再・BoninなGWE〜去り際の幸運〜 11.5/4
この日はGW6日目。小笠原で過ごす最終日です。
ははじま丸の出航はAM10時半、ということで残りわずかな時間で
少しでも成果を出そう、と相も変わらず懲りずに走り回ったわけですが、
なんと最後にまた予想外のラッキーがころんと転がっていて、
これまた想定外のステキな〆括りとなったのでした。
いやぁ、本当に今回は自分でも怖いくらいの幸運が連チャンすぎです♪
そして、恒例のステキすぎるお見送りも楽しめましたし、
航路でもこれまた予想外のラッキーもあって、最後まで楽しい1日でした。
<1>小笠原・母島 |
というわけで、この日も気合を入れて5時前から散策開始ですが、
今までよりも濃密なべったりした霧(左)が山々を覆い尽くしています。こりゃ厳しいな。
そんなこと思いながらウロウロすると、植え込んであるグアバ(右)の実を発見。
ムニンネズミモチ(左)も少しだけ咲き始めていましたし、かわいらしい
オガサワラグミ(右)も見つかったりします。今回は植物方面は挑戦し損ねたけど
次回はアレコレ狙いたいなぁとか、すでに考えが走っていたり(^^;
朝露にまみれた不思議な蛾の幼虫(左)も見つかりました。こいつはなにもの?
「昨秋にはこいつの梢にいっぱいマルバネウラナミシジミが飛んでいたよ」
とクソ羨ましい情報を教えてもらったモモタマナ(右)を睨んで、もしかして樹上に
生き残りがいないかと探しますが、そんないい話がでるわきゃなし。
その後も、花芽をつけ始めたウラジロエノキ(左)やら、ムニンナキリスゲ(右)
やらを眺めながらうろうろしますが、この日は鳥影は妙に薄くてヒットなし。
海岸に足を伸ばすと、のんびり餌取りしているコサギ(左)を発見。
キョウジョシギの群れ(右)も登場しましたが、この1カット撮った次の瞬間に
ばさっと群れごと飛び去ってしまって、残念無念。
水路の中では、この日もノンビリとササゴイ(左)がお散歩中でした。
しばらく見てると、ものすごい警戒ポーズ(右)を見せましたが、なにがいたんだそこに?
海岸のグンバイヒルガオ(左)を眺めたり、いわゆる島みかんの花(右)を
眺めたりしますが、イマイチいい感じのヒットは去来しません。
さらに探索範囲を広げると、霧をバックに幽玄に浮かび上がるムニンデイゴ(左)が
みれたり、大満開のパパイヤの花(右)が見つかったりもしました。
ふいに目の前にゴイサギ(左)が登場したりもしましたが、慌てたらぶれちゃったり。
アオノリュウゼツラン(右)もスケールのでかすぎる花をつけています。
林縁を歩くと、キバンジロウの実(左)も見つかりました。さらにウロチョロすると
見事な婚姻色になったアマサギ(右)も発見。しかもメチャクチャ至近距離。
さらにうろうろすると、まださっぱり色の出ていないアマサギも数羽
飛び交っていましたが、少し前には出ていたと言う珍品サギ系は見つからず。
真っ赤に燃えるような色合いのモモタマナの新葉(左)を眺めたり、遠くで
のんびりとノド袋を膨らませているグリーンアノール(右)やらを眺めましたが、それ以上の
成果はどうもあがりそうにない、ということダメもとで最後にもう1度、と
通いなれたポイントへとカブを走らせていたときのことです。
ふと坂道の途中で、道端の葉上に白っぽい影があるのに気付きます。ん?…
うぉぉお!オ、オガサワラシジミがとまっとるぅ!!
もう完全なパニック状態になりながらもなんとかカブを停め、
大慌てでバシバシと数枚連写すると、彼女はフワッと飛んで梢に消えました。
おそらく羽化直かなんかで低い場所にいたんでしょうが、最後の最後で去来した
大ラッキーに狂喜乱舞。ちなみに識者によるとコレは♀だそうで、♂♀揃った感じですね♪
ニヤニヤと笑いながらポイントにつくと、すでに2名の先客ありで、
手持ちぶさたに梢の方を眺めています。みると、めちゃ高い場所で、チョロチョロと舞う影(左)。
時折、卍を切る姿(右)も見れましたが、こいつら卍切ると超長急上昇して消えるんですね。
「辛うじて見れはするんですけど、これじゃぁ撮れないですよねぇ」
と嘆く御仁に、「実は先ほど…」と写真を見せたら、ものすごく不機嫌な顔されたり(笑
でもその後、近づけない場所ではありましたが、そこそこ低いオガサワラグミの葉上に
静止する♂(左)を発見。ドキドキしながら待っていると、一度だけヒョイと
センダングサに訪花(右)してくれたのですが、これも極短時間でどこかにビュイと
飛んでしまってそれっきりロスト。もう少し粘りたいところでしたが、この時点で既に
出航時間まであと30分程に迫っていたもので、諦めて宿に戻ることに。
まぁ、でも、最初のラッキーがあるから、なんら悔しくはないわネ。うんうん。
というわけで、大急ぎで荷物を抱えて港まで突っ走ると、既に ははじま丸(左)の前には
行列ができている状態。おお、時間的にギリギリやなぁ。
なんど見ても見事なザトウクジラの銅像(右)を最後の記念にとパチリ1枚撮って
大急ぎでチケットを買い込み、駆け込むように船上の人となります。
んで、お見送りの人を見ようとデッキに上ったときです。
ふと沖のほうを見ると、結構近くでザトウクジラがブロー(左)したじゃないですか!
おまけにすぐにバサッと尻尾を上げてくれ(右)たりして吃驚仰天。
周りの人たちに「クジラ出てますよ〜!」と告げると、お見送りの人を見るべきか
クジラを見るべきか、しばらく小さなパニックの輪が広がりました(笑
幸か不幸か、このすぐ後に漁船が横切ってクジラ君は姿を消しちゃったので、
改めてお見送りの人を見ると、こぶの木のおばさんと、宿でお世話になったSさんが
お見送りに来ていてくれて、同宿のみんなにブーゲンビリアの花を渡してくれました。
出航の汽笛と同時にその花を海に投げ込む(右)のが、母島流の再来のお祈りなんです。
母島恒例、お見送りダイブ(左)を眺めて歓声を上げているうちに、船は悠然と島を離れて
グングンと沖に。 いやぁ、本当に楽しい時間でした。積年の宿題はなんとか達成できましたが、
やはりこの場所には思い入れがハンパじゃない。また絶対に再訪しますからね〜!
感慨に浸りながら沖を見ていると、なんかあやしい海鳥(左)が横切りました。
なにも考えずにバシバシ撮ると、どうもこれはクロトウゾクカモメだったご様子。
その後、オナガミズナギドリの小群(右)なんぞ眺めつつ
海面を睨みますが、期待していたザトウクジラは再登場ならず。
船のすぐ側を飛ぶオナガミズナギドリ(左)の中から、なんとかセグロミズナギを探そうと
頑張りますが、今回もまったく見つけるはことできず。難関だなぁ。
父島が近付いた頃、カツオドリの群れ(右)が横切る一幕はありましたけど。