気紛れ天気に〜ウスイロ観察会〜 11.7/10
  
<2>但馬各地 続き

  
さて、しばらく待つと雨が止んだので、撮影し足りないというSさんと一緒に
ズボンをずぶ濡れにしながらしばらく粘ることに。
すると、草むらの一角にはウスイロヒョウモンモドキ(左)がかなりたくさん
でているのを発見。ピカピカのコキマダラセセリ(右)もいました。

  
その後もしばらく粘って、ウスイロヒョウモンモドキを翅裏(左)、翅表(右)とも
大量にバシバシ撮って大満足。今年もたくさん見れて嬉しい限りです♪

  
今回悩まされたのは、アシマダラブユ(左)。これがものすごい多くて、つねに両腕に
1〜2匹止まっている状態なんですよ。肘を集中的にやられてメチャクチャ腫れちゃったし…
なんかいい対策ないですかねぇ、と言いながらの下山中、
いつもと違う場所に立ち寄ってみると、ここでは大満開のシナノキ(右)を発見。

  
んで!
ビックリしたのは、この場所でも何匹ものウスイロヒョウモンモドキが
ご登場したんです。今まで気付いていなかったポイントなので、嬉しい限り♪

  
その後もウロウロすると、湿地の中にミズチドリ(左)を発見。そして、さらに
移動してきた場所でも、少しボロでしたが、ウスイロヒョウモンモドキ(右)が出現したんです!

  
しかもその個体を追っかけていくと、遠く離れたオカトラノオで数匹が飛び交って
いるのも発見し、予定外にも棲息範囲の広がりを実感できたのでした。
#くどいですが自然保護法によって採集禁止になってますのでどうぞご理解を!

  
その後、Sさんと一緒に別の場所へ移動すると、今年もピッカピカの
ホシチャバネセセリに遭遇。やっぱりこいつにも挨拶しとかなきゃね〜♪

  
その場所でも、ウスイロヒョウモンモドキは今年も発生していてくれましたが、
こちらは若干ボロの個体が多い雰囲気。少しだけ季節がずれるのかな?

  
その後は、Sさんをご案内して先週もいたカシワ林に。
時期的にもバッチリだろうと思いつつの到着だったのですが、すぐさま羽化不全の
ハヤシミドリシジミ(左)やら、ちょいと高かったですが、キマダラルリツバメ(右)やらが登場。

  
しかし、もうすでに林の卍飛翔がビュンビュン飛んでいるだろうと予想してたのに
これがまったく飛んでる個体がゼロ。それならと長竿で叩いてみても、
ポロポロと登場するくらいですごく数が少ないんです。
粘ると、♀(左)、♂(右)とも登場しましたが、こいつはなんとも納得イカんな〜。

  
その後も粘って、ようやく葉上で半開してくれた♂(左)なんか撮ったのですが
そのままビュンと飛んでしまってロスト。コリャ今日はダメかな、と思ってたのですが、
さらに日が傾くと、どこから沸いたのかと聞きたくなるほどのハヤシミドリシジミが
あちこちで飛び交い始めて、低い場所で開翅してくれる♂(右)も登場。

  
んで!
こいつがえらく愛想が良くて、待ってると地上2mくらいの葉上にビタッと
とまってくれるので、こんなウハウハ状態のショットが何枚も撮れちゃったりとか!

  
あまりに嬉いので、大差のないショットですがもう数枚掲載。
いやぁ、ハヤシをディープブルーではなく、緑色の輝きに撮るチャンスは
なかなかないと思うので、ホンキで嬉しいですよ♪

  
水平に近い角度から青色光沢も狙ってみました。
ちょっとだけ悔しかったのは、どこかでデジカメの設定が狂ったようで、ここまでの
バッチリショットは少々高いISO感度で撮ってたことかな(^^;

  
その後もウロウロすると、周辺ではほかにも目の前角度で止まってくれる♂を
何匹も発見。個体数が多すぎてすぐにバトル開始なのと、通り雨があったのと、
なによりワンワンと腕の周りを覆うように集まってくるブヨのおかげでなかなかチャンスは
活かしきれなかったのですが、これはいい場所を発見したもんだ♪

  
などと思っていると、ふいに目の前に♂に追われた♀が飛んできたのですが…
見てると、えらく強引な求愛から、なんと目の前で交尾態になったじゃないですか!
暗い木影で、なおかつ風で揺れる葉上でしたのでブレブレばかり撮れて
撮影は大難儀でしたが、めったにないチャンスですから大興奮!
ちなみに、♀が明らかに嫌がって、逃げようと必死で足を動かしてるのが印象的でした(^^;

  
しばらくするともがいた挙句に藪の中に落ちて暴れたのでボロボロに
なってたので、救出してもう少し明るい場所でも撮影(左)。
その後再び夕陽がさすと、なんと7時すぎまでテリ張りする♂(右)が見れたりして、
最後まで大いに楽しめた1日となったのでした♪

というわけで、なかなか楽しかった1日でした。
無事に観察会も開催できましたし、予想外の大雨に襲われましたが、
参加者の皆さんにもかわいいウスイロヒョウモンモドキを見ていただけましたし、
それがとりあえずなによりの成果ですよね(^-^)。
そして、それ以上に、今年も無事にウスイロヒョウモンモドキがたくさん発生
してくれたこと、そして、少しずつでも生息域が広まっているのを
確認できたのが一番嬉しい成果でした。
中国山地でもここ数年で絶滅してしまった生息地も出てきているようですので、
この場所が、いつまでも彼らの好適な生息地として残るよう、
改めてこの場で保護活動へのご理解とご協力をお願いいたしますm(_ _)m
それと、超気紛れ天気の隙間で出会えたたくさんのオマケも本当に嬉しい成果。
なんといっても、ハヤシミドリが目の前に止まるポイントが見つけれたのは
来年につながる嬉しい発見です。来年はいい時期にあの場所でびっしり粘らなきゃ。
あ、次は忘れずに虫除け持参で、必ず長袖着こんでですね(笑


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