八重山ヤケ旅B〜しまらん〆日〜 10.10/25
  
<2>石垣島各所 続き

  
小さな沢の倒木をひっくり返すと、下から巨大なクモが登場。
ヤエヤマジョウゴグモでいいのかな?でかさにビックリしていたら、巨大なのは
この倍じゃ聞かないサイズだとか。タランチュラだねぇ。
などと感嘆していたら、お次にひっくり返した倒木の下に怪しい影(右)。

  
おおおぉ〜〜!憧れのヤエヤマサソリじゃないですか!
なぜか今まで縁がなくて見つけたことがなかったので、大興奮しちゃいました♪
あとで聞くと、湿った倒木の樹皮下にヤエヤマサソリ、乾いた倒木の下に
マダラサソリがいるんだそうで、「あんなのいくらでもいたでしょ?」といわれてポリポリ(^^;

  
さてさて、さらに歩いていくと、オキナワジイの実(左)なんかが
目立つエリアに。そろそろ聞けばそろそろ、ヤエヤママルバネクワガタのシーズンだそうで、
そうだと知っていたら昨晩挑戦しに来たのになぁとちょい後悔。
すると、ふわっと、目の前に止まったのは、なんとミカドアゲハの黄色型(右)!
現物を見たのはお初でちょっと興奮しました。なんだってこんな色になるんだろう?

  
さらに歩き回ると、サキシマキノボリトカゲ(左)が何度も登場しましたが、
面白そうな蝶とかはほとんど見つからず。かわりに、アカギカメムシ(右)が登場します。

  
よくよくみると、幼虫の集団(左)も発見。脱皮した手の真っ赤なのもいるねぇ。
ちょうど卵を守っている♀(右)も見つかりました。

  
さらに、卵ではなくて孵化後の幼虫を守っている♀(左)も発見。
そこでirinoさんにいわれて気付いたんですが、卵守っている♀って白っぽいのばかり
なんですよね。未熟な個体が白いのかと思ってましたが、考えれば未熟なわけない。
「卵とか守っている間は目立たないように色を落とすのかもしれませんね」とはirinoさんの説。
ふんふんと思ってると、いきなりマルバネルリマダラ(右)がご登場!

  
これがまた大柄でいろっぽい♀(左)なので大興奮しましたが、予想以上に
敏感で撮れたのは数カット。偶然、飛翔写真(右)も撮れましたけど。

  
もう一度出てこないか、と道端をにらむと、今度はヤエヤマムラサキ(右)が御登場。
そういえば今年も大発生中だったのに、台風でオオイワガネがまとめて葉を落としてから
激減したんだとか。近くには、いつ見てもかわいいサキシマカナヘビ(右)もいました。

  
その後も、道端のセンダングサを眺めながら歩くと、ナミエシロチョウ(左)やら
アオスジアゲハ(右)やらが次々と登場。良く考えたら、センダングサが帰化する前って
このての蝶の蜜源ってなんだったんだろう?という話になったり。

  
その後、irinoさんに「秘密の場所があります」と連れて行ってもらったのは、
ナナホシキンカメムシの集団越冬場所。あちこちにベタベタついててなかなか壮観です♪

  
んで、ものすご大集団もいくつも見れて大興奮。
irinoさん曰く、「これくらいの時期から集まるんですよね。んで、春先になると徐々に数が
減るんじゃなくてある日一斉に消えるんです。謎なんですよ〜」。そうなんだ〜。

  
さらにお次の場所では、上空を滑空するヒメハネビロトンボ(左)を発見。
草地の中では、スジグロカバマダラ(右)ものんびりヒナタぼっこしてます。

  
あっけにとられたのは、樹の洞から生えていた、マツバランの大株(左)。こりゃ見事!
一面に咲き誇っていたノゲイトウ(右)が栽培しているわけでもなんでもなく、
単に勝手に増殖中だと聞いたのも、かなりビックラコでした。

  
ちょっと薄暗い林の中を歩くと、ふいにリュウキュウカトリヤンマが登場!
おおっと思いましたが、予想以上に敏感で遠目が数枚撮れただけ。

  
足元には怪しいカエル(左)も御登場。少々あくどそうな顔つきからすると
オオヒキガエル幼体になるのかなぁ?
周辺では、ヒイラギズイナ(右)がこれまた見事に咲き誇っています。

  
しかし、この頃になると妙に雲が厚くなってきて、非常に期待薄な雰囲気に(^^;
バカにする様にうたた寝しているヤエヤマアオガエル(左)なんかを見つつ歩くと、
リュウキュウマメガキ(右)を発見。おお、良く考えたら本場モンだわ。

  
クロテンシロチョウ(左)も登場しましたが、敏感すぎてこれ1枚撮れただけ。
その後、なんでここで!?というトんでもない悪路な場所で大スタッグ中の車の休出を
お手伝いし、大汗をかくハメになるという一幕もあって、よっしゃきっと
善行した分イイコトがある!と叫んでいたら、イシガケチョウ幼虫(右)が御登場。
う、う〜ん、いや、嬉しいんだけどキミじゃぁちょっと役不足かなぁ。

  
そうこうするうちに、あっけなくタイムアップ。
まぁ当然すぎる結末ではありますが、さすがにミラクルはおきなかったか、
などと笑いつつ引き上げようとすると、上空にサシバの群れが賑やかに舞い飛び、
ちょいと面白い〆を演出してくれたのでした♪

というわけで、まぁ、最後はイマイチしまらんオチでしたが、
なんやかんやと楽しめた一日でした。
まぁ、いればミラクルってものが狙いでしたから当然のオチですね(笑
irinoさん、ムチャなお願いでスイマセンでした(^^;
なんといってもあの暴風雨の後、なおかつ入れる林道が限定
されまくってる条件ですから、それでもいいものが見れた方でしょう。
(結局この日の時点で、車が入れる林道は全滅だったらしいです)
しかし、3日間の特攻でしたが、初日に書いたとおり、
本来はもうヤメよう、からスタートした旅だったのに、成果濃厚で楽しい旅に
なったのですから、やはりどんなときも特攻してみるのは重要ですね♪
でも、成果面をよくよく考えたら、結局前回と前々回の
取り残しを頑張ってリカバリした感じで、大サプライズというのはなかった
のがちと残念ではありますが。まぁ、贅沢言い過ぎですね(笑
いずれにせよ、これでまた南の島中毒に拍車がかかったのは間違いのない事実。
次はどの季節にしようか、どの島にしようか、妄想が走り中です。
まずは、次回の旅費を捻出すべく、節制しなきゃいけませんな(^^;


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