晴れの特異日に〜曇天渓流涙旅〜 11.10/10

この日は、突発的な思いつきでちょっとした遠征をしてきました。
実は、前々から楽しみにしていたイベントがあったのですが、今年のヘンテコな季節
のせいなのか、どうもまだ未発生らしいということで延期になりまして…
それではと急遽地図を眺めながらアレコレ悩むことになったわけですが
昨日のあまりの夏日度合いを考えるとどうも飛来アカネ再挑戦は分が悪そうなので
蝶狙いにしたいところだけど、計画していた山口県謀所には今からじゃ遠い。
おっ、そういえば四国にウワサの場所があったよな〜、そっちの方が近いじゃん!
というほとんど思いつきだけの世界で特攻してきましたが、
徳島南部は高速道路が繋がっていないからメチャクチャ遠かった〜(^^;
オマケにまさかの曇天ノーゲームと、ホンマ散々すぎる展開の涙々な1日でした。

<1>徳島県某所

  
というわけで、早朝5時発で目的地に着いたのは9時近く。いや、遠すぎる〜(^^;
でも、車をとめて歩き始めたとたんに予想外の人にお会いするという想定外のビックリもあって
気分も盛り上がりつつ、イイ感じの滝(左)のある渓谷を歩いていくと、
なぜか初手から、渓流の岩の上でぼ〜っとしているヒキガエル(右)に遭遇してビックリ仰天。

  
これは環境的にナガレヒキガエルだろう!ということで興奮しながらバシバシ撮りましたが
よくよくみると耳膜がはっきりしているので普通のニホンヒキガエルのよう。
なんでこんなシーズンに、渓流のど真ん中の岩の上に鎮座してたんだい?

  
岩の上にはマダラエダシャク系の蛾(左)も発見。この手は似てる種類が多すぎるのよね。
フワフワとクロコノマチョウ(右)なんかも登場してくれたりします。

  
見上げると、なんか面白そうな樹の花が咲いていました。
こんな時期に咲く常緑系っぽい樹って、多分お初なんですがお名前は何かナァ…

  
そうこうするうちに、陽だまりにムラサキシジミ(左)がふわりと舞い降りました。
お、これは期待できそうだな、と思ってたんですよね、この時は(^^;
周辺をウロウロすると、ミヤマシキミの葉(右)なんてあたり見つかったり。

  
そのあたりでたくさんみつかったのがこちら。蘭の仲間の実であることは確かですが
葉がないから腐生蘭ですよね。マヤランとかになるのかなぁ…

  
ビックリしたのは、カラ類の混群に混じってイキナリ登場したキバシリ(左)。
あまりに素早くてこんなのしか撮れなかったんですが、まさかの出会いにビックリ仰天。
沢沿いには、ボロッボロのヤママユ(右)なんかも隠れていました。

  
かわいらしいタゴガエルもご登場されました。
しかし、このあたりから雲が目立ち始めて、なかなか気温が上がりません。
今回の狙いは実はルーミス・キリシマ・ヒサマツの御三家という贅沢プランだったのですが
吸水狙いなので、気温が上がって暑くならんことには話にならん〜!

  
渓流沿いではギンレイカのかわいい実(左)も発見。よくよくみると、
かろうじて花(右)も少しだけ残っていました。花盛りの頃に見たいもんだねぇ。

  
ヤマミズでいいのかな?かわいらしいミズの仲間(左)もあちこちに咲いていましたし、
小さなナガレ沿いでは、数株だけでしたが、ダイモンジソウ(右)も見つかりました。

  
なんとも面白い風情のキノコ類(左)も発見。あたりには妙に葉のふちが波立つ
カンアオイ類(右)もありましたが、分布域的にはナンカイアオイでいいのかな?。

  
その後、雲はますます分厚く、時折サッと日がさしても短時間でどうにもこうにもな風情。
間違って降りてきている個体はいないかとかなり探し回りましたが、
ムラサキシジミの翅(左)や、コクワガタの頭(右)なんてものを見つけたくらい。とほほ。

  
かわいらしいトゲグモ(左)にも逢えましたが、風で揺れてこんなのが撮れただけ。
あたりには、よくよくみるとあちこちにナチシダ(右)が群生していたりもしました。

  
えらく小型のサンショウソウ(左)が群生している場所もありました。
その後も天気が回復しないので諦めて移動しようとすると、カワガラス(右)が御登場。

  
車をとめた付近では、アザミ類で吸蜜中のイチモンジセセリ(左)やら、のんびり
開翅中のヤマトシジミ(右)やらがいるので、思わず激写。
う〜ん、こんくらいの調子でルーミスとか撮れる予定だったんだけどナァ。

  
いい感じで咲いているオオユウガギク(左)も発見。岩場では、パラパラと
ハコネシダ(右)もありました。じっくり探すと花方面も面白そうだナァ。

  
それでは思い切って場所を大きく変えよう、と移動していると、道中で
タキユリの群落を発見。立派な実がたくさんついていますね〜。
これは花盛りの頃に、一度足を運ぶ価値が十分ありそうですぞ!

  
さて、その後大きく移動してきたのは、一度は来てみたかった吉野川河口ですが
これがまぁ予想以上に遠かったし、渋滞はまったしで到着は日暮れ直前。
しかも、河川敷で悠然としているノビタキ(左)なんぞみながら河口干潟まで歩いてみると
大満潮で干潟がさっぱりない(笑)。ヘタナリ類(右)が唯一の成果という寒い結末でした…シクシク。

〜おまけ〜

  
おまけですが、最近同機種(Panasonic-FZ100)を使っている人から、クローズアップレンズの
着脱がややこしくないですか、と問い合わせをもらったので、私の工夫をご紹介。
ワタシは実はこんなん使ってます。って解説が要りますね。
FZ100用のレンズフードがあるのですが、これがレンズの先端にはめ込む方式なので、
根元部分以外を削り落として、そこにNo.2のクローズアップレンズを接着したものです。
これをつけっぱなしにして、キャップも直接ヒモでつけています。
これだとねじ込む必要がないので、かなり手間が省けて便利ですよ〜♪

ってなわけで、あまりにもさっぱり成果のない1日でした。
さすがにルーミス・キリシマ・ヒサマツの珍品3種全制覇とは思ってませんでしたが
どれか1つくらい撮れるだろうとたかをくくっていたのに、
なにひとつとして目撃すらできなかったのだから、寂しい限り。
でも面白い場所ではあるので、また機会を見つけてリベンジ必須ですね!
問題はあまりにも遠いという圧倒的事実(^^;
直線距離だと200kmないんですが、ここらってぐるっと回り込まなきゃいけなくて300km近くに
なっちゃう上に、高速が走ってるのって四国に入るまでの100kmチョイなんですねぇ…
所要時間でいうと、400km近くはなれた山口県の長門峡と大差なさそう(^^;
でも、最近気付いたのですが、中国地方はかなりの頻度でアチコチ行っているのに、
近場ではありながらも四国ってほとんど足を伸ばしていないんですよね。
特に花方面は四国にはアレコレ面白いものが多いのに
まとめてさっぱり挑戦できていないという圧倒的事実に気付いたりして。
高速料金も高くなっちゃいましたが、また機会を見つけて通いつめることにしましょう♪


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