突発的薩摩旅A〜ナニもナイ日〜 11.12/18

この日は、発作的な薩摩旅その2日目。
12月も中旬だけど、南薩摩までくれば生き残りの虫と遊べるかな
という甘っちょろくかつアバウトな思考回路と、そのついでに
ちょっと久しぶりのヤゴ探し、という雑な計画だったのですが、
これがまぁもののみごとに大空振り。
寒波のおかげかなぁ〜〜んもいないし、そのせいなのか
なぜなんだか理解に苦しむくらいヤゴも採れないし…
それでも頑張ったら狙いのヤゴも少しだけ採れたし、いくつかの
ささやかな面白い発見があったのがまだしものラッキーでしたが、
最終的には妙な徒労感だけの残る「ナニもナイ日」でした(ToT)

<1>鹿児島県各所

  
というわけで、早朝からやってきたのは、ホテイアオイ(左)だらけの某池。
水辺に浮かぶサンショウモ(右)なんぞ眺めつつ、寒さに震えながらタモ網を
振り回しますが、これがびっくらこくくらいナニも採れない!!
悔しくなって、汗だくになるくらい頑張りますが、なんせナニも採れないんです。

  
かなり長時間頑張って、オオシオカラトンボ(左)が1匹と、リュウキュウベニイトトンボ(右)
が1匹という徹底的な貧果。この池は周辺の草刈したものを池にぶち込むので
池のふちがドンドンヘドロ化して採りにくくなっているのもありますが
昨年はホンの短時間でアレコレ採れたので、今回の空振りは予想外……
寒すぎてヤゴも深い場所に潜り込んでしまったんだろうかと想像してみたり。

  
ふらふらになりつつ引き上げようとすると、近くに極小サイズのトビハムシ類(左)がいた
ので数枚記念撮影。お次の場所では、なんとか狙いのハネビロトンボ(右)が
2匹だけ採れましたが、同じ場所でたくさん採れるはずの
ベニトンボがさっぱり採れずに、なんとも納得いかない感じ……

  
諦めて移動していくと途中で咲き残りのコスミレ(左)を発見。
真っ赤に色づいたイイギリ(右)なんかも見つかります。

  
さらに道端に、パラパラとサツマノジギクも発見!
中途半端な小群落でしたが、久しぶりだったので嬉しかったり♪

  
近くには1つだけでしたが、コバノタツナミ(左)も狂い咲いてました。
モッサリと実をたくさんつけているオオムラサキシキブ(右)もみつかります。

  
さらに海岸っぺりを走っていくと、突然目の前に白い花園を発見!
あわてて駆け寄ると、そこには大満開のサツマノジギクがあったんです。眼福☆

  
近くには@@@@@(左)も1つだけ咲き残っていました。
面白かったのは、1花だけ咲き残っていたハマナデシコ(右)。これが
1花だけ咲き残っていたらさっぱりナニモンだかわからんなぁ。

  
さらに結構見事だったのは、ホソバワダンの大群落。さすがに花は
盛りを越して中途半端だったけど、満開の時期は見事だろうナァ。

  
んで、根らの草地に到着したわけですが、これがまぁ見事になにもいない。
散々探しても、モンシロチョウ(左)とかヒメアカタテハ(右)がいたくらい。とほほ。

  
ウロウロしてると見事な感じに紅葉しているシマニシキソウ(左)やら、
南国らしい帰化植物ムラサキカッコウアザミ(右)なんかも見つかります。

  
うろうろしていると、ウラナミシジミ(左)がいたり、ムラサキツバメ(右)
がいたりもしますが、風が強くてどにもこうにも状態なんです。とほほ。

  
溜息つきつつ歩いていると、これまあみごとに大満開なシロダモ(左)も
あったし、咲き戻しのヤブジラミ?(右)も発見。いろいろあるもんだ。

  
なにげなく池を見ると、オオバン(左)がのんびりと泳いでいたり、上空を
ふわりとノスリ(右)が飛んだりしましたが、まわりをウロウロしてみても、
期待していた生き残りトンボは皆無。ベニトンボくらいいると思ったんだけど(^^;

  
悔しいので周りのヤシの倒木をひっくりかえすと、サツマゴキブリ(左)を発見。
あたりのヤシにはタマシダ(右)なんかがもっさり着生しています。

  
ここでビックリ仰天、予想外の発見がありました。
ふと目を留めたヤシの樹に着生しているのは……うわ、マツバランじゃん!
かなり唖然としましたが、ついてるのは1本のヤシのみ。
これって自生なのかなぁ?それとも海外からヤシについてきたのかナァ?

  
さらにしつこく周辺をウロウロしてみると、濃い色のコスミレ(左)が点在していたり、
近くの草むらでは、アカタテハの幼虫(右)も見つかったりします。

  
盛りを越してしおれかけているツワブキ(左)には、ボロボロの
イチモンジセセリ(右)も発見。これが嬉しくなるくらい虫影が薄かったってことですが(笑

  
さて、ここで気合を入れて再度ヤゴ採り。これがまた藻が増えてたからかまったく
採れずに散々苦労したのですが、そのうちにいいポイントを発見して、
ハラボソトンボ(左)、ベニトンボ(右)も何匹か採れて一安堵。

  
一網ごとにごそっと大量に採れるグッピー(左)にげんなりしつつ
頑張ってると、意外なことにコオイムシ(右)が網に入ってビックリする一幕も。
しかし、その後も散々粘るも、ほかの狙いのヤゴはまったく採れず。

  
ヘバッたので転戦することにして移動していると、ふと車窓から見えた小さな港に
なんとたくさんのカツオドリが飛び交っているじゃないですか!
見渡す限りに10羽くらいが飛び交っていて、もう目を白黒状態。

  
強風に閉口しながら、とりあえずFZ100+テレコンで、もうめちゃくちゃに乱写すると
ごくたまにかなりの近距離を通るのでこんな嬉しいショットも撮れちゃったりとか。

  
俺も撮れやとばかりウミウ(左)が横切ったりもしましたが、その後もひたすら連写して
複数ショット(右)を狙いますが、ちょっと雲も出てきていい感じには撮れず。

  
なども何度もイキオイ良く飛び込んで(左)、魚を取って飛び立つ(右)のですが、
強風が吹き荒れているのとウデ不足でろくなのが撮れずに残念無念。
その後、場所を変えて別の池で再度ヤゴ採りにいそしみましたが、
日が沈むまで粘ったものの成果なく、汗だくヘロヘロになっただけでした(^^;

というわけで、これまたしまらぬ1日でした。
しかし、ヤゴ方面の徹底的な空降りっぷりはなんとも納得いかん感じ。
南方系のヤゴはリクエストされることが多いので何度も
この場所に採りに来てるんですが、アオビタイトンボ空振りは初めて。
ベニトンボもほとんど言いたくなるくらい採れなかったし、
まだ見ぬアメイロだとかオオハラビロなんて採れる気すらしなかった(^^;
一気に冷え込んだから深い場所に潜ってしまったのか、
それともここ1年くらいろくにヤゴ採りしてなかったらか勘が鈍ったか…
それでも、カツオドリとか、不思議な場所のマツバランとか
いくつかのビックリに出逢えるのはさすが南薩摩ならではかな。
んで、実は今回は代休絡みで3連休にしていたので
本当はそのまま南薩で粘る予定でしたが、あまりにもの空振りに
なんか一気に気が抜けて、この夜は大移動することにしたのでした(笑


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