北陸無策旅〜雨と霧と空振〜 10.6/27

この日は、天気予報が相当絶望的なことを
のたまっていたので、さっさと新潟挑戦は切り上げての北陸旅。
昨年友人が羨ましい成果をあげた場所を訪れ
雨の切れ間であれこれ狙ってみよう、などという安上がりな思考でした。
しかし、思いつきの無策旅というのはいつもながら
うまいことまわらないというのが定石なわけですが、
豪雨から一転、いきなりパッカリ晴れて小躍りするも、
狙いの物件は何一つ登場しないというオソマツな展開に。
痺れを切らして転戦すると、お次は一面の真っ白な霧に唖然呆然。
いくらかのささやかな成果はあったものの、
なんかイマイチ納得いかない、空振り続きの1日になったのでした。

<1>石川県某所

  
てなわけで、夜中に大移動してやってきたは石川県の山奥。
目的地がわからず散々さまよっていると、道端に満開に咲いたクララ(左)を発見。
近くでは、地面が花柄絨毯みたいな光景(右)になっている場所もありました。

  
その正体は、大満開のアブラギリ。こいつかわいくて好きなんよねぇ。
なかなか会う機会もありませんので、逢うとバシバシ大量に撮っちゃいます♪

  
さてさて、渓流沿いの道を進んでいくと、次に登場したのは、なんとサツキ。
満開状態に近いのは初めて撮れたので、なんとも嬉しい限りじゃ♪

  
バシバシ撮影していると、頭上でニホンザル(左)がバサバサ枝を鳴らして威嚇して
ちょいビックリ。そんな場所に隠れとったんかい。
なぜか道の上にぶら下がっているモリアオガエルの卵(右)なんかも見つかります。

  
大雨で茶色く濁った渓流では、ミヤマカワトンボだけが忙しく
飛び交っていました。せっかくなので♂(左)、♀(右)とも撮影。

  
ふと、道端の葉裏で雨宿り中らしきオオミズアオ(左)も発見。
なんかえらく大柄なカゲロウ類(右)も登場したりします。

  
ようやくたどり着いた湿地では、一面のヒカゲカズラ(左)にちょいと圧倒
させられたり。えらく新鮮なキンモンガ(右)も登場しました。

  
さて、気合を入れて歩き始めると、ミズイロオナガシジミが登場。
それもめちゃ新鮮で、今日羽化した?って感じなんです。まだそんな季節?

  
オオカワトンボ(左)なんぞ眺めつつ歩くと、ひょいとハンミョウ(右)も御登場。
晴れ間が出て湿気がすごいからか、葉上でぼんやりしてくれました。

  
大満開でお見事なノイバラ(左)なんぞめでていると、今度は
完全に今しがた羽化したばかりです、って感じのミズイロオナガシジミ発見。
翅なんかヘロヘロなんです。もしかして、これ相当季節が遅いのか?

  
湿地の中には、あちこちにモリアオガエルの卵塊(左)がありました。
そして、その下には必ずイモリ(右)が何匹も鎮座していて、世の厳しさをすごく痛感。

  
しつこく歩くと、タゴガエル(左)も発見。すばやくて撮りにくいかったですが
何度かみれました。湿地には、ミゾホオズキ(右)も数花だけ開花中。

  
いろっぽいオオカワトンボ(左)も何匹も登場してくれました。
そして、こちらもまだ羽化して立っていない感じのアキアカネ(右)もいたり。

  
さらに歩くと大量のモリアオガエルの卵(左)がぶら下がっている小さな湿地を発見。
しかし、ハラビロトンボが数匹飛んだくらいで予想以上に何もいないんです。
ホソバテンナンショウ?(右)は1つだけ咲き残っていましたが。

  
シラキ(左)も不思議な花をつけていたりしましたが、
湿地の中は、ひたすらシオヤトンボ(右)が飛び交うばかり。むむむ。

  
長竿を振り回しても、蛾が大量に飛ぶばかりで、その中に稀にミズイロオナガシジミ(左)
が混じる程度。こんなはずじゃないのになぁ。
などと思っていると、なんといきなりフワッとオオミドリシジミ(右)が登場して、
地面でぱっかり開翅を御披露してくれたのでド肝を抜かれたり。
次の瞬間にははるか高くに飛び去りやがったんですけどね。

  
小さな沢沿いでは、怪しい花をつけた見慣れない樹木を発見。
時期が遅かったのか、数花しか残ってませんでしたが、ハナヒリノキってやつかな?

  
さらに長竿を振るえども、出てくるのはキシタエダシャク(左)とか、そんな地味な
蛾ばかり。ミズゴケの間から生えている面白そうなキノコ(右)にも逢えました。

  
うわっと思ったのは、大満開のネジキ(左)。こりゃぁ、相当季節が遅れてるなぁ。
面白そうなトリカブト類(右)もありました。ここらのはなんて種類だい?

  
林床には、アカガエル類の子ども(左)もあちこちではねていました。
流れの中からは、タゴガエル(右)もご登場。

  
花をたっぷりつけたクリの木もあったので、期待しながらじっくり眺めますが、蝶は
ウラギンヒョウモン(左)が何匹か飛んでいただけ。頑張ってかたっぱしから叩いてみても、
クビワウスグロホソバ(右)がやたらめったら出てくるぐらいです。とほほ。

  
あたりでは、まだいい感じに咲いているヤマツツジ(左)も発見。
びっくりしたのは、湿地の中につたって、こっちを怪訝そうな顔で眺めていた
ニホンジカ(右)。いやいや、警戒心とかないんですかキミは?

  
その後も粘れど、目的のトンボもゼフもさっぱり姿を現さず、
あきらめて引き上げようとすると、道端にホソバテンナンショウ?(左)があったり、
えらく勢いのあるマルミノヤマゴボウ(右)あったりしました。
う〜〜ん、絶対面白そうな場所なんだけど、時期の問題とかかなぁ…  

<2>伊吹山周辺

  
んで、その後、どこいこっかな〜、ということで急遽思い出したのは、
結構近い伊吹山。この時期一度行ってみたかったのよね〜。
ということで、いそいそと向かったわけですが、山麓で
「上は少し霧が出てるので景色はあまり楽しめないですよ」「いえ、花狙いですので」
などと会話してから上ってくると、山頂は完全に真っ白(左)。
ちょっと、これは景色がどうこうというレベルの話じゃないでしょ〜!?
どうしようもない濃霧で、3m先が霞むくらいのすごさです(^^;
それでもここまできたんだから、と歩き始めるとオオナルコユリ(右)を発見。

  
ひっそりとエゾタチツボスミレ(左)も咲いていました。そして、
こんな天気でも愛を語らっていたのはヒメシロコブゾウムシ(右)。おいおい。

  
コイブキアザミなのかな?おもしろそうなアザミ類(右)もあちこちにありましたし、
ちょっと離れていましたが、バイケイソウ(右)も発見。霧で撮りにくいですけどね。  

  
カンボク(左)も咲き残っている花を見つけることができましたし、
しばらく進むとイブキトラノオ(右)も次々登場して嬉しくなってきます。  


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