再・BoninなGWB〜厳しい現実〜 11.5/1

この日はGW3日目。初めてフルに24時間使える日です。
それでは、ということで徹底的に1点集中型で頑張ることにしまして、
とりあえず情報収集も含めて早朝から全力疾走しまくりはしたのですが、
『前回よりは一歩前進』という圧倒的事実もありはしたものの、
全体的には「いやぁ、やっぱこんなモンだよなぁ」という結論に。
天候だけは本当にメチャクチャ恵まれすぎるくらいだったのに……
今回の壮大な夢の見分不相応すぎる厳しさと難易度を、
全身全霊感じまくるという1日になってしまったのでした(^^;

<1>小笠原・母島

  
というわけでAM5時に起床して、出掛けに今回お世話になった「ビラこぶの木」さん(左)をパチリ。
懐かしきステッカー(右)を横目で見つつ、とりあえず朝一番から特攻することに。

  
道端のマルハチ(左)やら、シマギョクシンカ(右)なんぞ見つつ、朝一番から
保護区に到着。でも周辺はメチャクチャ分厚い霧。……もしかして早起きの意味無し?

  
周辺をウロウロして、ムニンエノキ(左)なんぞ眺めたりしていると、
霧の中で活き活きと動いているアフリカマイマイ(右)を何匹も見つけたりします。

  
うろうろしていると、花芽のまだ残っているコブガシ類(左)を発見。ちょっと期待が
高まりますが、この天気ではねぇ……
とか思っていると、バカにしたようにグリーンアノール(右)が御登場。

  
ビックリしたのは、ひょいと飛び出したカネタタキ類。
これは特産のオガサワラカネタタキだろう!ということでバシバシと本当に
影が薄くなりそうなくらい撮影しましたが、あとで調べてみると
意外にも本土と共通のイソカネタタキみたいですね。
見つかったのも深い山の中なのが、すっごく納得いかないんですけど〜。

  
ウロウロしていると、ムニンデイゴの花には、メグロ(左)やら、シチトウメジロ(右)
やらが入れ替わり立ち替わり飛来してなかなか賑やかです。

  
らちがあかないので、幼虫でも居ないかとオオバシマムラサキをにらんでると
怪しい影(左)を発見。でもよく見るとこれはハナアブ系みたいなんですよね(^^;
あとちょいと後悔したのは、ちかくにあった面白そうなイネ科植物(右)。
どうせ名前もわからんだろう、と1枚しか撮らなかったんですが、後で調べると
憧れの貴重種、コゴメスゲに似てるんですよね。きちんと撮っときゃよかった…

  
そうこうするうちに、驚いたことに私以外にも蝶狙いの人が2名来訪。
そのうちお一方はほとんど毎年来てるという超玄人さんで、あれこれと生態的な
レクチャーなど受けつつも、待てど暮らせど晴れないので、
みんなして、ムニンデイゴに飛来してくるメグロをバシバシと連写しまくり。

  
じっくり見てると、メグロ(左)はおもっきり顔をつっこんで蜜吸ってました。
シチトウメジロ(右)はあたりのブーゲンビリアでも吸蜜してて面白いなぁと思ってると、
「出た!」と鋭い声。慌ててコブガシの梢を見上げると、チョロチョロと
小さな黒い影が数度舞い、そのままフワッと林の中に消えていくのが見えました。
あこがれ続けたオガサワラシジミとの出会いの瞬間でしたが、
こ、これじゃぁ正直どうにもならんぞ、いやマジで(-_-;

  
ようやく出会えたことに興奮しつつ、同時に相当絶望しつつ、周辺をウロウロすると
予想外にもアサギマダラ(左)に遭遇。これ1枚撮ったらどこかに飛んで消えたけどね。
しょうがないので梢を再びにらんでいると、オガサワラヒヨドリ(右)が
ちょっとバカにしたように甲高くピーピーと鳴いてました。

  
その後は待てどさっぱり動きがないので、探索範囲を広げると
ミナミハイイロヒメシャク(左)を発見。でもそれ以上の成果はなく、しょうがないので
再びムニンデイゴに来るメグロ(右)を撮って時間をつぶすことに。

  
その後もチョロチョロとやってくるシチトウメジロを撮って遊んでると、
梢に再びオガサワラシジミの姿が出現するも、今回も数秒で高く舞い上がって林の中に。
さらに粘ると別の場所でも一瞬林の中を横切る姿が見えましたが、
いやマジでこれでどうせいっちゅうねん、と強烈に来たことを後悔してみたり…

  
周辺のシマグワ(左)はパラパラと実をつけていました。あまりにもヒマなので、
ブーゲンビリアの花柱(右)を撮って遊んだりとか。おもろい造形ですよね? 

  
コブガシ類の実(左)をアップで撮ったり、周辺をウロウロしているオガサワラトカゲ(右)を
撮ったりして遊んでいると、いきなり霧が晴れてものすごい大快晴になったんです!
こ、これは条件バッチリだ、これで舞う姿が見れるに違いない!
ということで、みんなで固唾を呑んで待ちますが、この後は待てど暮らせど影すら見えず。
「これじゃぁ天気のせいにすらできないよなぁ」とぼやきつつ、
ウダウダと蝶談義しながら昼過ぎまで粘りましたが、あまりにも成果がないので
諦めて三々五々に他の場所はないかと探しに行くことに…
いやぁ、なんちゅうか、来なきゃよかったよなぁ、とつくづく思い悩んだ瞬間でした。

  
しょうがないので、海岸周辺のススキ原にターゲットを変更してウロチョロすると、面白い
実をつけたオオハマボッス(左)を発見。
近くの葉裏ではゴマダラヒトリ類(右)がこっそり隠れていたりします。 


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