早春の高原で〜ウスイロ作業日〜 11.5/21
この日は、久しぶりのハチ高原。そう、恒例のウスイロ作業日です。
毎年春先になると但馬に行こう、と思いながらもなかなか実行できてないので
この日は朝から気合を入れて全速力あちこち走ってで……という予定でしたが
前日が大阪方面での合同説明会で、その他事情もあってかなりヘロヘロ。
深夜のうちに出てコンビニで蛾を見てから水田地帯のシギチを、と
思っていたのですが、帰宅してちょいと仮眠、と布団に転がったら
次の瞬間AM6時にタイムワープしててビックラという展開。
それでは、と遠回りして氷ノ山の林道経由でハチ高原に向かうと、
予想以上にアレコレと面白い発見が続いて二度ビックリな展開でした。
<1>ハチ高原周辺 |
というわけで、遠回りして氷ノ山近くの林道へ向かうと
道中で大満開のジャケツイバラ(左)などに混じって、えらいこと花付きの良すぎる
シオデ(右)を発見。これはえらく見ごたえありますぞ。
んで、やってきた林道では、あちこちにまだ残雪(左)があってビックリ仰天。
キブシ(右)も大満開状態のがアチコチにあるし、5月も末なのにすごいなぁ。
道端には面白そうなスゲ類(左)があちこちにあったり、まだ葉が展開中の
スミレサイシン(右)があったり、早春の雰囲気満開です。
ビックラこいたのは、あちこちの沢で見られたサンインシロカネソウ。
実は自生状態を見るのはお初なのですが、これがものすごい数があってビックリ。
しぶきのかかるような湿った環境(左)が好きみたいでした。
ぱかっと開いた花(右)も見つかったのでバシバシと撮影。いやぁ初手から大ヒット♪
と思いつつ、次の沢をのぞきこんだ私はその場で完全フリーズしました。
岩壁にパラパラと咲いているのは、なんとリュウキンカじゃないですか!
兵庫県では大珍品なはずなので、ちょいと興奮しつつバシバシ撮影。
この場所ではパラパラとそれなりの株数が見れたのですが、
他の沢ではさっぱり見つかりませんでした。いやはや、しかし予想外の大ラッキーです☆
それでは、と少し山道を歩いてみると、サワハコベ(左)やら、チゴユリ(右)やらといった
かわいいあたりがアチコチに咲いていて嬉しくなります。
んで、実はこの場所の狙いはヒョウノセンカタバミなのですが、
葉(左)はあちこちにあるものの、時折見つかる花(右)は全部閉じた状態。
まぁ、かなりの曇天でしたから、しょうがないところですが…
オオカメノキ(左)もいい感じで咲いている株がありました。
ユキサザ(右)もいい感じの花芽がついていて、しばらくすると楽しそうな感じ。
さてはて、狙いのヒョウノセンカタバミを探しますが、今にも解けそうな
花はあちこちにあるものの、開いた株は見つからず。この天気じゃだめかなぁ…
と諦めかけたら、1つだけ花がぱっかり開いている株を発見!
なんとか昨年のリベンジ成功に、なんとも嬉しくなっちゃいます。
その後も粘ると、中途半端に開いたヒョウノセンカタバミを2つほど発見。
やっぱり地元氷ノ山の名前がついた花ですからお目どおり叶って嬉しい限りですね♪
あたりには、なんか中途半端な感じのツボスミレ(左)もありました。
なんか面白そうな雰囲気のシダ類(右)もありましたがこちらはお名前調査中…
開き始めたカエデ類の葉には面白そうなチョッキリ類(左)がくっついていました。今から巻くの?
気の早いツクバネソウ(右)も1株だけ開花株が見つかったりします。
満足して引き上げていくと、途中でいい感じに咲いているミヤマカタバミを発見!
白花(左)に混じってピンク色の花(右)もありました。ヒョウノセンカタバミに
比べるとやっぱり全体にでかくてイキオイがいい感じですね。
このあたりにもパラパラとサンインシロカネソウが散在していました。
う〜ん、下向きに咲くからなかなかいい感じに撮れないよぉ。
キンキエンゴサク(左)もあったり、イワボタン(右)がパラパラと咲いていたり、
面白い出会いはまだまだ続きますが、ここらでタイムアップでハチ高原へ急ぐことに。
#サンインネコノメだというご指摘をいただきました。ご教示ありがとうございます!
その後はしばらく、調査用のポールの設置などの作業に明け暮れましたあとで、
昨秋に植栽したオミナエシ(右)を見に行くと、思ったよりもご立派な生育状況にちょいと
小躍り。このまま上手くいけば、秋口には幼虫が見れるかもしれないなぁ♪
ビックリしたのは、草地を散歩中の犬に追われて、側溝に逃げ込んだアナグマ。
こんな真昼間からなにやってたんだかという感じですが、とりあえず辛うじて見える頭部を
バシバシと撮りまくって遊んでみたり。久々の出逢いですねぇ。
さらにお次のポイントへ移動すると、道中の壁にイワツバメが巣を作っているのを
発見。思わずこれもまたバシバシと撮影してみちゃったりします。
ミズナラの花(左)やら、お久しぶりのクルマバソウ(右)やらを見た後で、
さらにこちらでもしばらくポールの設置に汗だくになったのでした。