった懐かしい方々への年次御挨拶がてら、
そして懐かしのフィールドへの挨拶がてら、なぜか毎年遊びに来てしまいます。
というわけで、今年も何一つ変わらず、早朝から近隣のフィールドを歩いてから
「来たよ来たよ、当たり前の顔して来たよ」とからかわれながら、
いつも通りのイベントで、それでも変わっていく環境にちょっとびっくりしながら、
懐かしい空気の中、にぎやかで楽しい時間を過ごしてきたのでした。

<1>小山田緑地周辺

  
というわけで、今年も始発バスでまずは近くの谷戸歩き。
すると、あちこちにオカタツナミソウ(左)が大満開で、いい感じのマルバウツギ(右)も見つかります。

  
シオヤトンボ(左)は今を盛りとばかり、あちこちで賑やかに飛んでいました。
ここの名物、レンゲツツジ(右)も咲き始めていたります。


さて、狙いを済ました場所では、なんと数年ぶりにムカシヤンマの羽化殻を発見!
この発生場所は本当に狭い幅10m程度の斜面で、
ここ数年見れていなかったので、ついに絶えたのかとシンパイしていましたが
まだご健在だったようでなによりです。成虫には逢えなかったけどね。

  
あたりには可愛い実をつけ始めたメギ(左)もありました。このあたりじゃ珍品なのよ。
んでバシバシ撮ってると、ふわりとヤマサナエ(右)が舞い降りてビックリしたり。

  
こちらもこの場所の名物であるシラン(左)も今年もご健在でした。
あたりではピカピカのコミスジ(右)も撮れとばかりに目の前に出て着たりとか。

  
さらに谷を変えると、ここでもシオヤトンボ(左)は沸くがごとく飛んでいました。
アオサナエ(右)も登場しましたが、なんかへんなポーズやね。

  
岩あちこちに、絨毯のごとくムラサキサギゴケ(左)が咲きほこっていたりもしました。
あたりにはアサヒナカワトンボ(右)も多数登場。旧ヒガシカワトンボやね。
#これはニホンカワトンボだとご指摘をいただきました。う〜〜ん、難しいなぁ…

  
おおっと思ったのはこの個体。まだ若いからなんでしょうけど、翅の一部が白濁してます。
これが広がったのが幻のシロバネカワなのかなぁと思うと、ちょっとワクワク。

  
遊びすぎていい時間になってきたので緑地に入ると、ツマグロヒョウモン(左)が
今年も当たり前の顔して飛び回ってました。時の流れってすごいなぁ。
フタリシズカ(右)も咲き残っている株があったりします。

  
あちこちでいい感じのミヤマナルコユリ(左)もありましたが、木影で暗くてどうにも。、
花の残ったタマノカンアオイ(右)もいくつか見ることができました。

  
そうこうするうちに、えらい至近距離にオオルリ♂(左)が御登場。
なんか警戒心の薄い個体らしく、粘るとかなりアップ(右)でも撮れちゃったり。

  
すぐ近くに♀(左)もいました。このへんで繁殖とかしてくれないかなぁ。
この場所のお約束、コケリンドウ(右)は今年も全開にいい感じで咲いてます。

  
さて、源流祭の会場に到着すると、今年も大満開のニセアカシア(左)がなんとも見事。
すでに会場(右)にはたくさんの人々がにぎやかに行きかっています。

  
ちょっと管理所の方に顔を出しに行くと、久しぶりの不思議なオオハンゲ(左)に遭遇。
近くには巨大な蛾の蛹(右)が地面に転がっていましたが、キミはなにもの?

  
あたりをウロウロすると、キンラン(左)や、ササバギンラン(右)にも逢えましたが、
今年は不調なのか、見rたのはごく少数の株だけでした。

  
さて、源流祭の会場に戻ると、鶴見川河口の生麦干潟で取れたという面白い魚が
多数展示してあるブースがあったもので、しばらくかぢりついてみたり。
でっかいウロハゼ(左)や、イダテンギンポ(右)なんてなかなか迫力がありましたね。

  
アシシロハゼでいいのかな?面白い雰囲気のハゼ類(左)もいましたし、
なんとも可愛らしいポーズをとってくれるミミズハゼ(右)も実にいい感じ。

  
面白かったのは、かなり落ち着き泣く泳ぎ回っていたイシガレイ。
正面からのショット(左)だとなにがなんだかわかりにくいなぁと嘆いていたら、
ガラス面にぺっ足り張り付いてくれる個体(右)も登場。
うわぁ、裏側からだと更に何がなにやら分からんなぁ(^^;)。内臓シースルーだし。

  
そうこうするうちに、今年も白井貴子さんのコンサートがスタート。
子どもたちも集まって、広場に響く歌声にのんびりゆったりとした雰囲気が漂います。
その後もしばらく会場で賑やかな時間を楽しんだあとで、
「どうせオレら放し飼いだからね」と言いながらEさんと一緒にリーフバグ探索に
向かうと、イキナリご立派なヒメヤママユの幼虫(右)が登場。

  
おお〜〜っと思ったのは、丸坊主になったエノキにたかっていた、ものすごい数の
テングチョウの幼虫(左)。ちょっと、あんたらこれ今からどうすんのよ状態。
中にはえらく黒っぽい幼虫(右)がいましたが、これって群生相みたいなもん?

  
なんか悪漢面のムシヒキアブ類(左)にも遭遇。かわいらしいキマダラハナバチ類(右)も
登場しました。え〜と、ダイミョウキマダラハナバチでしたっけ?

  
実に見事な色合いの、オカモトトゲエダシャク幼虫も複数発見。
緑系(左)、茶色系(右)と2系統ありました。幼虫は見るのに成虫には逢えないんだよなぁ。

  
その後も、ウスタビガの幼虫(左)がいたり、こちらもお久しぶりの
オオギンスジハマキ(右)も登場したり、最後までアレコレ楽しめた1日となったのでした♪

というわけで、今年もやっぱり楽しい一日でした。
"はるばる"な距離ではありますが、、このイベントだけは欠かすわけにはいきませぬ。
お世話になった方々に挨拶し、懐かしいフィールドの推移を眺め、
そして歩き回ればいくつかのビックリにも逢えるコト必須ですからね〜♪
そんなこと思いつつ、この日も懇親会でシコタマ呑んだくれ、
予想外にも結成10年を迎えるという、和光大学・かわ道楽の若い学生たちの
騒動をほほえましく眺め、D教授からの不思議な紹介に目を白黒し、
そしていつもどおり全力で暴走しているK教授を見て、
よしよし今年もやっぱり来た甲斐があったと深く満足して帰路に着いたのでした(笑
来年もフツ〜の顔していくと思いますので、どうぞみなさん、ヨロシクです♪
ちなみに、今回の会場、小山田緑地を初めとした鶴見川の源流部では
毎月様々なイベントが開催されています(鶴見川源流ネットワークのページをご覧あれ)
かなりオススメですので、是非是非、一度遊びに行ってみて下さいませ(>_<)!


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