真夜中がさがさ団〜春蛾探求〜 12.4/18

この日は、ちょっとした反則技を実行してきた1日でした。
先日某氏から非常にウラヤマシイ話を聞いたもので、前々から一度は
挑戦してみようと思っていた「平日夜中高速SA巡り」を実行!
まぁ、単純に仕事上がりにそのまま高速道路に乗って、SAに集まっている蛾を狙って
そのまま帰ってくるという非常に単純な手法なんですが(笑
んで、詳しくは書けませんが、ちょいとしたトンチで費用的にも安く済ます方法が
見つかったもので、意気揚々と取り組んでみた次第ですが、
睡眠時間を削ってのトライだったのに、期待していた大物はいまいちヒットせず、
やはり無謀だったかなぁと苦笑いする展開でしたが、
最後の最後に、本当に大笑いするようなものの見事などんでん返し的オチがついて
どこのコントやねん、と自分で一人ツッコミする、そんな一夜となったのでした(笑

<1>中国道各地&地元

  
というわけで、仕事帰りにそのまま中国道に飛び乗って、順番にSAを見て行きますが、
何匹かのノヒラトビモンシャチホコ(左)が見つかったほかは、誰かに踏まれたらしき
ボロッボロのハスオビエダシャク(右)がいた程度。

  
トイレの洗面所にアカエグリバ(左)が隠れていてビックリという一幕もありましたが、もっと
ビックリしたのは、撮影しようと手を伸ばしたところに鎮座していたキイロアシナガバチ(右)。

  
なぜか下半身だけになったアケビコノハ(左)にも遭遇。今年お初の
オオシモフリスズメ(右)もいましたが、これも残念ながら轢死体…

  
外灯の下を順番に見ていくと、面白げな雰囲気のアオゴミムシ類(左)も
闊歩していましたし、ヒメオサムシ系の姿(右)も発見。キミらはなんて種類かナァ?

  
なぜかナメクジ(左)が数匹集まっている場所もありました。雨上がりでもないのに…
クロテンヨトウかな?、ド地味な蛾(右)も見つかります。 


そうこうするうちに、大きな影が視界を横切ったと思うとドンとばかり激突。
なにが起きたんじゃい、とあわてましたが、よく見るとオオシモフリスズメじゃないですか!
ちなみに、あとで気付いたんですけど、この個体はこの時点では
オシリの先端が開いてるんですね。フェロモン発散中?

  
久々の出会いに嬉しくなったので、とりあえず近くの樹にとまらせてバシバシ撮影。
やっぱりデカイし、なんともいえないシックな美しさもあってもうサイコー。
なぜか春蛾3TOPの中ではこいつが一番縁があるんですよねぇ。

  
その後はウラベニエダシャク(左)とか見たりしながらさらに何箇所かSAを廻りましたが、
努力の甲斐あって、今回の一番の主眼であるエゾヨツメ(右)も発見!
って、メチャクチャ轢かれまくってる轢死体やんか(>_<)!
見事なオチにガックリしつつ、深夜になりつつあったので帰路に着くことに。

  
んで、この後、既に夜中ではありましたが、所用もあったのでうちから徒歩3分の
社員寮に立ち寄ってみると、灯りの下にタカセモクメキリガ?(左)やら、
ノヒラトビモンシャチホコ(右)やらといったあたりが見つかります。

  
和風美の素晴らしいオオハガタナミシャク(左)も隠れていらっしゃいいました。
えらく巨大なガガンボ類(右)も見つかったりもします。

  
翅の欠けた地味系蛾類(左)も発見。え〜〜と、お名前が良く分からない。
なんかおもしろげな大きな蛾の翅(右)が落ちている場所もありました。誰のなんだろ〜?


などと思いながら、ふと横を向いた私は、思いっきりフリーズしました。
そこに鎮座されていらっしゃるのは、エ、エゾヨツメじゃないですか〜!

  
というわけで、狂喜乱舞してバシバシとひたすら乱写♪
いやはやしかし、夜中まで延々さすらって探した相手はすぐご近所にいたなんて…

  
ちなみに、こちらの大感激は彼には伝わらなかったようで、割とすぐさま飛んじゃって
背の高い外灯周りをひたすらぐるぐる飛び回りはじめたんです。
その下でひたすら粘って、何度か落ちてきたときにバシバシ撮影したものの、
結局チャンスは数回でそれっきりロスト。
それでも、間違いなく大々満足なエンディングとなったのでした(^-^)

というわけで、無謀な夜中突撃でしたが、かなり楽しめた1日となったのでした。
長々と憧れ続けていたエゾヨツメとの感涙の出会いですから、もうサイコーっすね。
これで今年は春蛾の3大巨頭に全て逢えたことになります。
しかし、100km以上さすらって探した相手は、徒歩3分の場所にいたなんて、
なんてデキすぎたオチなんでしょうか。たははのは
某氏に「青い鳥の話みたいですね」と褒められましたが、本当にそんな感じで(笑
それにしても、今回で夜中のSA廻りという裏技を発見してしまったので、
これはシーズンを変えて何度か挑戦しなきゃいけませんねぇ。
春蛾の中でもなぜか逢えないオカモトトゲエダシャクとか、秋深まったころの
クロウスタビガとか、まだまだ狙いたいものは多いことですし、
翌日の仕事に支障をきたさない程度で(笑)、またがんばってみたいと思います☆


次へ⇒

topへ⇒