奄美初突撃!A〜悪天に苦悩する日〜 10.7/18
  
<2>奄美大島各地 続き  

  
さて、とりあえず宿まで戻ると、窓の外にルリモンホソバの死骸(左)が落ちていて
ビックリ。朝には気づかなかったのがなんとも悔しい、生きてるうちに逢いたかったよ〜♪
アマミヘビトンボ(右)もまたのんびりと張り付いていらっしゃいました。

  
オキナワヒゲナガカワトビケラ(左)もいらっしゃっていて、密かに興奮。
あと、窓にやたらとついていたアマミアオドウガネ(右)もせっかくだからと撮影してみたり。
その後、宿近くの売店が開店時間となったのでイソイソと飛び込んで
カップラーメンを購入。一気に食ってエネルギーチャージしてみたり。
昨晩はカロリーメイトだけだったので、ぶっちゃけ腹へってしょうがなかったんすよ(笑

  
さて、エネルギーチャージで気合を入れなおして転戦しようとすると、ピッカピカの
リュウキュウツヤハナムグリ(左)がご登場。お名前のわからないコオロギ類(左)にも遭遇。

  
さて、歩き始めると、ヘリグロヒメトカゲ(左)が登場。ムチャクチャ素早かったけど。
しばらく歩くと妙に色薄の個体(右)にも遭遇しました。

  
沢沿いの砂地になっている場所では、アマミハンミョウがブンブン飛んでいて
なかなかいい感じ。ちなみに、イメージとだいぶ違ってビックリしたんですが、あとで
調べると奄美産は赤系、徳之島産が青系と2系統あるんですね〜。

  
さて、沢沿いを歩くも、出てくるのは相変わらずリュウキュウハグロトンボ(左)と
アマミルリモントンボ(右)ばかり。う〜ん、なかなか課題がおわらんなぁ…

  
などと思っていると、水辺に羽化殻があることに気付きます。こ、これは怪しいぞ?
O氏のお見立てだとこれはアマミヤンマだろうとのことで、
これは黄昏飛翔の時間帯に狙うとイケんジャン?と盛り上がることに♪

  
といっても時間はまだ朝。とりあえず他にいい場所もないのでまた朝っぱらと
同じポイントまで戻ると。初手からお食事中のアシダカグモ(左)に遭遇。こりゃ失礼。
昨日見つけたのと同じ赤黒の派手毛虫(右)はイヌビワの葉に群れていました。

  
水辺では、オオギンヤンマの羽化殻(左)も発見。さらにうろうろしていると、
なぜか岩の上に転がっているタイワンウチワヤンマの羽化殻(右)も見つかります。

  
おおっ、と思ったのは一列に並んで泳いでいたオタマジャクシ。
奄美産のカエルで止水棲のものは少ないから、ハロウェルアマガエルあたりかな?
なんとも独特な風情があって面白いですよね♪

  
ふと気づくと、ヒルムシロの花(左)もあちこちで咲いていました。
木陰では、リュウキュウハグロトンボの♀(右)が休憩中。

  
アマミウラナミシジミ(左)もぼんやりしていたり、クロイワニイニイ(右)が
こっそり隠れていたり、面白い出会いは続きますが、本命はやっぱり見つからず。

  
立派な花をつけているハマボウなんぞ眺めつつ、さらにしつこくうろうろしていると
大きな網を持ったトンボ屋さんが来訪。親切な方であれこれと
詳しいポイントを教えていただいたのですが、その会話の中で…
「あ、そいつならさっきそっち飛んでたぞ。ほら!遠いけどあそこ飛んでる!」

  
あまりに遠かったので、O氏と一緒にちょっと無謀なコース取りで近づいて、
めでたく憧れのハネナガチョウトンボにも逢えたのでした。
現在日本では奄美大島のこのポイントにしかいない大珍品。
ずっと憧れだったので、初の出会いにホンキで大興奮!

  
遠くの葉上に水平にとまっていたので、普通に撮ると黒い線でしたが、
運良くか悪くか強風が吹き荒れていたので、模様のわかるショットもなんとかGET♪
でも、さらに近づこうとしたら風がすごすぎてどうにもこうにもならず
ついに彼は風に押されたようにツイと飛び立って、そのまま彼方へ消えたのでした。

  
慌てて探しますが見つかるのはタイワンウチワヤンマ&オキナワチョウトンボ(左)くらい。
何度も襲来してきたアブ類(右)がなぜか道端にとまっているのをみつけたり
しましたが、その後はまったく展開もなく、
先ほどのトンボ屋さんと四方山話しているうちに、なんとタイワンシオカラトンボの
生息地にご案内いただけることに。いやはや、ありがたや。

  
しかし、到着した場所は、アスファルト道の端に斜面からの湧水が
チョロチョロ流れているような、お世辞にも魅惑的とは思えない環境。
ここに?と信じられない思いにかられつつ、道端のオオシオカラトンボを眺めていくと
ふいに明らかに細身の怪しい個体が登場。
うわぁっ!マジでタイワンシオカラトンボだ!
時折降ってくる雨に難儀しつつバシバシ撮影しましたが、相当衝撃的な出会いでした。
こういう環境にいるんじゃ、池縁でどんだけ探しても見つからんわけだ。

  
あたりにはリュウキュウアブラゼミ(左)がいたり、
大満開のヤンバルアワブキ?(右)があったりしましたが、その後また
バサッと大雨が来たので、撤収して昼メシにすることに。

  
メシ食って外にでると、タマシダの葉を食べている蛾の幼虫(左)がいてビックリ。
再び池に向かうと、今度はバッサリ強烈な日差しが差し込んできて、アオビタイトンボ(右)
なんか逆立ちしてしのいでるくらい。なんかどちらにころんでも極端なんだよなぁ。

  
少し距離がありましたが、ピッカピカのアマミカラスシジミが吸蜜に訪れて
くれたりもしたので、足場のやばい場所でしたが、バシバシと撮影♪

  
んで、歩き回ると、ハネナガチョウトンボ(左)が再登場。
しかし、そっと近づいていって、よっしゃという距離になった頃に猛烈な風が襲ってきて
彼はブンブン振り回されてしまって、ピンボケ(右)しか撮れない。
あげくのはてに、一呼吸おいて猛烈な豪雨。もう堪忍してぇなぁ(ToT)

  
雨が上がると、彼は静止するのをやめて、ブンブンと狭い範囲を飛びながら
テリ張りをはじめました。置きピンでムチャクチャにシャッターを切ってみたら
数枚だけ画面に入ってましたが、超証拠写真ですなぁ。

  
などと笑っていると、今度はなんとハネナガチョウトンボ♀が御登場。
すぐ近くで産卵を披露してくれたので、大慌てでバシバシ撮りますが、無軌道に飛び回る
やつの写真がマトモに撮れるはずもなく、この2枚がかろうじて画面内に入って
いたショット。その後、この♀は先ほどの♂に補足されて交尾態で飛びましたが
とある理由で二度と撮影できないことが確定となったのでした。トホホ。

  
少々落ち込みつつ、道端の怪しい雰囲気のハチ類(左)を撮ったり、
少し高いところを待っているリュウキュウミスジ(右)を追いかけたりしますが、
再び豪雨が来たのを契機に、思い切って場所を大きく変えることにしたのでした。


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