再会のついでに〜関東懐古旅〜 10.12/5

この週末は、懐かしい親友に会いに関東まで足を伸ばしました。
なんかものすごく久しぶりに、山にも川にも特攻せず、昔話やらなんやら
交えつつ、街中を歩きまわって美味いツケメンやら鉄板焼きやらを食らい、
フラッと立ち寄ったバーで美味なる酒を呑む、
むしろ不思議な感じがするくらいの平穏なひと時。
ものすごく心がリフレッシュされた素敵な時間だったのですが、
友人と別れた後、せっかくだからと少しだけ足を伸ばして
これまた懐かしい自然に、少しだけ挨拶してきた、そんな週末でした。

<1>東京都各所

  
満ち足りた気分の後、とりあえずまずやってきたのは、都心公園。
歩き始めると、いい感じに色づいたイチョウ(左)やら、逆光にきらめいている
チカラシバの白穂(右)やらが目につきます。

  
上空を通過していくオナガガモの群れ(左)なんぞみつつのんびりと歩くと、
ぼんやりとした顔でこちらを見ているキンクロハジロ (右)を発見。

  
忙しく水面をかき回しながら泳ぐハシビロガモ(左)にも会えました。
でも、覗き込んでいると、餌がもらえると思うんでしょうか、大きなコイ(右)が
ワラワラと寄ってきちゃうのにチョイ閉口。餌なんてやんねぇぞ。

  
その後ものんびりとユリカモメ(左)を眺めたり、オオバン(右)を見たり、
ものすごくのんびりした鳥見をしばし楽しみました。考えてみると、なんがしかの
目標物もなく、ただのんびりという鳥見は実に久しぶりかも。

  
こんな真昼間からごそごそ餌探しているゴイサギ(左)やら、
こちらぼ〜っとしている風味のコサギ(右)などをのんびり眺めた後で、
ちょっと思い立って大きく移動してみることに。

  
やってきたのは、多摩川の上流域。関東在住時代に行きそびれていた場所を
ふと思い出したという単純な理由だったのですが、
のんびりと歩いて行くとチャノキ(左)がまだ咲いていたり、フウ(右)が実を付けてたりします。

  
ふと気付くと、雪虫ことトドノネオオワタムシが何匹かとんでいました。
そっか、もうそんな季節なんだなぁと思いつつ、数枚記念撮影。

  
ほぉ〜っと思ったのは、川辺の一角にびっしりと咲いていたヒメツルソバ。
密に花を咲かせるのは知ってましたが、ここまで絨毯みたく密集するとさすがにオミゴト♪

  
いい雰囲気の川面(左)を眺めると、さすがに枯野にはなっていましたが、確かに
いい環境の残っている場所だなぁと実感します。んで、河原を歩いてみると、
あちこちにイヌドクサ(右)なんかがあってちょっとびっくりしたり。

  
まだまだ元気に活動しているアキアカネ(左)がいたり、足もとからふいにヒナバッタ(右)が
飛び出したりというささやかな出会いも続きました。この季節になると、
こういった出会いでも、なんともしみじみと嬉しくなるものですねぇ☆

  
びっしりと実をつけたハリエンジュ(左)やら、河原に広がるオギの群落(右)
やらを見ながら、しばしほとんど無心に、のんびりと川面を歩き続けます。

  
すると、やがて、面白そうな枯れ穂を発見。お久しぶりのカワラノギクです。
そういえばこのあたりは自生地だったな、とふと心が動いての来訪だったわけですが、
さすがに時期が時期なので、ほとんどの株はこんな感じでかわいい綿毛に。

  
しかし、しばらく歩いていると、パラパラとささやかながら花の残った株も
見ることができました。数年ぶりの再開にしばらく嬉しくなってニンマリ。

  
歩いて行くと、ツボクサ(左)の群落があったり、近くにシジュウカラ(右) の群れが
通って行ったり、なんか今日の気持ちに妙にフィットする感じの
のんびりした時の流れが、自分でも不思議なくらい妙に嬉しくなったりします。

  
さらにうろうろすると、カワラノギクの咲き残りをパラパラ発見。
さすがにボロではありましたが、まだ残っていてくれたことをひたすら感謝。

  
そこそこ綺麗に咲き残っている花(左)を見ていくと、河原の中に
本種のロゼット(右)がたくさんあることに気付きます。そっかこんな形なんだ〜。

  
ついでに、と周辺を探してみると、ビロードモウズイカのロゼット(左)がパラパラ
あって逆にびっくり。メマツヨイグサの色付いたロゼット(右)もたくさん目につきます。

  
オニグルミの実(左)も1つだけ発見。割って食べようと思いましたが、さすがに硬すぎて
断念しました。あとで考えれば、石で割りゃよかったな、ちょい後悔。
コシオガマとかでしょうか、なんかおもしろげな実をつけた植物(右)も見つかります。

  
棘だらけの実をつけたアレチウリ(左)やら、ほんの数個だけ実を残してくれていた
ツルウメモドキ(右)とか、ささやかな出会いが続いて少し嬉しくなります。

  
パラパラと実を付けていたイボタ?(左)やら、中途半端な花付きのコシロノセンダングサ(右)
なんかを見たあたりでとっぷりと日も暮れ始めたので、ささやかな探究も終了。
なにが見れたわけでもないけど、楽しい時間の後のこういうささやかな散策というのも
たまにはホントにいいもんだ。そう思いながら、長い帰路についたのでした。

というわけで、特段何があったわけでもなかったけど楽しい1日でした。
なにか目標を定めて一直線に特攻するようなのももちろん楽しいのですが、
タマにゃこんな感じで、な〜んとなくな散策もいいですねぇ。
しかし、今回はアレコレ本当にリフレッシュできた週末でした。
エンリョの一切要らん親友との気疲れのない時間って本当に嬉しいものです。
そして、なんか妙に面白かったのは、立ち寄ったバーのカウンターの
オススメの酒コーナーで見つけた、南大東島のラム酒。
昨年、O氏と二人で大突撃した最果ての島。
これは奇縁、と呑んでみるとこれが逆に酔いがさめるくらいに美味くてビックリ。
Grace Rum 「CORCOR」  オススメなので興味ある方はゼヒゼヒ♪  
さらに驚いたのは、このラム酒を呑んでいるときに、なんか唐突に、「あ、なんかこれで
いいんだな」という不思議な安心感が降ってきたコト。
最果ての島にバカやりに行って、その時のコトを思い出しつつ、ここでこうやって
大笑いしながら美味しいラム酒を呑んでいる。これでいいんだな〜、って(^-^)
ここんとこ各所の圧力とかなんとかでヘコタレ気味だったけど、なんか自分の生き様も
これはこれで悪くないジャン、って何の根拠もなく嬉しくなったり(笑
うん、これでいいのだ。これからもやっぱり、ドシドシ行くのだ!


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