発作的関東旅A〜鬼怒川巡り〜 11.9/18
  
<2>鬼怒川流域各所 続き

  
さて、諦めてやってきたのはお近くの別ポイント。なぜか1本のススキに大集結している
ノシメトンボ&アキアカネ(左)なんて愉快なショットを撮ったりしつつ歩くと、
あちこちに真っ赤に色づいたミヤマアカネ(右)が登場します。

  
んで、この場所の狙いのミヤマシジミにもさっそく遭遇。
しかし、このころにはかなり気温が高くなっているか活性がメチャクチャ高くて、
♂なんてほとんどとまらずに飛びっぱなしで、しばらくは
草陰にこっそり隠れている♀をみつけてなんとか証拠写真撮ってる感じに。

  
それでも散々粘ると、なんとか吸蜜シーン(左)に続いて、少しだけ雲がかかった時に
V字開翅(右)も見ることができましたが、それ以上の面白いショットは
撮れずじまい。風も強かったから、じっくり開翅なんてしてくれないんですよねぇ。

  
近くには、なんか不思議な雰囲気の植物(左)がありました。帰化植物系なのかしら?
あたりには、ツマグロキチョウ(右)も多数ですが、こちらもなかなか撮りにくい感じ。

  
粘っていると、久しぶりのシルビアシジミも御登場。ですが、こちらのほうが
はるかに愛想が悪くて、追いかけても本当にひたすらとまらずにずっと飛び続けるんです。
なんとかこんな感じの吸蜜シーンを数枚だけおさえることはできましたが…

  
諦めて移動しようとすると、最後にふいに交尾個体が御登場。こうなると
逃げないからいいねぇと思いながらバシバシと撮影したのですが、
良く考えたら前回もこの場所でまともに撮れたシルビアは交尾個体だけだったよなぁ…

  
若干納得できない状態のまま移動を開始すると、近くにカワラノギクの大群落が
あることを発見。といってもまだ時期尚早なワケで咲いていたのは数花でしたけどね。

  
驚いたのは、カワラノギクで吸蜜中のミヤマセセリ(左)に逢えたこと。ちょいピンボケたけど。
近くでは、カワラハハコで吸蜜中の♀(右)にも逢えちゃったのでした♪

  
さて、その後さらに移動してやってきたのは面白げな水路。
ワクワクしながら歩くと、さっそくヒメミクリの花(左)や実(右)が見つかります。

  
水中にはバイカモ(左)がたなびいていました。そして、なんともあやしげな水中葉(右)も
何箇所で発見。一見昆布みたいですが、これがあの大珍品の葉なのかな?。

  
と思っていると、メチャクチャあっけなくそれは正体をあらわしました。
大珍品、シモツケコウホネです。こいつは感涙モノだねぇ。

  
面白い格好の実(左)も水中をたなびいていました。必死で撮っていると、
水路のすぐ脇にはヒメナミキ(右)まで咲いていたりして、さらにビックラ仰天。

  
さらに、ノハラアザミ?(左)に続いて、首をかしげたポーズのアザミ類(右)まで
みつかりました。えらく華奢だけど、キセルアザミでいいのかなぁ?

  
さてさて、狙いのシモツケコウホネをじっくり撮ろうとがんばりますが、この頃は
超ドピーカンで強烈な熱射光線があたりを覆いつくしており、
黄色い花と黒っぽい葉という強コントラスト物件を撮影するのはホンキで四苦八苦。

  
花をアップで撮ってみると、花柱のオレンジ色がきれいですねぇ。背景真っ黒だけど(笑
しかし、ここのところコウホネ類はまとめて珍品見れててイイ感じ。
ほぼ全種制覇かな?と思ってたら、オゼコウホネが残ってたナァ。いつか行かなきゃ…

  
さて、その後は場所を変えて朝っぱらの池に戻り、水路の中のミクリ類(左)やら
土手に大群生しているツルボ(右)なんかを見ながらしばらくウロチョロ。

  
マイコアカネ(左)は最盛期のようであちこちで飛び交っていました。
ヒナバッタ(右)なんかも結構見れましたが、期待していたヒゲナガヒナは見つからず。
ってか、良く考えたら日没後に河川敷の直翅類を狙うつもりがすっかり失念してたナァ(^^;

  
水辺にはトウキョウダルマガエル(左)もたくさんいました。恥ずかしながら、撮影時には
ここらはトノサマガエルだと思い込んでいてまともに撮らなかったのはヒミツ(笑
周辺の木立では、たくさんのコムラサキ(右)が強風の中テリ張っています。


  
ふいに、葦原の中から交尾態のヤンマ類が飛びたって、少し高い枝にとまりました。
ギンヤンマかな?そう思ってカメラを向けたのですが…
お、おわっ!こりゃまさかのマダラヤンマの交尾態だ!!
心臓が飛び出すかと思うくらいビックラこきましたが、その興奮が伝わってしまったのか
彼らは次の瞬間ふわりと飛び立って再度葦原に消えやがったのでした。

  
イトトンボを襲って食べているアオイトトンボ(左)なんぞ見ながら歩くと、
あたりの樹々の間をマダラヤンマが1匹、フラフラと飛びながら探雌行動みたいな
ことをしているのを発見。これが結局最後まで一度も止まらずに飛び続けたのですが、
追っかけている途中で別の♂(右)が木影に隠れているのを発見。
こいつも愛想がなくて数枚撮ったら飛ンで消えたのですが、なんとかアップも撮れたのでした♪

  
その後も粘れど、なぜか派手にホバリングしているギンヤンマ(左)がいるくらいで、
マダラヤンマはさっぱり縄張り飛翔をとらず。一度だけかなり遠くに止まった♂(右)を
見つけましたが、そのときには既にかなり暗くてこんなブレボケが1枚だけ
という非常に寂しいオチになったのでした。トホホのホ。

というわけで、あれこれ計画外で空振り続きでしたが、それでも
あれこれと面白い出会い濃厚な1日となりました。
前々から実感していることですが、北関東は本当に面白い自然が残っている
『濃い』エリアが多いですよね。まだまだ行きたいところも
たくさん残っているし、また時期を変えて再訪しなきゃですな。
しかし、今回の大本命であったマダラヤンマは非常に不本意な結果に。
前回来たときには、常にどこかで飛んでいるくらいの数だったのに撮影チャンスが…
だったのですが、今回は結局目撃が数回だけというていたらくでしたから(^^;
悔しいのは現地でお会いしたトンボ屋さんと話してると
「今日はダメですね。昨日はすごくてウハウハだったらしいですけどね」とか
ニンマリと言われたこと。なんじゃいそれは!
いや、例の怪しい呑み会の方がはるかに勝っているので悔しくはないけど
そういわれるともう1回くらい挑戦したくなるよナァ…
ということで、地図を睨んでいると「水平移動」で長野県入りできることを発見。
関東3日旅の予定がナナメ滑りすることとなった瞬間だったのでした(笑


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