四度目の・・・〜上高地見物旅〜 10.7/31

この日は、またぞろ懲りずに信州遠征。
ノゾピーさんはお仕事で欠席でしたが、「蝶に遊ぶ」のma23さんとスギ丸さんと一緒に、
昨年の『カルテットツアー』のリベンジということで、上高地にやってきたんです。
現地では、ちょうど夏の大遠征をかけられている「野道をゆけば」のTODさん&Ashさんとも
合流するということで、にぎやかな合同撮影会となることになり、
なんといっても私は昨年3回連続で涙を飲んでることもあって気合も満点。
下見もばっちりだし、こりゃスゴい一日になるぞ!
などと叫んでしたのですが、本当に全くの予想外な事に
すっかり忘れつつあったワタクシの呪縛はまだ有効だったようで………
まぁ、そこそこ楽しい成果もあったし、夜のライトトラップもすごかったし、
ちょっとハードながらも楽しい一日だったのも間違いないのですが
『三度あったことが四度あった日』になったのも紛れない事実なのでした(笑

<1>上高地周辺

  
てなわけで、前夜からひた走って今年も早朝5時の開門と同時にタクシーで上高地入り。
しかし、この時点で明らかに空模様が怪しく、ほんの少し雨がパラつく様子。
正直ここんとこの天気予報等々から雨の心配というのはカケラもしていなかったんですが(^^;
それでも気分を奮い立たせつつ歩き始めると、途中でヒメヒミズの死骸(左)を発見。
そして、日の昇り始めた上高地の雄大な景色(右)に少し心打たれたりもします。

  
周辺を歩くと、バイケイソウ(左)が咲いていたり、なんか面白そうなゾウムシ類(右)が
葉上に鎮座していたりします。そうこうするうちにTODさん&Ashさんもいらっしゃって、
みんなでにぎやかに騒ぎながら、山道を急ぐことに。

  
山道を登っていくと、チシマギキョウ(左)が登場。あたりには
アオハムシダマシの類(右)がたくさんいて、その光沢にちょっとうっとり。

  
予想よりも少々ハードな斜面に汗まみれになりつつ登ると、道脇にはなにか
面白そうな模様のシャチホコガ類(左)を発見。なぜかこんな場所なのに
低地と同じヨシカレハ(右)も見つかったりします。

  
さらにあがっていくと、道端の葉上にタカネキマダラセセリが登場!
去年は2度も登って逢えなかったのに…と懐かしく思い起こしながらバシバシと撮影
しますが、ちょいと空模様が怪しかったからか、開翅はまったくご披露いただけず。

  
近くでは、ベニヒカゲも御登場。う〜む、相変わらず色鮮やかじゃ。
しかし、君が元気ってことは、かなり季節が進んでいるんだなぁ。

  
オオカサモチかな?面白そうな雰囲気のセリ系植物(左)も咲いていました。
近くには、少々ボロだったけど、シロモンクロノメイガ(右)も御登場。

  
さすがに高標高地、ということでヤグルマソウ(左)もまだ花盛りの株があったり、
オオカラマツ(右)も見事に咲いていたりします。

  
うろうろすると、コヒョウモン(左)も御登場。しかし、この頃から空模様が相当怪しく
なってきて、道端にはハクサンフウロ(右)をはじめとする魅惑的な花が
あちこちに咲き誇っているのに、蝶影が妙に少ないんです。ヤバそうだなぁ…

  
というわけで、大満開のクガイソウ(左)にもお客さんはおらず。とほほ。
気になったのは、あちこちにあったカメバヒキオコシ(右)。もしかしてオオゴマもいるのかな?

  
その後、しばらくしてからようやくma23氏がクモマベニヒカゲを見つけてくれました。
喜び勇んでみんなでバシバシ撮りますが、なんか妙に愛想ナシで
すぐさまフワッと飛んでどこかに消えちゃったり。
んで、ここらでかなりはっきりとした雨になってきたので、私は過去3回の
イヤな記憶が襲ってきて思わず眩暈してみたり。えとえと、皆様ゴメンナサイ(^^;

  
それでは最後に大冒険、ということで少しややこしいルートをとって、昨年見つけた
タイツリオウギの大群落がある場所へ。そうすると、花盛りの株(左)に混じって、
面白い格好の実(右)をつけた株もそこそこ見つかります。

  
少しずつ強くなる雨の中歩くと、ここでもタカネキマダラセセリ(左)を発見。
近くには、いかにも高山蛾なヒメキシタヒトリ(右)も見つかりました。

  
さてさて、気合を入れて歩き始めると、次々登場するのはヒメシジミ。
なんかやたらとヒメシジミばっかり次々登場するので、ちと不安になったり…

  
歩き回ると、エゾカワラナデシコ(左)の大群落があったり、クサボタン(右)が
いい感じに咲いていたり、楽しい出会いが続きます。

  
ぱらつく雨の中頑張って探すと、独特な色合いのコヒサゴキンウワバ(左)も
御登場。シロトラカミキリ(右)なんかもこっそり隠れていました。

  
けっこう雨が強くなってきて諦めようか、という直前になって
ようやくヤリガタケシジミが御登場。やっぱりヒメシジミよりだいぶデカイですね。
なんとか出会えたことに非常に感激するも、すでにこの頃には本降り。
開翅なんぞ期待できない、どころか全員カメラをずぶ濡れにしつつ
なんとか撮影した感じ。まぁ、今年も健在がわかったからよかったけどねぇ…

  
何度か飛ぶと、タイツリオウギの花にとまってくれた個体(左)もいましたが、
さすがにどうにもならない大雨に、大慌てで背走することに。たはは。
途中で、立派な実をつけたミヤマシキミの実(右)なんかもみつかりはしましたが。

  
敗走中の道端には、あちこちにゴゼンタチバナ(左)が咲いていました。
ふと見ると、花の一部が葉になった奇形(右)も発見。すごい格好だなぁ。

  
シナノオトギリ(左)も咲いていたりしました。そして、再度登る気がしないくらい
降りてきたあたりでピタッと雨がやみ、天気がぐんぐんと快方に・・・
いつもながら天気の神様はタイミングを心得ていらっしゃる(笑
あたりではヒメシジミ(右)がパタパタと開翅をしはじめ、今頃上では
ヤリガタケシジミが翅表を披露してくれてるんだろうなぁとベソかきたい気分になりました。

  
諦めて別の場所へ移動することにしてぐんぐんと降りていくと、道端にキソチドリ(左)発見。
コフタバラン(右)もポツポツと咲いていてくれました。

  
ゴツいかんじのギンリョウソウ(左)にも遭遇。そろそろ花が終わる時期なのかな?
タマガワホトトギス(右)は今を盛りとあちこちで咲き誇っていました。

  
山を降りきって次の場所へ移動しようとすると、シラフヒゲナガカミキリ(左)も登場。
ぐんぐん快方に向かう天気に、期待ばかり大きく膨らませながら
ワッセワッセと先を急ぐと、道端にはミヤマイボタ(右)も見つかったりしました。


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