再・BoninなGWC〜唐突な大幸運〜 11.5/2

この日はGW4日目。この日も24時間フルに使える日。
今日こそは何とかと気合も入りますが、朝っぱらから濃すぎる霧が
絶え間なく島を覆いつくし、どうにもこうにもな雰囲気。
そして、昨日以上に気配すらない寂しい展開、という
どうにもこうにも心の折れそうな時間が続いたのですが、
ヒョンなことから、全く予想外もしない幸運に出逢えた1日でした。
どんな幸運かは本編をお楽しみに、ってサブタイトルで分かるかな(笑

<1>小笠原・母島

  
というわけで、この日もAM5時におきて表に出たら、この景色(左)。あはは。
うろうろすると、荒地にシナガワハギ(右)が結構咲いているのに気付きます。

  
とりあえずデジスコ持って鳥方面挑戦ということでうろついたのですが、
とりあえず「撮れよ」とばかり目の前に出てくるのはイソヒヨドリばかり。キレイなんだけどね。

  
などと思っていると、かなり高い梢に怪しい影。おや、これは
予想外のシマアカモズじゃないですか!
ということで興奮するも、曇天の空抜けだとこんなのが撮れたくらい…

  
久しぶりに「ヒカレガエル」ことオオヒキガエルの轢死体(左)がいくつかありました。
こちらはなににやられたんだが、クマネズミの死骸(右)も見つかったりします。

  
湿気が強いので、あちこちで活発に活動中のカタマイマイ類(左)を見た後で、
小さな浜をのぞくと、キョウジョシギ(右)の群れを発見。こりゃカワイイ。

  
ということで、とりあえずデジスコを向けますが、超曇天の中でチョロチョロ
うごく鳥がデジスコで撮れるか、ということそりゃ無理難題というもの(笑

  
しばらく頑張りましたが、結構手近な距離にいてくれるのに、こんなのが撮れるばかり。
突然登場したヒバリシギの方は幽霊すら撮れず、諦めて移動することに。

  
それでは、ということで前日に仕入れた情報の場所に行ってみると、
聞いていたとおり、広場の中にツバメチドリが3羽も鎮座していたので大興奮!
といっても濃密な霧が流れ込み、白っぽい映像しか撮れませんでしたが…

  
おもったよりものんびりしてるので、ダルマサンガコロンダで近づくと
こんなドアップでも撮影することが出来ました。

  
まわりでは、この時期のお約束、ムナグロもうろうろしていて、冬羽(左)も
夏羽(右)も入り混じっていたのはちょっと印象的でした。

  
けっこう近くまで寄ってきてくれた色鮮やかな夏羽の個体をバシバシと撮影して
満足し、そのまま南崎方面までブイ〜ンと走っていったのですが、道中で
いきなりカブの出力がググッと下がって、それっきり沈黙。
壊れたか?と焦りましたが、シート下の燃料計を確認すると…空ジャン!
警告ランプが壊れてたという展開なわけですが、小笠原は結構坂道が多いので
カブを押して集落まで戻るのってのはメチャクチャな重労働(^^;

  
もうダメだ、と汗まみれでぶっ倒れたら、近くにコブガシ類を発見。
今までのポイントで見ている種類とは明らかに雰囲気が違うので別種ですね。
このあたりは分類も混乱してるとは聞いているけど、確かにややこしそう…

  
ようやく汗まみれで集落に戻り、ガソリンスタンドの開店を待っていると
近くではムニンデイゴ(左)やら、センダン(右)やらがいい感じに咲いていました。

  
さて、ようやく燃料も補給して再びいつものポイントへ走っていると、道中で
ヨトウガ類の幼虫を捕食しているグリーンアノール(左)を発見。
ポイントについてうろうろしていると、手近につぼみのついたコブガシ類(右)が
けっこうあることに気づきます。思わずじっくりと幼虫探してみたり。

  
てなわけで、よくよくみると、咲き始めな感じの部分もあって、花のアップを
撮って遊んでみたり。さすがに卵も幼虫も見つかんなかったけど。

  
それでは、とオオバシマムラサキの花芽(左)を睨むも成果ナシ。
かわいらしい花芽をたっぷりつけたコブガシ類(右)もみつかりました。

  
んで、その後は濃密な霧の中、それでも時折さしてくる薄日に期待をしながら
午前中一杯コブガシの前で待機しましたが、これがまぁったく成果ナシ。
昨日と同じ面子で3人並んで梢を睨みつけますが、ちらりと動く影すらありません。
時折ムニンデイゴにくるシチトウメジロ(左)を撮ったり、あたりの法面にある
オガサワラモクマオ(右)の花を眺めたりしますが、もうどうにもこうにもならんくらい
まったくなんの展開もなし。こりゃぁ、もうダメだ。ってかもうイヤだ(ToT)

  
というわけで、さすがにギブアップして、濃霧の残る林(左)の中を歩くことにすると、
道端にオガサワラツルキジノオ(右)なんかがあるので、一人シダ勉強会開始。

  
タマシダ(左)やら、リュウビンタイモドキ(右)やらといったあたりも
ありましたが、やはりシダは難しい!そして暗くて写真が撮れん!

  
今回お世話になった星さんが、保護に大変な尽力をされたというホシツルラン(左)は
今年も順調に育っていました。近くのクモの巣(右)を見ると、霧の程度がわかります?


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