予想的中なれど〜のんびり昆虫館〜 11.5/22

この日は、これまた予定外の動き方となった1日でした。
朝っぱらは隣保の溝掃除とかで、これでもかという豪雨の中で泥まみれになる
という素敵な時間をスゴしたのですが、その後も天気予報は丸1日雨なれど
永年のカンで、この豪雨は昼から雲の切れ間が出ると予想。
それでは午後から遠征にしてその前にちょいと昆虫館にお荷物を届けに、と
顔を出してみると、予想的中で午後からは暑いほどの大快晴になったのですが
それと同時に常連の子供たちになぜか妙になつかれてしまって、
その応対で丸々1日がすっかり消えた、という不思議な展開の1日に(^^;
ま、こういう時って振り切って突撃してもアタらないというのは
長年の経験で知っているのですが、少し「タ・ハ・ハ」な1日でもありました(笑

<1>佐用町昆虫館周辺

  
というわけで、全身ズブ濡れ溝掃除の後、昆虫館の道すがら、いい感じに咲いている
ノアザミ(左)なんぞ見つつ、少し寄り道すると、嬉しいことにちょうど見事に大満開な
コヤスノキ(右)に逢えたのでした。ここまで盛りの状態はお初かも。

  
地元の誇る珍品ですから、この機会を逃すマジとバシバシ撮影。小雨も舞って
ちょいと暗すぎるのが難点ですが、少しは魅力の伝わるショットになりましたかね?

  
さて、昆虫館に到着すると、いい感じに咲いているミヤマヨメナ(左)やら、キエビネ(右)
やらといったあたりがあって、なんとも嬉しくなります。

  
んで、実は今回来た理由は、自宅で羽化したこいつらを教材として活用してもらおう
ということで。そう、アカボシゴマダラですね。というわけで、網室でしばらく
やらせ撮影した後で、ケースに入れて子どもたちのお相手をしていただくことに。

  
ちょいと驚いたのは、ケースの中で羽化していたギンヤンマ類(左)。
よくよく見ると、たっぷり卵をしょったオオコオイムシ(右)もいたりします。

  
館の周りをうろうろすると、ハリママイマイ(左)なんかも闊歩しています。
気付いてビックリだったのは、このあたりでは大珍品なはずのイワツクバネウツギ(右)。
昆虫館の周りには予想もしないものが移植してあるので、気が抜けません(笑

  
ちょっとビックリしたのは、サネカズラの葉裏のあちこちにキベリハムシの幼虫(左)が
潜んでいたこと。アップ(右)でみると突起部がメタリックで面白いですねぇ。

  
絶景だったのは、超大満開だったハクウンボク。いやいや、ここまでの
大満開って滅多に見れませんよ。最初何の樹だか悩んじゃいましたから。

  
超大珍品、ハリマイノデ(左)は今年もご健在。いつかはこの場所の名を冠した
フナコシイノデにも逢ってみたいものですねぇ。などと思ってると、
これまたお見事な雰囲気のホタルカズラ(右)も発見。

  
さらに、近くのコナラにあったヤママユかなんかの卵(左)を見たり、
展示していた蛹から羽化したというアゲハ(右)を撮ったりして遊んだ後、さてそろそろ
別の場所に遊びに行くか、と思っていると、遊びに来た瑠璃寺の子どもたちに
なぜかイキナリなつかれてしまいまして「おにいちゃん虫捕り行こう!」
ワタクシ「おにいちゃん」と呼ばれるのは実に久しぶりだったもんで、ついつい顔が
緩んだのを、子どもたちは鋭く見逃さなかったようで、そのまま腕引っ張られて
周辺をうろうろすることに。むむ、ちょいと計画外だぞ(^^;

  
網持って走り回る子どもを見ていると、フワッとヒメキマダラセセリ(左)が登場。
複雑できれいな模様の小さな蛾(右)も見つかります。お名前調査中。

  
ちょいと驚いたのは、道端で見つけたこちらの樹。エノキに似てますが、やたらと
葉がひょろ長くて独特な雰囲気なんです。あとで図鑑と見比べると、やはりこれが
あこがれのコバノチョウセンエノキだった御様子。こんなトコにあったんですねぇ…

  
その後、お寺の池にモリアオガエルが出始めているというので見に行くと、
池の真ん中にちょこんとモリアオガエル♀(左)が御鎮座中。昼間から何やってんの?
よくよく見ると、早くも泡卵(右)も数箇所ぶら下がっていたりします。

  
あたりにはクリンソウ(左)もものの見事に大満開。近くの沢沿いを歩くと
ムロウテンナンショウ(右)とか、面白そうな花もパラパラと見つかりました。
実はこの時、渓流の中をホバリングを交えつつ飛ぶムカシトンボを発見!
ものすごい大興奮したのですが、「ねぇ早く行こうよぉ」と腕を引っ張る
可愛らしい女性(ただし7歳)の前に、千載一遇のチャンスは幻と消えたのでした(^^;

  
昆虫館に戻ると、イシガメ(左)がノシノシ歩いていました。そこでしばらくは
「おに〜ちゃんこっち!」と呼びつけられまくりながら、なぜかアメンボを捕まえて
遊ぶことに。見ていると三段重ね(右)も見つかりましたが、
これって、どれが♂でどれが♀なんだろうかしら。同性愛?それとも横取り中?

  
水槽の中の天然物のタガメ(左)をバシバシ撮って遊んでいると、
羽化していたギンヤンマ類(右)は、色がだんだん出てきて、クロスジギンヤンマと判明。
クロギンには時期的に遅いからギンだろうと思ってたのでちょいとビックリ。

  
その後は昆虫館でノンビリすごし、少年の捕獲してきたウスバシロチョウ(左)やら、
近くでいい感じに咲いているツリバナ(右)なんど撮ったりしてすごしつつ、
時折来訪される来館者のお相手と、子どもたちのお相手で時間を過ごすことに。

  
羽化したてのクロスジギンヤンマも、リリースついでにバシバシと撮影。
こいつは普通種のくせに、静止しているところを見る機会が妙に少ないもので
いい写真撮りにくい種類なんですよね。嬉しい限りじゃ♪

  
閉館後、周辺をウロウロすると、ナンゴクウラシマソウの葉(左)を発見。花はなかったけど。
驚いたことに、とっぷり日も暮れた頃だというのに、沢沿いを飛ぶムカシトンボを
見かけたのですが、さすがに暗すぎて飛翔写真がうんぬんという状態ではなくて(T_T)
涙濡れながら帰ろうとすると、帰路の道中でサイハイラン(右)にも遭遇したりします。

  
アオマムシグサでいいのでしょうか?面白そうなテンナンショウ類(左)もあったり、
これまた清楚な感じに咲き誇るツルカノコソウ(右)があったり、面白い出逢いが続きます。

  
あたりでは、フワフワとニホンカワトンボ(左)が飛び交っていましたし、
コマルハナバチ(右)もこんな気温の中賑やかに飛んでいたりします。

  
その後は、愚かにも近隣のナラガシワ林でゼフ幼虫を探してみますが、そうそう
簡単に問屋が卸すわけもなく、成果は思いっきりNULL。でも、その中で、えらく
ステキな雰囲気のシャクガ幼虫(左)やら、ちょっと上の方でしたが
ウスタビガ幼虫(右)やらと行った楽しい発見があって、最後まで楽しめたのでした☆

というわけで、予定とは全く違う展開でしたが、結構楽しめた1日でした。
本来の計画ではそのまま岡山方面にでもドンと移動しちまおうな予定でしたが、
ほぼ昆虫館の周辺をウロウロしていただけでこんだけ遊べましたから、
やはりこのあたりの底力は大したモンだっていうことですよね。
予定外に子供たちに捕まって、結果オーライだったということでしょうか。
しかし、ワタシャ前々から中学生以下の女性にだけはなぜかモテるんですよねぇ(笑
(自分の寂しい人生ボヤいてもしょうがないのでそれは置いといて…)
しかし、やはり昆虫館周辺はあれこれと楽しい。来年はこのシーズンに
瑠璃寺奥の谷に久しぶりに特攻して、ムカシトンボとかいろいろと撮りまくるぞ!

最後にまた宣伝を。
佐用町昆虫館は4月〜10月の土・日・祝日にオープンしています。


だんだんにぎやかな季節になってきて、館の周りはあれこれ面白い出会いだらけ。
各種のイベントも開催予定になっていますし(詳細はこちらをごらんください)、
気が向いたときにヒョイと遊びに来れば、ビックリ満載保証します!
来訪時に私がいれば、マル秘ポイントの案内もやらせていただきますよ☆
てなわけで、ぜひぜひ皆様、遊びに来てくださいませね(^-^)♪


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