流浪のお盆旅C〜リーフバグ再び〜 10.8/15
  
<2>八ヶ岳周辺 続き

  
さて、さらにうろうろと歩き回ると、ハナバチに見事に擬態したハナアブ類(左)を発見。
飛んでる姿なんて、もうそのまんまコマルハバナチって感じでした。
あたりにはマタタビの実(右)もあったので二人して齧ってみたんですが、
これが全く美味しくないということを発見。ネコの気持ちはよくわからん。

  
なんともあやしげな蛹(右)もありました。正体は何者?
道端にはパラパラとタチフウロ(右)も咲いていたりします。

  
近くの花の上には、なんかおもしろいげなゾウムシ類(左)やら、
ハムシダマシ類?(右)も見つかりました。お名前は現在調査中。

  
すっかり実になったエゾスズラン(左)やら、 ヒトコブササキリモドキかな?
実に面白い雰囲気のササキリモドキ類(右)などを見つつ歩いていくと、
Eさんが葉影から顔だけ出しているイモムシを見つけて、一言
「この顔はなんだか位高そうじゃない?」。などといいつつひっくり返すと…


うわぁぁ!!!
そこに鎮座していたのは、憧れのギンシャチホコなのでした。
二人して一気に興奮度メータが振り切れて、もう大騒ぎ。

  
まだ弱齢だったようで、顔が妙に大きくアンバランスなんですが、
どうですこの無駄なトゲトゲ。そこに加えて無意味なカラフルさ。
もはやそこに解説は要らないですよね。いやぁ、なんともいい虫です。

  
次はいつ出逢えるかわからないということで、二人してバシバシ撮りまくり。
う〜ん、しかし、前後のトゲは敵に対する防御としてなんとか理解できても、
中央のずらり並んだ小ぶりなトゲは用途不明すぎるし、そもそも
二股になっとらなきゃいかん理由がわからん。適応放散ってなんじゃ?

  
そんな後だと、近くにいたオオミズアオ幼虫(左)は、なんとも面白い味のない
ものに見えてしまうんだから人の気持ちというのは面白いものです。
近くには、やたらとカラフルな色合いのヒゲナガガ類(右)もいました。

  
二匹目の泥鰌を狙って、さらに探索範囲を広げますが、
コエゾゼミの羽化殻(左)や、おもしろげなムシヒキ類(右)がいるくらい。

  
しかし、その後もビックリは続きます。
「なんかでっかいのはいるんだけど面白いのはいないよねぇ」などと言いつつ、
ひょいとその”でっかいの”を引き寄せてみると……
うわっ、こりゃ、エゾヨツメじゃないですか!

  
すでに時期的に完全に諦めていたのに、高標高地だとまだいるだなぁ、と
感心しつつバシバシと撮影。警戒すると縮まって目玉模様が出る(左)こととか、
正面顔から見ると、なんとも肉襦袢な雰囲気(右)なこととか、あれこれ発見。
来年は、成虫と、ツノがビシバシの弱齢幼虫もなんとか見つけるぞ!

  
さらにねばりまくると、コトビモンシャチホコ(左)がいたり、キノカワガ?(右)が
いたり、面白げなイモムシはそこそこみつかりますが、
さすがにギンモンちゃんの2匹目は見つからずに残念。

  
あたりには、ササキリモドキ類も結構あちこちで見かけました。
図鑑を見る範囲では、ヒトコブササキリモドキでいいのかな?

  
少し場所を変えてみても、オオミズアオ(左)がいるくらい。近くにちいさなオトシブミ(右)
がいたのでなにげなく撮影しておいたのですが、後で調べると
 これがEさんの探していたムツモンオトシブミでビックリしてみたり。

  
道端には、ヒメジュウジナガカメムシの幼虫もゴチャッと群れてました。
左右で齢数が違うみたいで、差があって面白いですね。

  
さて、その後Eさんの別荘に戻って一休みし、美味なるアップルパイなんぞ
いただいたあとで周辺を歩くと、ムサシセモンササキリモドキを発見。

  
この時期のお約束、シデシャジン(左)もあちこちでいい感じに咲いていましたし、
お名前のわからいながらいい風情のシデムシ類幼虫(右)も発見。

  
Eさんが先日アリスアブの幼虫を見たという場所を教えてもらい、
一緒に倒木をひっくり返していくと、なんと初手から登場したのは。
ガラス細工がごとき、キマワリの蛹。こいつはなんともお見事で。

  
キマワリの幼虫(左)もかくれていたり、別の倒木裏にはスジクワガタ(右)が
いて、ビックリ仰天したらしき雰囲気で威嚇してきたり、予想外の出会いは多数でした。
その後は、Eさん宅でしばらくノンビリさせてもらった後で、
よくよく考えたら今日帰らないと休日1000円割引の恩恵が受けれないなぁと
気付いて、いきなり帰路に着くことに決定。いやはやEさん、気まぐれな
動き方でご迷惑をおかけしまして申しわけなかったッス。


ちなみにこの日は大渋滞が予想されまくっていたのでドキドキしながらの
帰路だったのですが、これが予想外にも途中まで全く渋滞なし。
んで、滋賀県に入るとさすがに20km級の渋滞が発生中、というアナウンスが
バキバキに入ってくるようになったので、ちょっと回避しよう
ということで途中のSAで30分ほ休憩。
しかし、さぁて出るか、と思ってSAの出口に向かうと…「閉鎖中」。
どうもその間に少し先で事故があってこの区間が通行止めになったらしくて…
フテ寝して待ちましたが、解除までは相当時間がかかり
地元着は朝になってしまったのでした(-_-:

というわけで、最後はステキなオチがつきましたが、
いつもながらたっぷりと楽しめた一日でした。
Eさん、本当にお世話になりまして、ありがとうございましたm(_ _)m
いやぁ、久々のリーフバグ挑戦でしたが、
いきなりの大物、ギンシャチホコはホンキで大感激でしたねぇ。
「いいねぇ、トゲトゲしてるねぇ」
とトゲフェチのEさんも大喜びでしたが、やっぱりこの手の
ナンカモンクアルカ的前衛芸術なやからを見ていると
自然の無限の可能性と、気まぐれな神様の存在を実感する気がするとともに、
人生上のコマゴマした悩み事なんて、ホンキでド〜でもよく感じれますね。
まぁ、最後はステキなオチがつきましたが、おかげで渋滞無しで帰れたということで(笑
さてさて、今回のお盆旅、最終日は今まで以上に無計画。さてどうなりますことか♪


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