謎のGWオフ会A〜昼夜連戦日〜 10.4/30

<3>西表島各地 続き

  
うろうろすると、ソテツの葉上におもしろい網の張り方をしているクモの巣(左)を発見。
ドーム型という表現でいいのかな?技巧を凝らした巣ですよね。
ご本尊(右)も撮影したものの、名前はわからなかったんですが(^^;

  
歩いていくと、いきなり目の前をリュウキュウアカショウビンがビュンと横切って大慌て!
愛想がよい個体で、慎重に近付いてみると、Powershotでもこんなアップで撮れました♪

  
しばらくすると少し遠くで虫を取って(左)食べたりしました。デジスコもっときゃよかったなぁ…
   周辺をさらに探索すると、ミナミトゲヘリカメムシ(右)なんぞ発見。

  
すごいなぁと思ったのは、そこらで舞いまくっていたクロマダラソテツシジミ。
一昨年、兵庫で頑張って探し回っていたのがバカバカしくなるくらい
ものすごい数が舞いまくっていました。一応これは、発生迷蝶なんですよね扱いは(笑

  
ソテツの新芽には大量の幼虫(左)がいて、こりゃすげぇと感嘆して
いたら、なんと幼虫を肉団子にしているヤエヤマキアシナガバチ(右)を
発見して二度ビックリ。一応天敵も確立されつつあるってことなんですね。
といったあたりでタイムアップ。とりあえず宿に戻り、夜編への準備と相成ります。

  
素泊まり旅館な私はスーパーに飯を調達しに行くと、道端でヒメキランソウ(左)を発見。
感動したのは、色鮮やかな実をつけていたオキナワスズメウリ(右)。
反則モノのかわいらしさじゃないですか、これって。自然物とは思えないくらい♪

  
ふと、人家の庭先の低木をみると、葉上に妙に色鮮やかな幼虫発見。
これがよく見ると、タイワンアオバセセリ幼虫なのでビックリ仰天。

  
ほとんどが枝上を歩いていて、それでいいのか?と思っていたら、
中途半端ながら巣を作りつつある幼虫(左)も発見。しかしすごい模様だなぁ。
近くではちょっとボロでしたが、ヒメシルビアシジミ(右)が就寝中でした。

  
その後、意気込んで夜編に出発!
面白そうな外灯のある場所をうろうろすると、初手からヒョロリと登場したのは
なんとサキシマハブ!小さめの個体でしたが、やっぱ迫力あるねぇ!

  
外灯の下にはリュウキュウアオバズク(左)がいたりしましたが、虫は皆無。
んで、ワクワクしながら山道を進み、宿でご一緒になったO氏のライトトラップに
混ぜていただくと、すでに大量の蛾が飛来していて、瞬間的に大興奮状態に♪

  
まず気になったのは、オキナワツノトンボ。
これが♀(左)、♂(右)とも飛来していたのですが、こんなに体型違うんだ!
ということにはじめて気付いてちょいビックリ。

  
蛾は面白そうなものが大量に飛来していて目移りして大変でした(笑
まずはかっこいいフリッツェホウジャク(左)と、オキナワアシブトクチバ(右)。

  
ヒロオビキシタアツバ(左)もいましたが、下翅はご披露いただけず。
 こちらもなかなか渋い、イナズマヒメクチバ(右)なんぞも飛来してました。

  
数が多かったのは、キイロヒトリモドキ(左)と、リョクモンエダシャク(右)。
特にリョクモンエダシャクは数十の単位で飛来してくれてビックリ。

  
こりゃ楽しいや、と思いつつ幕の裏側に回った私は思いっきりフリーズしました。
そこにいたのは、なんと大珍品・イワサキオオトゲカメムシじゃん!
こんな場所で前回のリベンジができるなんて、思っても見なかったので
ホンキで感涙。大興奮して叫んでしまってゴメンナサイ(^^;

  
しかも2匹もいたので、シダの葉上に載せてバシバシと撮影しまくり。
いやぁ、しかし、デカくてイカツくていいフォルムだなぁ。
つまり、こいつらもライトトラップに来るってことですね。ちょっと意外かも。

  
お次に登場したミドリヒメシャク(左)もカッコよくて大興奮。
リョクモンエダシャクに似た配色ではありますが、ロック風味でいいですね。
ドでかいセダカシャチホコ(右)もご登場いただけました。

  
スズメガでは、立派なサイズのキイロスズメ(左)も見れましたし、
白黒模様のタイワンオオシロエダシャク(右)はメチャクチャ大量に飛来しました。

  
面白いあたりでは、オオミノガ(左)も発見。こんなあたりにもいるのね。
ご立派なオオトモエ(右)もバサバサッと登場してくれて嬉しくなります。

  
これまた色鮮やかで嬉しかったのは、シタベニコノハ。
きちんと下翅を全開でご披露いただいている辺りがなんともニクい!

  
木目調の面白い模様のネウスシャチホコ(左)もいました。朽木みたいやな。
クサカゲロウ系とかでしょうか、色鮮やかながら分類群もいまいちピンとこない
面白い雰囲気の虫(右)も見つかったりします。

  
いつ見ても面白い模様のシロスジヒトリモドキ(左)も何匹も飛来しました。
アカウラカギバかな?大柄なカギバ類(右)も見つかります。

  
こちらも印象的だったのは、色鮮やかなヤエヤマヘビトンボ。
これも感動的な色合いの、サビモンルリオビクチバ(右)も登場してくれます。

  
こちらも下翅の面白いツキワクチバ(左)も発見。
ミニサイズでしたが、ニジュウシトリバ類(右)も飛来してくれました。

  
ドサッと登城したのは、白黒模様も鮮やかなタッタカモクメシャチホコ(左)。
時間がたつと、サビモンルリオビクチバ(右)も何匹も飛来してきます。

  
かわいらしかったのが、こちらのハグルマノメイガ。いやぁ、派手な模様だなぁ。
期待していたハグルマヨトウの方は今回はご登場いただけませんでした。

  
さらに粘ると、これも模様の面白いアコウノメイガ(左)も飛来。
なにげに感激したのは、カヤヒバリ(右)。すぐに逃げられてロクに撮影もできなかったし
本土にもいる種類ではあるんですが、こいつはなかなか姿を見れない
もんで、実は初撮影なんですよね。こいつも明かりにくるモンなんだなぁ。
そんなこんなで大興奮しているうちに世もふけてきたので挑戦終了。
ってか、O氏の狙いはカミキリ類だったのですが、ほとんど飛来せず、
我々が外道で力いっぱい遊びまわってしまったので、なんか申し訳ないキブン。
図々しく乱入してしまって、スンマセンでした(^^;

  
片付けていると、エビガラスズメ(左)が落ちていたりしました。
宿に戻って、ついでに周辺をうろつくと、オオシママドボタル幼虫(右)を発見。

  
んで、驚いたのは近くの神社にものすごい大量のヤエヤマオオコウモリが
バサバサと飛び交っていたこと。数十匹がにぎやかに鳴き交わしてえらい騒ぎに。
なんとか撮影しようと四苦八苦しますが、私のデジカメだと
夜空を呼ぶ黒い蝙蝠は撮影できたところで真っ黒け。
枝どまりのものでもピントが合わない、ということで散々苦悩した挙句に、
ちょうど昇っていた満月と一緒に撮ればなんとかピントがあうと発見。
でも、コンだけ暗いトコ無理やり撮ると粒子荒々ですねぇ…

  
松の木の枝に、何匹ものオオコウモリが止まっている(左)のが見えますかね?
その後、MFで目分量でピントを合わせるという涙ぐましい手法で1時間以上かけて、
格闘中のヤエヤマオオコウモリ(右)なんかを、なんとか数枚だけ撮影成功。
デジイチだったら撮り放題なのになぁ、などと悔しくなりつつ
ビールかっくらってフテ寝したのでした。

というわけで、この日も最後まで濃密過ぎる1日でした。
朝の4人での林道歩きから、午後の挑戦、夜の押しかけライトトラップまで、
珍品続出でしたから、本当にすごい日ですよねぇ。
どれがベストヒットかわからないほどの大当たりだったので
まとめて思い返すとメマイがしそうなくらいです(笑
いやはやしかし、見る目が確かな人と一緒に歩くということの
素晴らしさを実感した一日でもありました。ありがたや。
特に最後に図々しく混ぜていただいたトラップはステキでしたねぇ。
西表島はコンビになんかの明かりどころかいい外灯がなく
夜の虫拾いにはいいポイントがないなぁと
思っていたところだったので、本当に嬉しい限り。
あれこれ面白い蛾が大量+予想もしてないイワサキオオトゲ
でしたから、本当にアドレナリン噴出しまくりでした。
改めてOさんに深く深く感謝m(_ _)m
さてさて、明日は一日じっくり西表探索日。いい成果が出るや否や。


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