かろうじて〜播磨アカネ探索〜 11.10/1

この日は、播磨の湿地アチコチ巡り。
前々からの「イマイチ」な天気予報を信じていたこともあって
あまり本格的な蝶背はしない予定だったのですが、蓋を開けるとかなりの好天(^^;
それでは、この時期ならではのお約束である、
珍品アカネ類をあれこれ探してまわって、さらには追加で飛来種も…
などといつもどおり発作的な考えで動きましたが
これがなんか妙に間が悪く、やたらとヒットの薄い1日に。
とはいってもこの時期ならではの珍モノには一通り逢えたのですが、
なんか本当に「かろうじて」という雰囲気満開の一日でした(-_-;

<1>播磨地方各地

  
というわけで、最初にやってきた場所では、初手からウロチョロととびまわっている
ヒメアカネを♂(左)、♀(右)とも、とりあえずはバシバシ激写。

  
歩き始めてすぐに遭遇したのはこちらのツチバッタ。え、なにがどうなってんじゃこれ?
どうやら交尾中のカップルに乱入した♂が、背中に乗っていた個体を蹴落として
抱きついているという光景のようでしたが…なんだかものすごい風情じゃナァ。

  
湿地を歩くと、オオミゾソバ(左)が大満開だったので、花のアップを撮って遊んだり。
さすがにボロでしたが、メスグロヒョウモン(右)なんかも訪花していました。

  
こ面白い感じに実をつけているウメモドキ(左)があったり、ススキの根元に
こっそりナンバンギセル(右)があったりもしますが、狙いの湿生植物のほうはというと
なんかこの場所はえらく水中の植物が激減していてなにも見つからず。
う〜〜ん、なんか環境激変ですけど、なにがあったんだろう?

  
場所を変更すると、もう10月だというのにオニヤンマ(左)に遭遇。長生きやねぇ。
ひょろ長い感じのムカゴニンジン(右)なんかにもお逢いできたりします。

  
草費の中では、クモの巣にかかったジャノメチョウ(左)も発見。これまただいぶ長生きしたのに
お可哀想に。かわいい実をつけたヒメミソハギ(右)もみつかりました。

  
これまた可愛くて見惚れてしまったの葉、花芽をつけたヤマラッキョウ(左)。
湿地を歩くと、あちこちにアカバナ(右)も咲いていたりします。

  
あちらこちらで飛び回っているヒメアカネ(左)なんぞ撮りながら遊んでいると、
湿地の上をたくさんのメミズムシ(右)が歩いていることを発見。なかなか撮れなかったけど。

  
林縁を歩くと、えらく立派な雰囲気のツリガネニンジン(左)なんかにも遭遇します。
面白かったのは、奇形でしょうか、花が二股のワレモコウ(右)。ハートマークみたい♪

  
おお〜〜っと思ったのは、キンバエ類を捕まえていたオオギングチ。
結構素早くチョコチョコ飛ぶもので、こんなのが数枚撮れただけでしたが…

  
草地には、ご立派なサイズのスズサイコの実(左)も見つかりました。
近くでは、もんのすごく久しぶりのイチモンジカメムシ♂(右)にも遭遇。

  
交尾中のアオイトトンボ(左)とか見ていると、草地の中をエゾトンボ(右)が
舞い飛んでいるのを発見。結構コースが定まってるから置きピンで狙えそうだぞ?

  
ということで、何も考えずにひたすら連写すると、かろうじて数枚だけこんなのが撮れました。
ノートリでこれだからまぁ頑張った方でしょう。しかしデジイチ欲しくなるねぇ。

  
そろそろいい時間だと池縁を歩き回ると、さっそく登場したのはコバネアオイトトンボ。
久々の出会いに興奮しましたが、その後しばらく粘れども、
期待していたようなトンボはサッパリ姿を現しません。むむむのむ。

  
あまりに成果がないので諦めるか、と移動しかけた時になって、ようやく
ついとご登場されたのは、播磨の誇る珍品、マダラナニワトンボ。健在でなによりで。

  
お約束のように周辺でホバリングを繰り返してくれたので、甘ピンですが
なんとか飛翔写真も無事にGET。 しかし、この時期ならそこそこの数が見れても
いいはずなのに、しばらく待てども結局この♂以外は登場しなかったんです。
こいつも数分でどこかに消えちゃいましたしねぇ。

  
驚いたのは、ふと気付くと足元を歩いていたシオカラトンボ系のヤゴ(左)。
今から羽化かと思いましたが、明らかにまだ終齢じゃないし、そんな場所でナニしてんの?
その後も成果がないので場所を変えると、まずは登場したのはコノシメトンボ(右)。

  
いい色に色づいたマイコアカネ(左)に続いて、ご登場されたのは
こちらも播磨の誇る珍品、青いアカトンボ、ナニワトンボ(右)でした。よっしゃよっしゃ。

  
しかし、この場所も池が増水しまくっていたからか、妙に成果薄な感じ。
ナニワトンボの方も、散々歩いて2♂を追加しただけでした。なんでかなぁ。。

  
悔しいので探索範囲を広げてみると、愛を語らっているセグロイナゴ(左)
に続いて、交尾態のナニワトンボ(右)も発見!でもこの1枚でどこかに消えたけど…

  
そこでもそれ以上の成果がなく、しょうがないのでさらに転戦してみると、
ツルボの咲き残り(左)がめだつ溜め池で、ようやくオオキトンボ(右)も発見。でもなぜか
この1匹しかいなかった上にメチャ敏感でこの1枚が撮れただけだったのですが(^^;
悔しいのでさらに大きく移動した頃には、妙に分厚い雲が空を埋め尽くして
かなり肌寒く、その後はサッパリ成果なしでフィニッシュとなったのでした。とほほ。

というわけで、かろうじて秋の播磨の珍アカネ3種は出揃いましたが
妙に不完全燃焼な1日となりました。
だって、密かに狙っていたスナアカネなんて大ヒットどころか、
マダラナニワもオオキトンボも1♂だけだったし、
おまけで期待していた湿生植物なんてほっとんどなんもヒットがなかったし。
理由を探せば、天気がイマイチだったのと、風が妙に強かったのと、
連日の雨で池が増水していたのと…う〜ん、説明になってないナァ(^^;
まぁ、これは本日のワタクシが運がなかっただけで
今年はアカネ系の外れ年だ、なんてことがないことを祈るばかりです。
ここんとこ暑い!から寒い!へ急展開でしたから
自然界にヘンな影響が出ていないか、若干の不安もあるので
また機会を改めて再度確認に行かなきゃ、ですね☆


次へ⇒

topへ⇒