無計画アチコチ巡り〜ALL予定外〜 11.5/15

この日は、無計画にあちこち走り回った1日でした。
というのは、もともとこの日の予定は直前までほとんど決めてなく、
オレンジミッションからの涙の帰路で、寝不足のアタマを
ふりしぼりながらアレコレと計画は立てたはしたのですが、
超寝不足のアタマではいい考えがまとまるはずもなく、思いついたのは
なんかバラバラのポイントがいくつかといった感じ。
ええい、メンドクサイ。それなら出たトコ勝負だぁ!!!
などといつも通りのヤケクソな考えをそのままドッカンとぶつけてみたら
予想以上のヒットがあったり、予想外の空振りがあったり
なんだか予定外ばかりでしたが、すごく楽しめた1日になったのでした♪

<1>京都府某所

  
というわけで、早起きしてやってきたのはなぜか京都府某所。
これは解説が必要となりますが、非常に単純に言うと、前夜フラフラで帰ろうとして
高速をうっかり逆向きに乗ってしまったことに起因します(笑
あ、それならば、ということで途中のSAでそのまま寝て、まだ薄暗いうちから
前回のリベンジとウロウロしますが、やはり見つかるのはムラサキサギゴケ(左)ばかり。
やっぱりダメだったか、と諦めて引き上げる道すがら、ふと歩道脇の
ムラサキサギゴケの群落の真ん中に怪しい花(右)があるのに目がとまりました。
ん?…え、これって?でもこんなところに?いやでも間違いない!
それが、あこがれ続けたカワセミソウとの感涙の出逢いだったのです。

  
一気にアドレナリン大放出で、まだ薄暗い林床に這いつくばりながら
探すと、あたりにはパラパラと20株近いのカワセミソウが見つかりました。
こうやって現物を見るとたしかにムラサキサギゴケなんかとは全く違う雰囲気ですねぇ。

  
その後も、可愛らしく咲いてるカワセミソウ(左)をバシバシ撮りまくり、花のドアップ(右)も
撮ったりして大満足し、早々に次の場所へ移動することに。
しかし、2年越しの出会いに感涙しましたが、同時に今まで空振った理由も理解できました。
今まで探していたのは、保護区がある周辺を中心に、道端にはないだろうという予想で
林の中の少し明るい草地を狙い、しかも、ムラサキサギゴケに近縁ということは
微環境ですみ分けているんだろう、と大群落を避けて探してたんです。
でも、今回見つけたのは、保護区から離れた歩道脇の、木立の下にある薄暗い
ムラサキサギゴケの大きな群落の中。しかも完全に混じった状態(^^;
いやはや、でもなんせ世界でもここだけという大貴重品に逢えて本当に嬉しい限りです♪

<2>播磨地方某所

  
さて、そのイキオイでやってきたのは、グンと移動しての播磨地方某所。
葉上でノンビリしてるコフキゾウムシ類(左)やら、なんだか不思議な格好してる
マイマイ類(右)やらを見ながら沢沿いを登っていきます。

  
あちこちで咲いてるムロウテンナンショウ(左)を眺めていると、立ち枯れにビッシリとついた
アラゲキクラゲ(右)を発見。持って帰って食えばよかったなぁ。

  
なんか面白げなシダ類の芽生え(左)がパラパラあるので、周辺を見ると
葉を広げ始めたばかりのナチシダ(右)も発見。そっか、あれはナチシダの芽生えか。

  
まだ夜露に濡れたゴマギ(左)やら、ウツギ(右)やらといったあたりを
見た後で、登山道を離れて情報をもらっていたマル秘ポイントへいそいそと向かいます。


すると!ありました!
天下の大珍品、セッピコテンナンショウです。これまた感涙モノですねぇ。
思えば昨年、満を持して探しに行ったらほとんどが盗掘されてて小さな株が1つだけ
という悔しい思いをしたわけですが、ようやっと本場モノにも出会えました。
情報を頂戴した皆様、本当にありがとうございました!

  
なかなか撮りにくい場所で難儀しましたが、白斑の入った葉(左)やら、花のアップ(右)やら
バシバシと数十枚撮って大満足。しかし、前々からの疑問ですが、
昨年出会えた株とは、山系が違うからなのか、雰囲気が大違いですよね。
どちらもセッピコ〜ではあるようですが、どちらが典型的になるのか、なんとも謎。

  
さて、大満足して引き上げようとすると、すぐ近くでチョロチョロと動く影。
なんじゃ?とレンズを向けると、なんとチョコンと座っているのは、ニホンリスじゃん!

  
見ている間にスルスルスルっと移動していってあっという間に
かなり高い梢に消えていきましたが、素早く樹間を横切る姿を見ることはままあれど
写真に収められたのはものすごく久しぶりなので、これまた大感激でした☆

  
さらにウロウロすると、オチフジ(左)や、コミヤマスミレ(右)なんかにも
辛うじて咲き残りの株が見つかって、これまたなんとも嬉しくなります。

  
ギンリョウソウ(左)もみつかりましたし、まだまだ花の名残のあるキブシ(右)があって
驚いたりという一幕も。悔しかったのは、目の前で連結して高く飛び去ったムカシトンボ。
あれが撮れてれば完璧すぎたのになぁ、などと思いながら車に戻って
ふとズボンを見ると、大きなヤマビルが5匹も、ワッセワッセと登ってきていて
パニック状態に陥ったりしました。いやはや、これがあるからこの場所は怖い(^^;

  
さて、さらに移動してきたのは面白げな湿地。この頃にはえらくドピーカンに
晴れてきて、真夏の日差しに。えらくめまぐるしい天気やなぁ。
んで、まずはミヤコグサの大群落(左)がある場所に行ってみましたが、なぜかこの日は
シルビアはご不在。近くにはサワオグルマ(右)がいい感じで咲いてました。

  
ヤブキリでしょうか、極小サイズの直翅類幼虫(左)も発見。
ちょいとボロでしたが、これまたお久しぶりのトラフシジミ(右)も見つかります。

  
小さな池を除くと、トラフトンボ(左)が飛び回っていましたが、ワタシの腕では
こんなんが数枚撮れただけ。まだ色の出ていないハラビロトンボ(右)
なんかもあちこちでブンブン飛び交っていました。

  
湿地の中を歩くと、早くもハシナガヤマサギソウ(左)やら、
イシモチソウ(右)やらがポツポツと咲いていてビックリします。

  
それでは、ということで、しばらくスゲ群落をにらみつけてヒメヒカゲ幼虫を
探してみますが、これがメチャクチャに大苦戦。某氏には「この時期は楽勝です」と
言われたんですけどねぇ。かわいい花をつけたノグサ(左)なんかも
眺めつつ、結構な時間を使って、ようやく、ゴチャゴチャした茂みの中に、
狙いのヒメヒカゲ幼虫(右)をなんとかGET!

  
なんとかお逢いすることが出来て、これまたちょいと感涙しつつバシバシ撮影。
その後もしばらく探してみたのですが、結局これ以外の個体は全く見つけることが
できませんでした。いや、多分、某氏の眼力との差がでかすぎるだけですけどね(^^;


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