イナイモノ探し旅@〜大雨の薩摩〜 10.10/9
  
<2>鹿児島県各所 続き

  
やまない小雨にヘコたれず、さらに場所を変えてうろつくと、ボロッボロの
タテハモドキ(左)を発見。そして、ウスイロコノマチョウ(右)も登場したんです!
ようやく迷蝶が見れた、と興奮しますが、これ1枚撮ったらそのままビシュンと藪の中に
飛び込んでしまってそれっきり。ひそかに本州でのウスイロコノマは
初撮影で嬉しかったんですが、もうちょっと愛想よくても…

  
少々オンボロのキタテハ(左)がいたり、せっせと産卵中の
ルリシジミ(右)がいたりと出会いは多いのですが、面白いものが登場しない〜。

  
などと嘆いていたら、道端のキョウチクトウに、懐かしい顔が。
お久しぶりのキョウチクトウスズメ幼虫(左)です。
今年はかなり絶好調のようで、複数匹(右)まとまって撮影できるような
場所もパラパラ。しかし、ここで確認するのは3年連続。
もはや、迷蛾のステータスは完全になくなっていますねぇ。

  
雨宿り中?という個体(左)も発見。やっぱ面白い模様だよなぁ。
なぜか、カネタタキ(右)がまとまって雨宿りしている場所もありました。

  
さて、池の周りを歩いてみると、いい色合いになったマイコアカネが何匹かご登場。
しかし、、期待していた迷いモノどころか、他のトンボもまったくいません。

  
ヒメクダマキモドキ(左)もご登場。さらに粘ると、ようやく
ハラボソトンボ(右)が何匹か登場しましたが、あとあとでよく考えると
この場所に来て、ベニトンボすら逢わなかったという衝撃の事実を発見。
よっぽど天気が悪かったということなのかなぁ(^^;

  
こりゃぁダメだわ、と笑っていると、目の前の萩にクロボシセセリが
飛来して一心に吸蜜を開始。ほほぅ、萩とクロボシセセリとはなかなか通な。
一昔前だとなかなか想像のつかない組み合わせなことは確かですな。

  
その後も、さらに創作範囲を広げましたが、ようやく見つけたアカネ類は
マイコアカネの♀(左)。うむむ、まぁ当然ではあるのだがなぁ。
ウラナミシジミ(右)なんかもパラパラと登場はしてくれますが。

  
ちょっと予想外だったのは、山裾に、シハバギの群落がポツポツと
あったこと。前回来たときは気づかなかったなぁ。
これはもしかして、と散々探しますが、さすがにワンツは見つからず。
でももしかして、もう少し時期が早ければ見つかったのかも?

  
代わりに見つかったのは、クロセセリ(左)。
アズチグモに捕らえられている個体(右)もみつかったりします。

  
ここでも、クロボシセセリ(左)がご登場。かなり増えてらっしゃるご様子で。
池の中では、鮮やかな婚姻色に染まったジルティラピア(右)が泳いでました。

  
さらに場所を変えて、海岸沿いの草地に挑戦すると、ここでもまた
ウラナミジャノメに遭遇。それもかなり新鮮な個体。
このあたりだとわりとバラついて発生するのかも知れませんねぇ。

  
薄日の中ですっと翅を開いてくれたクロマダラソテツシジミ(左)を
眺めていると、ついとヤクシマルリシジミ(右)がご登場。

  
いいサイズの♀も登場したので、バシバシと撮影した後で、
こっそりと他の種類が混じっていないか目を皿のようにして探してみますが
当然ながらミラクルというのはそうそう簡単に到来するものではありません(笑

  
その代わり、先ほどとは別の場所でも、シバハギ(左)を発見。結構あるなぁ、
愛を育んでいる最中のクロマダラソテツシジミ(右)にも遭遇できました。

  
ほんの少しずつ、薄日が見えてきたので、クロマダラソテツシジミ(左)、
ウラナミシジミ(右)とも翅を開いてくれる個体も登場。
う〜ん、いくらなんでもちょっと遅すぎる感じですが(^^;

  
その後もしばらく粘ってルリシジミ(左)なんかを見て回ると
ふいに色鮮やかなキオビエダシャク(右)が目の前に登場してビックリしたり。
その後、ようやく雲に切れ間が見えて、色鮮やかな夕日がこぼれ落ち
はじめましたが、その頃には体力の限界が到来。
道端に停めた車の中で、沈むように仮眠をとったのでした。

というわけで、雨の割にはそこそこ出会いがあったのですが
期待していたような迷いモノは何一つ登場しなかった1日でした。
嬉しい出会いでも所詮鹿児島的には普通主ばかりだしね〜。
本来はちょっとした高台でなにかの登場をワクワク待つ
というプラニングだったんですが、小高い場所は一日中霧の中でしたし(笑
まぁ、なにか情報を得てから突撃したわけでもなく
この時期のこのあたりなら、きっとあんなのやこんなのが飛来してるかも
しれないし、もしかして○○や××がいたらどうしよ〜
というような妄想だけの行動でしたから
当然過ぎるほどの結論ということにはなりますが、800km移動して
来てからの結末としては少々物足りぬのも確実。
まぁいい、今日使わなかった分の運は明日に活きるに違いないのだ!
そう叫んで自分をごまかしつつ、今回の旅のメインイベントの地へ向けて
夜中に一路移動を開始したのでした。さて宣言は現実となるか?


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