奄美初突撃!@〜晩飯ヌキな初日〜 10.7/17

<3>奄美大島各地 続き

  
さらに歩いていくと、再びリュウキュウカトリヤンマが登場!
この個体はさっきよりは少しましな状態で産卵を撮影させてくれました。

  
なんどもホバリング(左)するので粘りますが私の腕ではこれが限界。
O氏はさすがに見事なショットを押さえられていましたが…
一度だけ本当に目の前で産卵(右)してくれましたが、薄暗すぎるしごちゃごちゃしてるし
う〜〜ん、なかなか厳しい条件ですねぇ。でも密かに初撮りなので大満足♪

  
草地の中では、あちこちにタテハモドキ(左)も目立っていました。
毛深いニイニイゼミ類(右)も発見。この島2種ともいるんだよなぁ…これは普通の?

  
日がさらに暮れ始めると、アオビタイトンボ(左)が高い梢に目立つようになりました。
ふと足元を見ると、多数のコフキヒメイトトンボ(右)も発見。

  
やがて、天空高くミナミヤンマが舞い始めました。
O氏ともども大興奮して撮ろうとしますが、私のへっぽこデジカメでは
目分量の置きピンでふりまわすだけなのでこんな証拠写真が限界(^^;

  
道端では、ヒメクダマキモドキ(左)も登場しましたし、アカメガシワの葉上には
色鮮やか過ぎるミドリナカボソタマムシ(右)もでてきたりします。

  
そして、なんといきなりアマミサナエも登場!時期的に見れないかなぁと
諦めていたのでこいつはサプライズなおまけでした。案外愛想は悪かったけどね(笑

  
やがて、草地の上をミナミヤンマが飛び交い始め、O氏の網がうなります。
ほどなくお見事にミナミヤンマ♀をGET!
おおっ、翅の黒条がなんとも魅惑的でどきどきしちゃいますなぁ♪

  
うれしかったのであと2枚ほど張っちゃったりして。実際はバカみたく
数十枚撮ってますよ、当然ながら。しかし、足摺岬のリベンジが叶って嬉しい限り♪

  
ふと気付くと、ミナミヤンマを止めた枝にはオキナワクワゾウムシ(左)も隠れていました。
そして、さらなる獲物を探して草地を歩くと、なんといきなり登場したのは
チビサナエ(右)じゃないですか!
素敵な出会いの連続技にクラクラしつつ大慌てでカメラを向けますが、
数枚撮ったところで突風が彼をすっ飛ばし、感激の出会いは短時間に終わったのでした。

  
続いて、O氏が飛び交うヤブヤンマをGET。♀でしたが久しぶりなので
こちらも嬉しい限り。ちなみにみてると数もかなり多い感じでした。

  
池の方をのぞくと、多数のオオメトンボがにぎやかに飛び交っていて
私のヘナチョコ網でもあっさりGET成功。なにげにこの種類も
あまりまともに撮影できていなかったのでこれまた大興奮♪

  
さらにリュウキュウギンヤンマをO氏がGETしたあたりで、すでに
とっぷりと暗くなり始めたのでさすがに撤収。時計を見るとすでに7時(笑

  
というわけで、ツマグロヒョウモンラ(左)なんかは爆睡中でした。
途中でえらく痛そうな蛾の幼虫(右)も発見。ルリモンホソバでいいのかな?

  
宿に戻ると、あやしいゴキブリ類(左)が闊歩していました。調べると
アマミモリゴキブリっぽいですが、こんなのも部屋の中に入るのね。
O氏の天敵、立派なサイズのアシダカグモ(右)もご登場(^^;

  
さて、宿の周辺はメシ屋もないので、探しに行きがてら峠道も探索。
するとわりとすぐにアカマダラ(左)が登場してちょい興奮。

  
水場ではものすごい数のアマミシリケンイモリがいました。
最初は少し嬉しかったのですが、あまりにもすごい数がいるのでげんなりしたり。
小さな水溜りでも数匹ひしめいているほどで、
何食ってたらこの数が維持できるのかとO氏としばし推理してみたり(笑

  
面白かったのは、いきなり登場したヤママユ(左)。
こいつが本当に1秒たりとてじっとせず、バタつく暴れる飛ぶ落ちるの永久ループ。
1枚も撮れなかったと思ってましたが、端切れながら飛びモノが撮れてました。
あとで調べると、本土産とは亜種が違うんですね〜。
はるか高い場所でお休み中のツマベニチョウ(右)も見つかりました。

  
ご立派な体格のオットンガエル(左)もご登場。う〜〜ん、迫力だなぁ。
水辺には、なんか面白そうな格好のハシリグモ類(右)も見つかります。

  
ものすごくご立派なサイズのアマミサソリモドキ(左)もご登場。いやはやゴツイ。
などと濃厚な出会いを堪能しつつ峠を過ぎて山麓に下りたんですが
「やばい、もしかしてと思ってたんだけどどこにも電気がついてない・・・」とO氏が
街中を眺めて頭を抱えて一言。慌てて車でかなりの範囲を探し回りますが
数十キロ移動してきてもまったく状況の変化ナシ(^_^;
いやはや、奄美でも南部になるとその田舎度はものすごいものがありまして、
夜も8時くらいになると、メシ屋が開いていないだけでなく、
お店というものがまったく開いてない。ないったら本当に何一つない。
おまけにそこらの人に尋ねようにも人っ子一人いないんです。
諦めて自販機でジュース買っていると、足元にブドウスズメ(右)を発見。

  
自販機の中にはどこからどう入ったのか、立派なサイズのアマミノコギリクワガタ(左)が
転がっていましたし、小型の個体の死骸(右)もあったり、こんな灯りでも結構飛来する
みたいですね。この日は生きてる個体には遭えなかったけど。

  
驚いたのは、アシヒダナメクジ(左)が1匹いたこと。いるんだね、ここにも。
などと感心したあたりで、諦めてすきっ腹抱えながら宿に戻ることに。
せめて帰路に面白い出会いがあってくれよ、と思いながら走るも、地面を飛んでいるのは
カマドウマ類(右)ばかり。ちなみに、こいつは一応念のためにと1枚だけ
撮っておいたら、アマミマダラカマドウマという固有種とわかって二度ビックリ(笑

  
一度だけアマミヤマシギ(左)が登場しましたが、フロントガラス越しに撮ったら
ものすごい真っ白け。んでそのまな逃げられちまうし。
ようやく宿の近くになってヒメアマガエル(右)がでたのがささやかな成果かな…

  
宿に戻ると、デッキ上にはサツマゴキブリ(左)が鎮座していたり、
アマミヘリグロツユムシ(右)がのそのそ歩いていたりします。

  
やたらと多かったのは、モンヘビトンボ(左)。それに混じって
黄色いヘビトンボ類(右)もいましたが、これはなんとアマミヘビトンボという
種類なんですね。この類も奥が深いみたい。

  
あとはヒメハルゼミ(左)がきていたり、ハグルマノメイガ(右)がいたり
しましたが、その頃にはエネルギー補填し損ねたこともあってフラフラに(笑
相変わらずぬかりのないO氏が準備していたカロリーメイトを齧って
早々に夢の世界の中に沈みこんで行ったのでした♪

というわけで、初日からなかなかの成果でした。
大本命のいくつかはかすりもしませんでしたし、まともに撮れなかった
ものもかなりありましたが、初見モノ多数で嬉しい限り♪
この調子であと2日間力一杯走り回らなきゃですね!
しかし、最後のオチはなかなかもって手厳しいものでした。
日本の僻地はあちこち回ってますし、小笠原とか大東島とか、田舎度の
高い島もそこそこ回ってますが、メシ食い損ねたのは初めて(笑
どうやら奄美はメインの名瀬あたりはそこそこ都会でも
少し離れると極端に田舎化するようです。
沖縄のように基地もなく、我々のような生きもの屋以外にとっては
あまり魅力的な観光資源もないのが理由なんだよ、と後で聞きましたが…
この島に挑戦しようと思っているみなさま、要注意でっせ(笑


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