八重山ヤケ旅A〜想定外の酷暑日〜 10.10/24

この日は、八重山ヤケ旅の第2日目。
一応台風は遠ざかっているということでしたが、予報は曇り時々雨。
それでも、昨日も大雨の隙間であれだけ楽しめたし
頑張ればきっとなにがしかの成果はGETできるに違いない!
鼻息も荒くそう叫んでのスタートでしたが、
この日はこれがまた天気予報の存在意義を疑いたくなるほどに
予報とは全く裏返しの大快晴になったんです(>_<)!
あな有難や、最初はそう思っていたんですが
グングンと上昇する気温と猛烈な湿気に途中からバテバテに(^^;
それでも力一杯あちこち疾走した結果としては、
大興奮な成果連続の、アドレナリンたっぷりな1日となったのでした♪

<1>西表島各地

  
てなわけでまだ薄暗いうちから昨夕に美味しい思いをした林道を
ズンガズンガ歩くと、まずは道端にサキシマキノボリトカゲ(左)が御登場。
そして、薄暗い林道の上をグルグルと輪を書くように飛んでいる
ヤンマを見つけて慎重に網を振ってみると…
おっしゃ、初手からサキシマヤンマ(右)をGETです!

  
というわけで、初手からいい雰囲気のやらせ写真を無事GET。
数枚撮ったら飛んでってしまいましたが、昨日のよりキレイな個体だし大満足♪
ほくほくしながら奥に進むと、少し大柄で雰囲気の違うヤンマが横切ります。
むっ、これはもしかしてイシガキヤンマじゃないか?
そう思って必死で網を握り締めますが、無軌道なコースなのであえなく惨敗。

  
さらに奥にいったところで道端のマサキルリモントンボ(左)なんぞ
撮っていると、すぐ近くをブンブンと先ほどと同じようなトンボが飛び回ります。
今度こそ、と網を慎重に振りますが、またあっけなく空振り(ToT)
ウデのなさを嘆きつつ、すごすごと引き返し始めたときのことです。
ふと、かなり遠くの林道をヤンマが飛んでいるのが、何故か妙にくっきり見えました。
そのヤンマが何を思ったのか、一直線にこちらにぐんぐん飛んできて…
アタマ真っ白のまま思わず振りかぶった網にすっぽりストライク!
震えながら中をのぞくと…うわぁ!やっぱ憧れのイシガキヤンマ(右)だぁあぁ! 

  
ドキドキしながら枝に止まらせてのやらせ写真も無事にGET。
薄緑色の体色がなんともかわいらしくていい雰囲気ですネェ。いやはや感涙。

  
この個体は、えらく愛想が良くてその後もいろいろなポーズで
撮影させていただいたり。いやはや、ホンマにありがたやありがたや。
というわけで、予想外にも八重山系ヤンマまとめて制覇という予想外のスタートと
なったようなわけです。えとえと、Oさんスンマセン、二つまとめてお先ですぅ(^-^)♪

  
ちなみに、こんな不思議なショット(左)も撮れました。産卵中に見えるでしょ?
これは実際は、枝に止めていたのが落ちただけなんですが、
なにげなく1枚撮ったのを、後で見たらすっごくそれっぽく見えるんですよね(笑
大満足して引き返し始めると、マサキウラナミジャノメ(右)も登場されて、
ふんわりと翅表をご披露いただいたりしたのでした♪

  
さてさて、うきうきしながら歩いていくと、道端にいろんな蝶が登場します。
まずは、半開もご披露いただいたアマミウラナミシジミ。

  
のんびり吸蜜中のミナミキチョウ(左)に引き続いて、ふわふわと
リュウキュウウラボシシジミ(右)にも再会叶ったりします。
#こちらはタイワンキチョウだとの指摘を受けました。思った以上に難しい…

  
モダマ(左)はこのひもあちこちで大満開の株を見ることが出来ました。おもろい花じゃ。
バシバシ写真撮っていると、オオシオカラトンボ(右)も撮ってとばかり御登場。

  
うぉっ!と思ったのは、道路上に落ちていた憧れのクロツバメ。
しかも色鮮やかな後翅が見えているのでドキドキしましたが、残念ながら右前翅が
大きく破損した個体。でも、嬉しい初遭遇初撮りです♪

  
アオミオカタニシ(左)はこのひもあちこちで見かけました。そして、ビックリしたのは、
ごくごく小さな樹洞に生みつけられていたアイフィンガーガエル卵(右)。
直径は10cm以下のごく小サイズの洞でしたが、こんなのでもダイジョブなんだなぁ。

  
感心しながら歩いていると、ふわふわとクロセセリ(左)も御登場。
そして、めちゃくちゃ面白かったのは、道端で見かけたキセルガイ類(右)。
う〜ん、すごいプロポーションですが、さらにその上下さかさまの姿勢がサイコ〜。
ものすごくユーモラスですよね。なんて種類になるんだろう?

  
さらに嬉しい出逢いは続きます。ふわふわと登場したのは、
八重山ではお初のヤクシマルリシジミ。そうだよな、君もいるはずだよな。

  
周辺の花には、タイワンクロボシシジミ(左)やらルリウラナミシジミ(右)やら、
かわいらしいシジミ類が勢ぞろい。夢多き私はこっそりタッパンを探してみたり(笑

  
半開をご披露してくれたアマミウラナミシジミ(左)もいました。
なんかおもしろげな色模様のルリモンハナバチ類?(右)も御登場されます。

  
これも久々に見るとえらく色鮮やかなベニトンボ♀(左)も出現。
小さな水溜りの上では、コフキショウジョウトンボ(右)がテリを張っていました。

  
小さな水溜りには、サキシマヌマガエル(左)も隠れていたりします。
うろうろしてると、ここでもサービス満点に大全開のマサキウラナミジャノメ(右)に遭遇♪

  
少し薄暗い林内では、ホソアカトンボもあちこちに出現しますが、
これが昨日までの大雨で水かさがハンパなく増えていて、まったく接近できず。
個体数は多かったのに、なんか不完全燃焼だなぁ。

  
オオハラビロトンボ(左)も登場しましたが、あわてたらこんなピンボケ1枚
撮れただけでした。近くには、サガリバナの花(右)もフワフワと浮かんでいます。

  
お次に移動してきたのは、昨日空振り食らった水田地帯。
大満開のヒイラギズイナ(左)に簡単しながら歩き始めると、ほんの数歩歩いたとたんに
すぐ近くにふわりと赤い光。おっしゃ!狙いのアカスジベッコウトンボ(右)の登場です。
このトンボ、本来は5年ほど前から与那国島で見られるようになったニューフェイス。
春先にO氏が西表で発見された時にはホンキで心底ビックリしましたが
こうやって自分の目でも見れるなんて、これまたホンキで感涙です!
(情報規制版にするか悩みましたが、個体数も多いようですので公開版で扱いますネ)

  
見ていると、水路の中を何匹もフワフワと飛んでいます。その光景があまりにキレイなので
なんとか撮影しようとカメラを振り回しますが、こんなピンボケが数枚撮れただけ。
フワフワと飛び交う赤い輝きは、表現に困るほどの幽玄さでした♪

  
かなり敏感で四苦八苦しましたが、しばし粘るほどに、こんな感じでアップも撮影成功。
成熟した♂(左)に続いて、中途半端な色合いの♀(右)も実にいい雰囲気です。

  
流れ込みのつる植物に止まる個体に慎重に近づくと、いやはや
カメラ向けててため息が出るほどのキラメキを写し留めることにも成功。キレイすぎる…
春先にO氏が見たときよりもかなり個体数が増えているようですし、
このまま西表島のあらたな一員になってくれそうな予感大ですね☆

  
しばらく追いかけていると、欠航色合いにバリエーションがあることに気付きます。
鮮やかな赤から、深みのある赤茶といいたくなるような色の個体(左)もいましたし、
えらく紫色味の強いブドウ色な個体(右)まで、う〜むこいつぁ楽しいぞ♪


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