豪雨の隙間に@〜下見未遂旅〜 11.5/28

この日は朝っぱらからかなりの雨。う〜ん、厳しい。
しかもこの日は後輩と新入社員の社宅からの引越日にあたり、なおかつ
後輩1名はかなり突然の異動だったので、前夜の送別会の際に
「まだ引越屋から届いた段ボールほどいてません。一晩でナントカ……」。
おいおいマジかよと言いながら結局ほぼ夜通しで荷造りを手伝い、ついでに
引越屋さん方面のトラブルと格闘したりとヘロヘロな展開に。
でもそのまま何処にも突撃しないというのは私の信条にもとりますので
前々から気になっていた場所の下見に行きましたが、
あまりにもの雨と寝不足でさすがにもうどうにもこうにもならず、
なんとも中途半端な展開の週末となったのでした(^^;

<1>阪神間各所

  
というわけで、なんとか昼過ぎに彼らを送り出して昼飯を買い込みに出ると、
なんと近くの神社にサギの営巣地があるということを発見。これは知らなんだな〜。
というわけで、ダイサギ(左)やら、アオサギ(右)やら見れましたが、
なんせ暗すぎるし雨がスゴイしでろくすっぽ撮れやせず。

  
あたりで見つけたのは、少し前まで憧れだったケテイカカズラ。
実は、恥ずかしながらケテイカカズラって、手持ちの図鑑にも載ってないので
ものすごい大珍品だと思い込んでいたのですが、実は普通のテイカカズラと
花期が少しずれると最近知り、探してみたらすぐ見つかった次第。
ちなみに、この後も移動中に何箇所も咲いている場所を見つけたので、
実は普通種だと判明し、頭をポリポリかいてみたり。

  
さて、雨の中をグンと移動してやってきたのはとある山奥の公園。マムシグサ類(左)とか
見つつ、教えてもらったあたりを探すと、薄暗い林の中にあったのは
憧れのベニバナヤマシャクヤク(右)………って、え?花芽すらついてないじゃん!

  
予想外の展開にショックを受けつつウロウロすると、周辺にはテンナンショウ類が
やたらとありました。これはなんて種類に相当するんだ?

  
タニウツギ(左)は今を盛りと満開に咲き誇っていました。ふと見ると
すぐ近くに、モシャモシャと枝をかじっているルリタテハ幼虫(右)がいたりします。

  
しつこく歩くと、明らかに移植したなというベニバナヤマシャクヤクがあり
辛うじてツボミがついていました。少し早すぎたってことやね。

  
林の縁には、コシアブラ(左)が花芽をつけていたり、カマツカかな?
白い綺麗な花をつけた樹(右)が雨の中に浮かび上がったりしています。

  
池の中には、ここでもたくさんのモリアオガエルの卵(左)。
なんとも風情のあるテンナンショウ類(右)も見つかりました。

  
えらく小型のテンナンショウ類(左)も発見。これは別の種類でしょうが、
う〜〜ん、最近出た図鑑を買わなきゃいけないかなぁ。高いんですよねぇ。
近くには、先初めらしきギンリョウソウ(右)もありました。

  
さ結構いい感じに花盛りのホオノキ(左)なんぞ見つつ歩くと、
超大満開のエノゴキ(右)を発見。おっとコリャなかなかお見事で。

  
花をアップ(左)で見ると、下向きに絶妙な形でぶら下がっていて、梅雨対策万全ですね
見てると、こんな雨の中でも、コマルハナバチ(右)が何匹も集まってました。

  
探索範囲を広げると、先ほどまでとはまた別の種類っぽいテンナンショウ類を発見。
これはキシダマムシグサになるのかなぁ?ホントにこの手はややこしいなぁ。

  
その後もしばらくうろつけど、モチツツジ(左)やら、花芽をたっぷりつけたゴンズイ(右)
やらが見つかるばかりで成果ないので、場所を変えることにするとさらに雨の勢いが激化。

  
悔しいのでそれでも歩くと、ニシキギ(左)やら、スイカズラ(右)やら
雨に映えていい雰囲気の花が次々と見つかったりします。

  
サワフタギ(左)もいい感じに咲いていましたが、なんせ薄暗すぎて…
なんかあやしげなハバチ類幼虫(右)も、雨の中せっせと葉をかじっていました。

  
期待していたカザグルマは、すでに実(左)もいくつかついてるくらいの時期で、
咲き残りの花(右)は極少数。う〜ん、花盛りの時期に当たらないなぁ。

  
久しぶりにヤナギハムシ(左)にも逢いましたが、暗すぎてブレボケしか撮れず。
植栽のサラサドウダン(右)なんぞ撮ったあたりでさすがに諦めて引き上げることに。

  
すると、ちょうど大満開のグミ類を発見。これは場所的にアリマグミじゃねぇかと
バシバシと撮りまくりましたが、後で調べるとこいつはどうも普通のアキグミだったご様子。
アリマグミもなぜか全然お会いできてないんですよねぇ。

  
さすがに濡れ細っていましたが、キキョウソウ(左)も発見。ホオノキ(右)は
豪雨に真っ向勝負しているように力強く咲き誇っています。

  
ちょいとビックリしたのは、植栽のヒトツバタゴがあったこと。いわゆる「ナンジャモンジャの樹」
ですね。なにげに花を見るのはお初なのでとりあえずバシバシ乱写。

  
ヒトツバタゴ(左)の近くには、これまた大満開のサワフタギ(右)もあり、バシバシと
撮影はしますが、あまりにも暗くてSSは1/10秒とか、1/6秒とか。タハハ。
その後はずぶ濡れにもなったのでさすがに疲れて、駐車場の中でそのまま沈むがごとく
爆睡してしまったのでした。チャンチャン。

というわけで、大雨の短時間特攻で、なおかつ本命大空振りでしたが
それでもソコソコ楽しめた1日となったのでした。
まぁ、ヘロヘロ状態の半日トライアルでは及第点じゃないですかねぇ☆
今回来訪した場所はどちらも天気さえよければ楽しめそうですから
季節を変えて俣挑戦してみたいなぁと思っています。
そして、同時に今回痛感したのは、兵庫特産のいわゆる『大珍品』な花は
なんやかんやで結構出逢えて来ているので
どちらかというと花関係の挑戦は外に視点が向きがちでしたが、
よく考えてみたらまだまだ逢いたいものが多く残っているという圧倒的事実に
ちょいと頭がクラクラしてみたり。毎度思うんですが、死ぬまで走り続けても
ぜぇったいに飽きるヒマのない趣味をもっているうのは
果たして幸せなのかどうか、う〜〜ん、悩ましいなぁ。
まぁ、今更しょうがないですから今後も全力疾走頑張りますぞ(>_<)!


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