初夏播磨探索〜予定外の夏日〜 10.6/12
  
<2>佐用町昆虫館周辺

  
さて、昆虫館に到着すると、いきなりKさんが教えてくれたのは、モシャモシャと
ミツバを食べているツチハンミョウ類。ヒメツチハンミョウでいいのかな?

  
館の中では、今すぐにでも蛹になりそうなジャコウアゲハの前蛹(左)やら
見てビックリのオオゼミタケ(右)やらが展示してあって驚きました。

  
館のまわりをうろつくと、大珍品ハリマイノデ(左)が元気に復活していて感嘆。
ルリデライヌワラビ(右)も青々と葉を伸ばしていました。
これがどれもこれも分厚い土砂の下に埋もれていたんですから、復旧作業の成果を
感慨深く思うとともに、植物の生命力のスゴさにほとほと感心いたしました。

  
池の上には、モリアオガエルの卵塊(左)もありましたし、
近くの葉上には名前のわからないなんか面白そうな甲虫(右)も見つかったりします。

  
ちょいと周りを歩いてみることにすると、道脇にポツポツとキクガラクサが咲いてました。
水害前よりは数が減った雰囲気でしたが、健在でまず何よりです。

  
えらく堂々とテリ張りしているヒメキマダラセセリ(左)にも遭遇。
いい感じに咲いている(右)がみつかります。

  
驚いたのは、境内にボタイジュ(左)があったこと。今まで気付かなかったな〜。
先週のクセで桜の葉裏をのぞくと、コフキゾウムシ類(右)がいかにもな
位置にとまっていて、ギョッとしてみたり。まぎらわしいぞこら。

  
その後も粘ると、ヤツメカミキリが御登場。久しぶりだったのでバシバシと
撮りまくりましたが、やはりトゲゾウはここでも見つからず。ま、当然ですが。

  
シロツバメエダシャク(左)も見つかりましたし、真っ赤な実をつけたコショウノキ(右)も
なんかも発見。遊びまわっていたら肝心の総会に遅刻しかけましたが(笑

  
その後、夜のホタル観察までの館の周りで時間をつぶしていると、
クモの巣にかかったヨコヅナサシガメ(左)を発見。食うんだなぁ、こんなのも。
葉裏に隠れているハサミムシ類(右)も見つかりましたが、
この手っていつもこういうふうに糸の張ったとこに隠れてますよね。自分で糸張るのか?

  
さて、ホタル探しに出撃すると、河原でカジカガエルがたくさん鳴いているのに
気付きます。そうそう見つからんだろうなぁ、と思いつつ
小さな流れの中を歩くと、意外なくらい次々とカジカガエルが御登場♪

  
いい感じで鎮座しているカジカガエル(左)も何度か見れましたが、さすがに警戒心は
強いようで、目の前で鳴いてはくれませんでした。
さらに探し回っていると、なぜか流れの中の石の上にヨコヅナツチカメムシ(右)も登場。
さて、肝心のホタルはと言うと、時期が早かったようですが数匹登場。
あともう少ししたらにぎやかな光の洪水が見れるのかなぁ?

  
館に戻ると立派なサイズのモリアオガエル(左)が鎮座していました。
すげぇ!と思ったのは、水中に落ちた卵にのしかかるようにして食らいついている
数匹のイモリ(右)。そうか、そうやって食っちまうのか。

  
館では簡易のライトトラップもセットされていて、面白い成果もありました。
まずはこの時期多いサラサエダシャク(左)とハイイロシャチホコ(右)。

  
オオベニヘリコケガ(左)も来ていました。そして、なんといっても一番嬉しかったのは
おひさしぶりのハサミツノカメムシ(右)。数枚撮ったら飛んで逃げやがったけど。

  
すごいなぁと思ったのは、館の前に飛来したというタガメ(左)。やはりこのあたりはいるんですね。
踏み潰されたクロスジヘビトンボの死骸を展示ケースに入れると、さっそくくらいついていた
 アイヌハンミョウ(右)なんてあたりもかなり印象的だったり、
けっこう遅くまで滞在しましたが、かなり楽しむことが出来たのでした♪

  
そのまま帰るのはモッタイナイ、ということでコンビニ巡りをすると、
いきなりヤマトクロスジヘビトンボ(左)やら、へビトンボ(右)やらを発見。

  
何度見てもすごいなぁとおもう、ムラサキシャチホコ(左)もいましたし、
地味ながらよく見ると決行美しい、ウスイロオオエダシャク(右)も登場します。

  
キリガ系かな?地味ながらなんとも色っぽい蛾(左)も発見。
ユニークな模様のキオビゴマダラエダシャク(右)もいて、最後まで楽しめた1日でした☆

というわけで、予想外の夏日にヘバりましたが、なかなか楽しき一日でした。
いや、この天気なら信州に行ってればとか、逆に中国山地のあの場所なら、とか
あれこれと想像することもありますが、それはさておいて(笑
しかし、前半戦は暑すぎたこともあってイマイチ成果が薄めでしたが、
後半戦の昆虫館周辺は成果濃密。
やはりこの場所の周辺は別格だなぁとつくづく痛感。
展示もさらに工夫が進んできていますし、美味なる蜂蜜の販売も始まったし
皆様ぜひぜひ一度お越しくださいませ。
佐用町昆虫館の紹介サイトはこちらです>
あ、運営のお手伝いスタッフも大募集中ですんでそちらもよろしく。
ここに集合するのは各界でも著名な大先生から、凄腕の若手虫屋さんまで
ものすごい知識と経験の方々ばかりですから勉強になりますよ〜♪
なんてさそってばかりじゃなくて、私も今年はもっと遊びに行かなきゃですね。
次はどんなビックリが待っているのか、今から楽しみです☆


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