不謹慎的鳥見@〜予定調和再び〜 11.3/12
  
<2>広島県某所 続き

  
調子に乗ってさらに別の自生地まで足を伸ばすと、そこには絨毯のごとく
びっしり敷き詰められたセツブンソウの大群落。おお、こりゃ眼福じゃぁ。

  
というわけで、しばらく興奮してバシバシとセツブンソウ(左)を撮影。
近くには、花芽をつけ始めたヤマアイ(右)も見つかりました。

  
さらに良く見ると、あちこちにポツポツとセリバオウレンのかわいい花も発見。
あれこれと出会いが続いて嬉しいねぇ、ということで大満足したので
このイキオイで、ということで最所の渓谷に戻ってみると、
いつも立ち寄る食堂に、狙いの大珍鳥の鮮やかな写真が飾ってあって仰天。

  
気合を入れなおしてウロウロすると、足元にはサイハイランの葉(左)が
あったり、びっしりと着生しているアオネカズラ(右)が見つかったりします。

  
そのうち、対岸をちょろちょろしているミソサザイを発見。肉眼だと黒い点でしたが
デジスコで追っかけるとそこそこの大きさに撮れてビックリしてみたり。
う〜ん、やっぱりこのズーム力はヤメられまへんなぁ。

  
調子に乗ってさらにうろつくと、岩の上でご休息中のセグロセキレイ(左)に続いて、
暗くてぶれましたが、カワガラスの幼鳥(右)が登場してちょいビックリ。
そうか、そういえばキミタチは繁殖時期が妙に早いんだったなぁ。

  
などと思いつつ皿に探索範囲を広げると、対岸で大騒ぎしている
カワガラス幼鳥(左)を発見。なにやってんだ?と思いながらカメラを向けると
そこに親鳥が餌を運んできた(右)ので大興奮。こりゃいいシーン見れた♪

  
大喜びしながらさらにウロチョロしていると、今度はもろ目の前という距離に
カワガラス幼鳥がご登場。かわいらしい模様をたっぷりとご披露いただけました。

  
さらに近くでは、これまた近距離でこんどは成鳥がご登場。
撮り放題なのは嬉しいんだけど、良く考えるとキミタチばっかりだな。

  
というわけで、その後もかなりの時間歩き回りましたが、ただひたすら
カワガラスをじっくり観察できただけ。最後には結構クタクタになってギブアップでした。
まだ近くにいると思うんだけど、どこに隠れてらっしゃるのやら。

  
しょうがないので少し離れた場所に移動すると、なんか面白そうな枯れ穂(左)を発見。
なんとなくハグマ系の枯れ穂に見えるけどなんて種類かなぁ?
あたりには花芽をつけたチョウセンヒメツゲ(右)も見つかりました。

  
ナガバノコウヤボウキの枯れ穂(左)も発見。ここらにもあるんだねぇ。
しかし、期待していた早春の樹の花はさっぱり見つからず、チョウジガマズミの
冬芽(右)なんてあたりが見つかった程度。とほほ。

  
それでは、と移動すると、予想外にもいきなり目に入ってきたのは
色鮮やかなアテツマンサクじゃないですか!。そうか、ここらは石灰岩地域だモンなぁ。

  
ということで、バシバシと撮って遊んでみたり。場所的にはもしかしたら移植した
ものかもしれない雰囲気でしたが、予想外の出会いで嬉しい限りでした。

  
花のどアップ(左)なんぞ撮って遊んでいると、近くの枯葉にクモ類の卵(右)を
発見。色合い的にはジョロウグモとかに近いような気がするけど?

  
その後は、久しぶりにゼフの越冬卵探しに挑戦してみましたが、
このクソ寒い中に枝先で越冬しているいくつかの微小甲虫類を見つけただけで
卵はひとつも見つからず、最後まで予定調和的空振りとなったのでした(笑

というわけで、予想通りの空振りでしたが、そこそこ楽しめた1日でした。
まぁ、狙いの某珍鳥は、行く前からさっぱりあたる気がしなかったので
外れたからといってあまり悔しさが残らなかったのが救いかな。
などと思いつつ、この日は相当歩き回ってヘバったので早めに引き上げと
したのですが、車載TVでニュースを聞いていると
刻一刻と判明してくるヒドすぎる惨状に加えて、
ここまで悪化するとは夢想だにしなかった原発の損傷状況。
あまりもの状況に言葉を失い、しばし呆然。
改めて、被災地の皆様には深くお見舞いを申し上げます。
そして、同時にショックだったのは、こんな非常事態に、すぐにやれることが
ほとんどないという事実。被災地に行ってもジャマなだけだし、
なにか物を送ろうにも物流は完全に麻痺しているに決まっていて、
そもそも停電もしている半パニック状態の中、中途半端に連絡を入れること
でさえ迷惑なのは考えるまでもなく明らかなわけで…
これまた一晩悩みつつ、うろうろと別の場所へ移動することにしたのでした。


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