<2>鹿児島県各所 続き |
さてさて、この場所の狙いは、いい規模になっているカワラケツメイ(右)の群落。
そう、今回の狙いは、鹿児島で久しぶりに発生しているというホシボシキチョウなのです!
しかし、A氏曰く期待はかなり低いとのコト。
「やっぱり発生数が少ないんですか?」とお聞きすると、
「いや、少し有名になったんで、採集者がかなり来たもので」。……なるほど。
そのお言葉どおり、見つかるのは産卵中のツマグロキチョウ(右)ぐらい。
しかし、しばらくすると、カワラケツメイの群落の中を飛ぶ怪しい影を発見。
なんか点々もあるし、これか!こいつなのか!
と追いまわして、吸蜜しているところをバシバシと撮影しまくりましたが、
あとでA氏にお見せすると「…これは普通のキチョウですね」。
おっとお恥ずかしい。いやはや、なんとも紛らわしいもので(^-^;
さらにウロウロすると、気が早くも咲いているタヌキマメ(左)を数株確認。
見ていると、キチョウ(右)が吸蜜を披露してくれましたが、こいつもただキチョウだよなぁ。
というわけで、この場所では結局成果なく、転戦することに。
お次の場所では、カワラケツメイの葉上でたたずむマダラバッタ(左)なんかを発見。
しかし、この頃からメチャ天気がよくなって、出現するキチョウ類が全く静止しないんです。
思わず飛翔写真に挑戦するも、ツマグロキチョウ(右)が1枚それっぽいのが
撮れたくらいで、種類の確認には役に立たず、ひたすら追いかけて
止まるのを待つばかり。こ、これは効率が悪いなぁ。
追いかけていくと、ツマグロキチョウには早くも秋型(左)も混じっていて驚きました。
地面では、立派なサイズのセスジスズメ幼虫(右)がノシノシ歩き回っていたり。
結構ビックリしたのは、ポツポツとゴマクサ(左)があったんです。うん、やはりいい環境なんだな。
しかし、その後も、産卵中のツマグロキチョウ(右)なんかは見つかるものの、
肝心のものは見つからず。ってか、あまりに確認しにくいので、A氏はネットを出して
確認&リリースを繰り返していたのですが、キチョウ、ツマグロキチョウ、キチョウ、とひたすら
続くばかり。「ダメですねぇ、あそこ飛んでるのを確認したら移動しましょう」。
というのでこちらも諦めて撤収しようとしていると、A氏が「ありゃ!」と一声。
その最後の一振りに収まったのは、紛れもないホシボシキチョウじゃないですか!
出来すぎた話に思えるでしょうが、本当の話。ラストチャンスが実ったんです!
はじめてみるその姿に、まずは感涙。
しかし、飛んでると全く区別がつかないってコトですね。これは強敵だなぁ…
というわけで、憧れのホシボシキチョウの撮影も無事成功したのでした。
裏面を見ると、たしかに普通のキチョウとは少し違う模様と雰囲気ですね。
(ちなみにこれはしばらくしてからリリースして撮ったやらせ写真です…)
逆光側から撮ると、本種の特徴である翅の黒紋が少しは分かりやすいかな?
あと、翅が丸いのと、それから全体的な色調が少しオレンジっぽいようにも思えますね。
いずれにせよ、間違い探しレベルの話なのは確実ですが(笑
この個体は妙に愛想が良くて、カワラケツメイ上でのショットも撮らせてくれました。
次の出会いはいつになるかわからないので、もうバシバシと影が薄くなるほど撮影♪
いやはやしかし、出会えて本当に本当に嬉しい限りですゾ。
さて、ホシボシを見つけた直後、A氏がすぐ側で見つけたのは、
いかにも怪しげな幼虫(左)。これ、ツマグロキチョウにしては色調がおかしいし、背中に
線が入っているし、多分ホシボシキチョウじゃないのかなぁ…
さらに別の場所では、かなり小さな弱齢幼虫(右)も見つかりました。
さらにA氏は蛹殻(左)も発見。これがどちらの種類かは判別付きませんが。
私も調子に乗って探し回りましたが、見つかったのはツマグロキチョウの交尾(右)くらい。
しかし、A氏はその後も目ざとく幼虫を発見。こちらは側線も白っぽく
おそらくツマグロキチョウの幼虫だろうとのコトでした。
そんな中に、少し側線の黄色味が濃い個体(左)も発見。こいつは一体?
ということでA氏が現在飼育されていますので、やがて正解が判明すると思います(笑
私もさらにしつこくウロウロ探すも、ツマグロキチョウの求愛(右)を見たくらいで成果ナシ。
最後に来訪した場所では、マメアサガオ(左)が鮮やかでしたが、ホシボシも、
吹き上げて期待していた他の迷蝶もなく、挑戦終了。
帰路に、ついでだからと、高名なる藺牟田池(右)に立ち寄ってトンボ探し、と
しゃれ込むと、なんと池が半分干上がっていて大仰天!
あとで聞くと、今年の雨不足で水量が半分以下になり、ベッコウトンボの保護のため
湿地に撒水までおこなわれたとのコト。えぇぇ〜(@o@)!
それでもウロウロすると、立派なツマグロキチョウ(左)がご登場、
マイコアカネ(右)も登場するも、そもそも水辺に近づける地点がないもので
他のトンボは全く見れず、ビックリな幕引きとなったのでした。
今回、トンボ方面はホンキで徹頭徹尾、何ひとつ出会えないからぶりっぷりですな。
というわけで、オンブにダッコで大目的撃破な1日でした。
ご無理を言って、強引にご案内いただきましたAさん、そして
話を繋いでいただきましたEさん、本当にありがとうございましたm(_ _)m!
やはり鹿児島は南国、あれこれ面白いなぁということを実感した2日間。
今年は鹿児島方面は、おもしろげな話も多いようですし、
これからの季節、各種迷蝶もだいぶ期待できるようです。
今年もスナ狙いも含めて、またヒョロヒョロ遊びに行ってしまおうかなぁ…
そんなこと思いながらの帰路でしたが、やはり片道800kmは遠く
寝不足も祟ってフラフラになりながらの帰路。
うん、でもこれで、今度企画しているSWの前哨戦としてはバッチリですね。
特にトンボ方面は、ここで運を使っていない分、きっと
SWの本番で成果山盛りになるに違いない(笑)!というわけで乞うご期待です☆