フルスイングな空振り〜西風無風〜 11.6/26

この日は、かなり発作的な挑戦と相成りました。
前夜、京都に来ていた友人と呑み明かすことになっていたので、近場のポイントが
ないかと思い悩んでいたところに、かなりタイミングよく去来した
それもかなり魅惑的な情報に飛び乗って、こいつはウハウハだろうと
夢想をしてみるも、これがなんでか力一杯の空振りに。
それでは、ということで慌てて転戦した先でも、
こんなんどうしたらいいねんという悩ましい状況+突然の雨に泣き、
『ゼフお腹一杯作戦』が、チラ見のみのオチとなった展開だったのでした(^^;

<1>滋賀県各所

  
というわけで、若干の二日酔いを抱えつつ、それでも暗いうちに出発して
早朝から噂の谷に到着。長竿振り回してバシバシ叩いてみますが、
これが狙いのメスアカミドリどころか、ミズイロオナガすらご登場せず。
イイ感じに咲き誇っているイワガラミ(左)や、雰囲気的にシラキ?という雰囲気の
トビナナフシ類幼虫(右)なんかという出会いはありましたが。

  
たっぷりの花芽をつけたシナノキ(左)をみたり、こちらもそういえば花を撮るのは
オヒサシブリだなぁというニワウルシ(右)を見たりしつつ、さらにしばらくバシバシ奮闘。

  
ユクノキでしょうか?ためいきが出るくらい大満開に咲いている花(左)も発見。
あたりにはヤマホタルブクロ(右)もなんともいい感じに咲き誇っています。

  
一息つきに自販機に立ち寄ると、マルモンシャチホコ(左)が鎮座していました。
近くを探すと、これまたハデなキオビゴマダラエダシャク(右)も発見。

  
なんともご立派なクロスジアオシャク(左)やら、何度も見ても
かわいいモモスズメ(右)やらも発見。その後もアチコチうろついて長竿と格闘
してみますが、さっぱり成果なく、そのうちに道端で力尽きてしばしば爆睡(笑

  
ふと目覚めると、情報を頂いたIさんがちょうど到着されたとこだったので
詳しくお聞きすると、思ったよりもポイントが上流側だったということが発覚。
いそいそとついていくと、満開のウツギ(左)やら、コアジサイ(右)やらに出逢います。

  
んで、気合を入れてウロウロしますが、とりあえず長竿で叩いてみても
プライアシリアゲ(左)が出るくらい。ちょろちょろと飛ぶ影は、ひたすらルリシジミ(右)
なんです。むむ、なんかいやな予感がするぞ?

  
うろうろすると、エゴノキ(左)はあちこちに咲き残りの花を見つけました。
ふと気付くと、アカタテハ(左)がズボンにまとわりついて吸汁ポーズ。
いや、汗とかイロイロあるとは思いますが、そんなに味するほどですかねぇ(^^;

  
うろうろすると、予想外だったのは、数株だけ見れたヒヨクソウ。
伊吹山以来の出逢いですが、こんな場所にもあるんですねェ。

  
かなりボロッボロでしたが、サカハチチョウ(左)も見つかりました。びっくらこいたのは、
岩場に隠れていたコアシダカグモ(右)。突然このサイズが目の前を走るとねぇ(笑

  
その後も粘れど、メスアカミドリは一向に姿をあらわさないもので、とりあえず
目の前で交尾ホバリングをしていたヒメヒラタアブをバシバシ激写。

  
ウロウロすると、テングチョウ(左)が何匹も飛び交いました。道端にはちょうど
羽化中のフキバッタ類(右)もいましたが、このあたりだとなんて種類になるんだっけ?

  
その後もウロウロすると、イタチハギ(左)があったり、実をたっぷりつけたブナ(右)を
見つけたりしますが、結局狙いのメスアカミドリはベストタイムになっても姿を現さず。
前々からワタシはコイツにはナゼか極端に縁がないので、どうもそんな運勢のオトコが来た
のがそもそも出現しない理由だろう、というふうに判断を下し、
I氏に迷惑をかけないように早々に別の場所に転戦することに(^^;

  
お次にやってきた場所では、ヤマガラシ(左)やら、シロバナハナニガナ(右)やらといった
おもしろげな草地の花はみつかったものの、こちらも狙いのゼフのポイントと
いうのはさっぱり想像がつかない雰囲気。さらに、先ほどまでは大快晴で暑くて厳しいかな
という条件でしたが、ここに到着したとたんにかなり曇天になったんです。こ、これは厳しいぞ?

  
とりあえず林のある方に歩いてみると、林床でミズタビラコ(左)があったり、
そこらの樹に着生しているミヤマノキシノブ(右)が見つかったりします。

  
いい雰囲気のヤマトウバナ(左)なんかを眺めていると、まだまだイイ感じに
咲いているヤマツツジ(右)も発見。でも、ゼフがいそうな環境が何処にもないぞ?

  
しつこく歩くと、ハンショウヅル(左)を発見。ミヤマテンナンショウ?という
雰囲気のテンナンショウ類(右)も見つかったりします。

  
すっかり実になったオオイワカガミ(左)も発見。近くでは、ホオジロ(右)が
えらくノンビリとさえずってらっしゃいました。

  
オオッと思ったのは、こんな時間に羽化していたエゾハルゼミ。
滅多にないチャンスですので、薄暗い中頑張ってバシバシ撮りますが、この後しばらく
したら結構な雨になって、コリャダメだと引き上げることに。
悔しいのは引き上げてる最中に、ウラクロとメスアカが1匹ずつ上空を舞ったこと。
植樹が見つからん状態なのに、どこにおんねん、教えろやぁ〜(ToT)

  
山麓に下りると、クララで吸蜜中のクマバチ(左)やら、そういえばしマメ科だからいてもいいのね
というヒメシロコブゾウムシ(右)なんかを見つけましたが、それ以上成果はないので大きく移動。

  
やってきた川沿いでは、ナゼこんな場所に?というニジマスの死骸(左)があったりしますが、
うろうろすれども、登場したトンボはハラビロトンボ(左)と、コシアキトンボのみ。
実はキイロヤマトンボ狙いだったんですが、本命どころかコヤマトンボやら
サナエトンボ類やらといった流水系のトンボがさっぱり出ないんです。むむむむむ。

  
それでもしつこくうろつくと、あちこちにオナガサナエの羽化殻(左)がベタベタと
ついているのを発見。んじゃ親はどこいったんだ〜?、とかいっていると、ついに川面を
飛ぶ怪しい影を発見。大興奮しながら網を振ってみると…
それがギンヤンマ(右)だった時のショックといったらもう(ToT)!
その後もサッパリ成果なく日は沈み、徒労な1日の幕引きとなったのでした。

というわけで、フルスイングで空振りな1日でした(笑
いやぁ、事前情報だとバッチリなはずだったのですが、季節的なズレなのか
生息環境が変わって少なくなっているのか、それとも……
やっぱりワタシなんぞがノコノコいったから気を悪くして隠れてたのか(^^;
しかし、メスアカは、信州あたりじゃ最普通種の1つなんでしょうが、どうにもこうにも
ワタシはヒットしたことがないのが寂しい限り。まぁ、来年の宿題かな?
その後の新規ポイント開拓も、これまたミゴトにサッパリ場所の想像すらつかなかったし、
思い切って転戦したトンボ方面も、本命のキイロヤマどころか、
流水性トンボ皆無というなんとも悲惨な状態でしたし、もう笑うしかない状態。
まぁ、人生なにごとも「プラスマイナスゼロ」を身上にしてる私としては
ここで運を使わなかった分が、来週のご案内企画に活かせるものだと信じてみるしか
ないですね。うん、きっとそうだと信じておきますので、
神様・仏様・キリスト様・アラーの神・八百万の神々よ、どうぞよろしくお願いいたしますぞ♪


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