淡路にて〜海浜林に遊ぶ〜 10.11/14
  
<2>淡路島某所 続き

  
さて、さらにしばらく頑張ると、予想外の出逢いが待っていました。
いきなり網の中に入ったこいつは…幼虫の識別点なんかわからないんだけど湿地なんて
ないんだから、キンヒバリじゃなくて、お初のカヤヒバリ幼虫じゃん!
ということで、メチャクチャ興奮しながらバシバシと撮影しまくってみたり。。

  
しばしカヤヒバリ幼虫(左)と格闘して、なんとかいい感じの葉上に乗って
くれないかと頑張りますが、ある瞬間ヒョンと跳んでそれっきりロスト。極小サイズだったしねぇ。
同じくミニサイズの、面白い雰囲気のウンカ類(右)も見つかりました。


そうするうちに、傘の上に、先ほどまでとは明らかに雰囲気の違うカネタタキ類が登場!
こ、これはきっと、今回の大目的であるアシジマカネタタキだ!
と大興奮したのですが、登場したのは♀。♀の識別点ってドコなんだ〜〜?

  
というわけで、とりあえず数枚撮って、持参した図鑑を見てみようと思った
次の瞬間、彼女はピョイと跳んでそれっきりロスト。とほほのほ。
しかも、結局図鑑やネットでも雌のわかりやすい識別点はどこにも書いておらず、
チンプンカンプン。蹠が黒っぽいのが区別点とと書いてある某本の記述を信用して、
アシジマとして掲載しますが、なんか不完全燃焼だぞ〜(>_<)!
#後日、カネタタキの範疇と確認。現物を見ると体型がだいぶ違うのがわかりました。

  
それならなんとか♂を見つけよう、ということでさらに頑張ると、
お久しぶりのウシカメムシが御登場。
しかし、その後しばらく粘れど、さっぱり直翅類が登場しません。しくしくしく。

  
場所を変えると、道端にはナルトサワギク(左)があちこちに咲いていたり、
水田の中には、ヒロハスズメノトウガラシ(右)なんかにも咲いてたりします。

  
小さなため池では、オオアオイトトンボ(左)が何匹も飛び交っていました。
ふと、えらく大柄なユスリカ類(右)も発見。おまえはなにもんじゃ?

  
びっくりしたのは、少し山の中に入ったため池に、ものすごい数の
オシドリがいたこと。といっても、こちらがのぞいた瞬間にバサバサバサッと
飛び去ってしまったので、シャッターチャンス皆無で、
ボンヤリしていたらしき数匹をかろうじて数枚撮影できただけ。むむ、無念。

  
堤防にはツリガネニンジン(左)の群落もなかなか見事でした。
近くでは、久々のガザミグモ(右)を見つけてドアップで撮って喜んでみたり♪

  
おおっ、と思ったのは、ウバメガシの葉上に見つけたムシクソハムシ類(左)。
1枚撮った次の瞬間に風でどこかに転がり落ちてしまいましたが…
林の中には、結構いい感じに大満開のマルバハギ(右)も見つかります。

  
その後もあちこち粘りますが、ツチイナゴ(左)がいた程度。
なんかおもしろげなマイマイ類(右)もいましたが、これがアワジマイマイなのかな?

  
さて、少し場所を変えてさらに海岸沿いのウバメガシ林を攻めると、
そこでは次々とカネタタキが登場。でも、普通のカネタタキばかりなんです。
探し方がまずいのか、場所的にすみ分けてるのか、運がないのか…

  
かわいい身をつけたカクレミノ(左)もありました。そして、チョイとビックリしたのが
道端で見つけたキョウチクトウの実(右)。媒介したのは、キョウチクトウスズメかな?

  
さらに場所を変えると、ヒメクダマキモドキ(左)が御登場。
カネタタキ(右)も登場しますが、これもほんの数匹だけなんです。声は多いのに。
直翅類は大好きなんだけど、探しても見つけられないんですよねぇ。

  
諦めきれずにしつこくウロウロしていると、ヤクシマルリシジミが御登場。
これが大柄かつ淡色の個体で、なかなか感動的でした。

  
さらに粘ると、ハイイロチョッキリも発見。せっかくだからとドアップ撮影して
遊んでみると、思った以上にカッコイイ虫でちょいとドキマギしてみたり。

  
さらにウシカメムシ(左)も再登場。なにか体調に不備があるのか、飛ぼうと羽ばたく(右)
のだが、飛び立てないという個体だったので、羽を広げたところを撮ろうと
頑張るものの、私のウデではこれが精一杯。むむむ。
といったあたりであっけなくタイムアップとなったのでした。ちゃんちゃん。

というわけで、第一目標は辛うじて撃破出来た?という
状況ではありましたが、あれこれオマケ多数で楽しめた1日でした。
(もしも間違っていたらこっそり教えてくださいませ)
そして、今回ちょっと実感できたのは、「目標を絞って徹底的に探求すると
自動的にオマケがついてくる」という事実。
今まで、正直な話、ここで粘って何も出なかったらHPに載せるネタが
しょぼくなるよなぁ、と思ってもう1箇所転戦、なんてことも
やったりしていたんですが、今後は未撃破の目標は難易度の高いものばかりになって
いますし、こういう「1点集中型挑戦」も力を入れたいと思います。
ちょうど、ここんところ周辺のいくつかの筋から、
「趣味ばっかりやってないでシゴトに熱を入れてそろそろヨメを貰ってウンヌン」って類の
大いなる圧力がモノすごいイキオイで降りかかってきて閉口してるのですが
そのアオリで大遠征が組みにくくなる可能性も高い中、
それならば、そこそこ近場での実撃破物件に力を入れたいとこですしね(笑
直翅類やゴキ系、湿生植物、汽水のハゼ等々、近場で挑戦し損ねてる
テーマもまだまだ多数。しばらくは地味系が多くなっても笑って許してくださいね♪


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