芸北ハンパ探索〜猟奇事件にビビる〜 09.11/8

この日は、これまた思いついての愚行をやってまいりました。
前日が島根、ということでそういえばついでに
いくつか挑戦してみたかったものがある、ということで一路芸北へ。
すると、第一目標は辛うじてクリアした上に
予想外のオマケまであって小躍りしたのですが、
第二目標は全く予想もしない驚くべき展開で挑戦できなくなり、
そこで気勢がそがれたので大きく目標転換するも
最後の場所では道に迷ってる間に日が沈んじゃうという、
なんともハンパな挑戦になってしまったのでした(T_T)

<1>芸北地方某所

  
というわけで、朝一から狙いをつけていた場所でひさびさのヤゴ捕り挑戦。
すると、立派なサイズのタカハヤ(左)やら、ギンブナ(右)やらが捕れます。

  
当然ながらと言った感じで、イモリ(左)も多数捕獲。
なんだかすごいく不思議な幼虫(右)も網に入りましたが、こいつはなにもの?
しかし、しばし奮闘するもヤゴは全く網に入りませぬ。むむむ。

  
そのかわり、お約束といった感じで捕れたのはこんなあたり。
ヤマアカガエル(左)と、ツチガエル(右)です。前々から不思議に思ってたんですが
こいつらは水中で越冬するんですかねぇ、この時期の水路で必ず捕れますが。

  
湿地の中を流れるよさげな水路に網を入れてみると、ようやくサナエ系をGET。
でも、なんと捕れたのはヒメサナエなんです。よくみたらたしかに砂底の
水路だったんですが、こんな場所にいるなんて(^^;
#ヒメクロサナエだとの指摘をいただきました。案外区別が難しいモンですね…

  
同じ場所で、ダビド系サナエのヤゴ(左)も見つかりましたが、なんせ弱齢で
なんとも判断がつきません。たぶん、これはダビドサナエなのかな?
そう思いつつ、別の水路を攻めると、今度はアサヒナカワトンボ(右)が数匹登場。

  
そして!しばらく粘ると、ようやく怪しげなヤゴを発見。
よっしゃ、憧れのヒロシマサナエです!
似た種類もあって、イマイチ確証が持てないけど状況的に多分(^^;

  
とりあえず嬉しかったのでバシバシと大量に撮影♪
これを皮切りに、今年は未撮影のヤゴをコンプリするイキオイで頑張りたいものです。
(なお、当然ながら合法的な場所で捕っておりますのでそこは誤解なきよう)

  
さらに網を入れると、立派なサイズのスナヤツメが入りました。
きっちり目もある成魚ですね。そういえばお会いするのは久々で。

  
当然ながら、アンモシーテス(左)も数匹見つかりました。
その後も粘るも成果なく、諦めて引き上げようとすると、咲き残りのカキツバタ(右)が
いくつもあってちょいとビックリ。もう11月、初冬な気候ですぞ。

  
網をしまって周辺をうろうろすると、見事に色づいたカラマツ(左)が目につきます。
林縁には、見事に赤く色づいたウメモドキ(右)も、風景に華を添えています。

  
赤い実といえばお約束なナナカマド(左)は、紅葉と合わせ技でお見事でした。
ズミでしょうか?なんか美味そうな赤い実(右)も見つかります。

  
うろうろすると、あやしげな樹木を発見。真っ赤なハート型の葉に、
星のような形の奇天烈な花……ありゃ、これはなんとマルバノキじゃないですか!

  
というわけで、大喜びでバシバシと撮影♪
といっても、葉の残った樹は花付きが悪く、なかなかいい写真にはならなかったのですが…
実はこの日は、この後で転戦先でこの花を探す予定だったのですが、
予想外にこの場所でまとめてみることが出来たわけです。

  
星型の花(左)はなんとも奇天烈で、見ていて楽しいですよね。
よく見ると、古い実(右)もあって、紅葉・花・実の3点セットを楽しめたわけです。

  
さらにうろうろすると、周辺にはやたらと多数のキトンボが登場。
しかも、昨日はあんなに愛想ナシだったのに、今日はベタベタと地面にとまります。
そんな大サービスは昨日やってくれよなぁ、まったく。

  
湿地には、これまた見事に紅葉しきった、ヒメオトギリ(左)もありました。
ミヤマガマズミでしょうか、もののみごとに真っ赤に熟した実(右)もあちこちで目につきます。

  
笹の葉上で、ノシメトンボ(左)がひなたぼっこしてたりもしました。
これも見事なマユミの実(右)もあったり、な〜〜んか思った以上の成果に
ほくほくしながら、お次の目的地へ移動を開始しました。

実はお次は、近くの山でゼフ卵探しでもやろう、という計画でした。
まずはお初の山に行ってみよう、ということで向かったのは近くの某山。
しかし、山麓に近づくと、えらいことTVクルーが目立ちます。紅葉の時期だけど、
なんか多すぎるなぁ、と思っていたら、続いてやたら多数のパトカー。
そして、登山道へ向かう道はどこもここも通行止めになってるんです。
熊出た?それとも遭難者でもあったのかな?
そんなこと思いつつ、別の場所へ移動しようとなにげなくラジオをつけたところ、
間もなく騒ぎの理由が判明。なんとバラバラ殺人事件の現場だったのか(@_@)!
……いきなり思いっきり気勢がそがれたので、ゼフ卵探しは中止することにして、
前から一度秋に訪れてみたかった溜池へと方針転換(^^;

  
さて、グンと移動してきた溜池の縁にはいい雰囲気のリンドウ(左)が咲きほこり、
真っ赤に色づいたナツアカネ(右)がたくさん飛び交っています。

  
池の中を見ると、予想通りにコバネアオイトトンボを発見。でも♂が数匹だけ。
しかし、この場所だと他にもいろいろとトンボが出るだろうと思っていたのですが、
予想を裏切って、あとはアキアカネ&ナツアカネがひたすら飛ぶばかりなんです。

  
そのかわり、なんか妙に丈が低かったのですが、イヌセンブリを発見!
でも、まだまだ案外花盛り風味だったのが嬉しいところ。一度刈られた株なのかな?

  
濃い黄色に彩られたコシアブラ(右)がなんとも見事でした。よくみると、
黒くなった実(右)もあったり、なかなか芸達者ですね。
んで、その後はもう1箇所の溜池を回るつもりだったのですが、これが
場所が全く分からなくなってウロウロしているうちに日が沈んでオジャン。
なんだか徹頭徹尾、中途半端な1日となったのでした。

というわけで、この日も少しハンパな挑戦でした。
まぁ、とりあえず主目的だったヒロシマサナエは見れましたし、
予想外のマルバノキなんて成果もありましたが、
なんといっても、予想だにしていなかったTVクルー&パトカーの群れ
というのは、ショッキングでしたねぇ(-_-;
その後のニュースで見る限り、相当猟奇的な事件だったようで
なんで島根の学生さんのバラバラ死体が、こんなあたりの山奥で、
それも埋められてたわけでもなく捨てられたがごとく放置されてなきゃいかんのか
全く持って理解に苦しむ事件ですねぇ…
とりあえず、犠牲者のご冥福をここで深くお祈りします。
しかし、こんな猟奇事件は遠い世界の話だと思っていましたが、
自分が何度も車中泊していたすぐ近くの場所で起きていたのかと思うと
なんとも空恐ろしい気分がいたします。
幸いにしてワタシは可愛い女性ではなく、むくつけきオジサンですので狙われることは
ないでしょうが、トんでもない現場に行き合わせるという可能性もあるわけで…
ま、当面の課題としては、しばらくは夜中に職質で叩き起こされる機会が
増えるんだろうなぁというとこですね。覚悟しとかなきゃ(^^;


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