西の干拓地で@〜ご案内編〜 10.2/20

この日は、はるか遠く西の干拓地でうろちょろしておりました。
狙いはずばり、以前より噂だった“黒いコウノトリ”(笑
今回はいつもお世話になっているYさんと現地で合流して一緒に探すという
プチイベント付なので、少々気合も入れつつ、早朝からウロウロ。
しかし、いつもイイカゲンなヤカラが珍しく気合入れたのがいけなかったか
ビミョ〜すぎる成果はパラパラッとあったものの、本命はチラ見のみの、
なんだかあれこれ成果も中途半端な一日となってしまったのでした。
えとえと、Yさん、お役にたてずにスイマセン(^^;

<1>長崎県某所

というわけで、早朝からYさんと合流して広い干拓地をウロウロ。
狙いの珍鳥は相当難関と聞いていたので、根気よく…などと話していると、
意外にあっけなく、目的の鳥が飛んで水路に降りるのが見えました。
しかし、Yさんと二人慌ててカメラを準備していると、いきなり軽トラが
横を通り、彼はフワッと飛び立ったんです。しかも、どうせ田んぼ数枚分
飛ぶくらいだと高をくくっていると、彼はそのままぐんぐん数km、広い干拓地を
横切るように飛び続け、はるかかなたに天となって消えました。

  
慌てて追いかけれど彼は見つからず、二人して唖然呆然することに。
それでもしつこくうろつくと、小さな芦原にジュリン系の群れを見つけました。

  
見ていると、なんか色の薄い個体も結構多く、これはもしやシベジュでは、
ということで必死で撮りまくるも、こちらはオオジュリンだった様子。難しいなぁ。
(違ってたらツッコんでください。イマイチ自信ナシです)

  
さらにうろうろすると、なんか警戒心の薄いハヤブサ幼鳥(左)を発見。これ、
デジスコじゃなくてPowerShotです。んで、しばらく見ていると、フンを落とす(右)
なんか不思議な瞬間も撮れました。あこりゃ失礼を。

  
こんな場所でもナベヅルの群れがいたのは結構意外でした。ヒネモノが
混じっていないか探しましたが、今回出逢ったのは純群だったご様子。

  
あちこちでタヒバリ(左)がうろちょろしているものいい感じでした。
ふと、すぐそばをチュウヒ(右)が飛ぶ一幕もありましたが、慌てて撮ったら
車の窓枠が入ってしまって、なんともトホホ。

  
電線の上でなんか食べているチョウゲンボウにも会えました。
あとでアップにしてよくよくみると、どうも緑色のバッタを食べている雰囲気ですが、
この時期ってクビキリギスかなぁ?面倒くさがらすにデジスコでアップを撮って
おけば正体わかったかな、と少しばかり反省中。

  
さらに脇目も振らずにうろうろすると、水路ではタシギ(左)やら、カワセミ(右)やらは
登場するものの、狙いの鳥は全く見つからず、なかば途方に暮れることに。
っていうか、この手の珍鳥を探す時って、『鳥を探すより鳥屋を探せ』が鉄則なんですが
この日はなかなかそれっぽい鳥屋さんに逢わなかったのも難儀した理由。
あとで聞くと、地元の人はもう飽きて探しもしていない、と笑われましたが、
ようやく出会った地元の鳥屋さんも「ああ残念ですね、3日前まではいたそうですが」
などとピントのずれた情報で、朝見ましたがというと先方が驚く始末(^^;

  
鳥影は多く、ミサゴ(左)やらチュウヒ(右)やらには何度も遭遇できて面白い場所
でしたが、ひたすら干拓地をうろついて探しまくるというのはシンドくさく、
折からの絶好の好天もあって、少々眠くなってきたり(笑

  
水田地帯では、あちこちでナズナ(左)が大満開でしたし、シロバナタンポポ(右)
をはじめ、いろんな花が咲いていて、春間近を少々実感。
しかし、このあたりで日帰り予定のYさんはタイムアップとなり、
「まぁ見れましたから」などとねぎらいの言葉をかけていただきながら
駅までお送りすることに。お役にたてずにスイマセン……

  
Yさんをお送りした後、もう一度干拓地に戻ると、ハイイロチュウヒ♀(左)が
至近距離を飛んでくれたり、ミヤマガラスの群れ(右)に遭遇したりします。

  
さらに水路をのぞきますが、アオサギ(左)を見ては、こんな感じで登場したらいいのに
などと妄想をふけらすくらいしかやることなし。驚くほど至近距離でたたずんで
くれたタヒバリ(右)なんかも結構嬉しい出会いでしたが。

  
キャベツ畑では、午前中にうろうろしていた時にはホオアカがそこそこ見れたので
ちょっと狙ってみようかなぁと思うと、なぜか出てくるのは全てタヒバリ。
頑張ってヒネモノを探しますが、なんかまったく成果ナシでした。

  
芦原をうろちょろすると、目の前に怪しげな色合いのジュリン系が何度か登場!
全体に色も薄いし、こいつはシベジュだ!と興奮して撮りまくりましたが、
あとでよくよく調べると、これはオオジュリンなんですね。難しいなぁ(^^;

  
さらにねばると、草むらの中で前かぶりだらけですが、至近距離にコホオアカも
ご登場。ものすごいお久しぶりの出会いなので小躍りしちゃいます♪

  
さらにねばると、こんな感じで明らかに色の薄い個体も発見。これは嘴細いし
シベリアジュリンじゃないかなぁ。イマイチ自信がありませんが(笑

  
さらにねばって、少々夏羽が出かけのシベリアジュリンっぽい個体も確認。
なかなかちょこまかして撮りにくかったのですが、同定あっているかなぁ。不安……

  
見ていると、なかにカシラダカ(左)が混じりましたが、ジュリン系の識別ばかり頭に
あったもので、しばし悩んでしまってから自分で爆笑(笑
もう夕暮れ時なのに、のんびりさえずっているヒバリ(右)にも会えました。

  
さらにうろついていると、いきなりフワッとコミミズク(左)が飛びました!
うぉ〜!っと思いつつカメラを向けますが、これがけっこう広い範囲を飛び回り、
しかも狙ったかのように車の後ろ側を飛ぶので撮れたのはこんなのが1枚だけ。
やがて彼はツイと姿を消したので、念のためにと消えたあたりに行ってみると…
うわ、なんかメチャ至近距離でのんびり(右) してるじゃん!!

  
ということで、大興奮しながらバシバシと撮影。さすがに車の真横という距離
だったので、数枚撮ったらフワッと飛び立ったのですが、見ていると近くにいた
鳥屋さんの車の真横まで飛んで、そこにあった杭にとまったんです!
ド至近距離でバシバシ撮りまくってるのが見えて、羨ましすぎて目眩がしたり(笑

  
その後、彼はツイと飛び立って、また草地を悠然と飛び始めたのですが、しばらく
して先ほどの車が別の草地の横にとまったあたりで、何を思ったのか、その草地の上を
何度も何度もゆっくりと飛んで、車の窓のド真横でホバリング!
私は近づくこともできずに遠くから数枚だけ撮らせてもらいましたが、
ついにコミミ君が飛び去った後、羨ましすぎたので声をかけてみると
なんと先週、琵琶湖で真っ暗になるまで一緒にハイイロガンを撮っていたY氏が
降りてきてびっくり仰天。いやはや、なんちゅうか奇遇ですな。
おまけに話をいろいろ聞いていると、私が日中重点的に探しまくったポイントで、
しかも私が通ってからたいして時間がたっていないあたりの時間帯、
狙いの珍鳥が水路から出てきてたたずんでいるのを撮ったそうで……
1日であきらめる予定が消え、連続滞在に決まった瞬間でした(笑

というわけで、なんか半端な一日でした。
目的の“黒いコウノトリ”は見れはしたんだけど、見れただけ。
夕刻にはそこそこ成果もあったけど、Yさんとご一緒している時間帯には
さほどの成果もなかったわけで、なんとも申し訳ない限り。
鳥影濃くて楽しい場所だということはよくわかったんですけどねぇ。
夕方のコミミは本当にうれしい成果だったけど、こちらは
Y氏の羨ましすぎる条件を横で見ていたので、なんか得した感が
妙に薄いし、これは明日も日没まで粘るべきかなぁ…
などと思いつつ、この日は前日の寝不足もあったので、
早々に干拓地の中で居場所を確保し、ビールひっかけて寝たのでした。
さて、なかったはずの第2日、どうなるかは乞うご期待(>_<)!


次へ⇒

topへ⇒