筋トレ登山@〜高山蝶三昧〜 09.8/12
この日は、お盆の連休初日。
といっても、世間様は連休ではないはずですが、私は例の不況の影響もあり、
ちょっとだけ長目の連休なのです。はい、喜んじゃいけないんですけど。
しかし、今回のお盆連休は全くの無計画、出たとこ勝負。
それならと予定を考えたときに、ふと高山蝶に逢いたいなぁという思いが
よぎりました。でもここんとこ運動不足がはなはだしいので自信ないなぁ…
それなら、初日は久々に日帰り登山でもして体を鍛えよう!
そっか、それなら常念岳に行って、ついでに高山蝶を見たら一挙両得ジャン♪
という、なんか微妙にフに落ちない理論の元、突撃してきたのでした。
<1>常念岳周辺 |
というわけで、気合も十分に薄暗いうちから登り始めると、
道中ではコイチヨウラン(左)やら、キソチドリ(右)やらがいきなり見つかります。
林の中には、ヒキオコシ類(左)を発見。えらく小ぢんまりしてるけど普通のヒキオコシかなぁ?
ズダヤクシュ(右)も、あちこちにまだ花が残っていました。
登っていくほどにきれいに晴れ上がって、ちょっと嬉しくなります。
道中には、ヤマハハコ(左)やら、咲き残りのグンバイフウロ(右)やらも発見。
ミヤマハタザオでイイのかな?なんだか面白そうなアブラナ系の花(左)も発見。
オオヒョウタンボク(右)にも咲き残っている株がありました。
ちょっと驚いたのは、タニギキョウ(左)がまだあちこちにあったこと。この標高だと
この時期に咲くんですね。低地じゃ早春の花だと思うけど。
オオバユキザサでいいのかな?ユキザサ類(右)も咲き残りがありました。
湧水で濡れた崖には、キンコウカ(左)が見事な群落を作っていました。
もちろん、ゼンテイカ(右)なんかも混じっていたり、にぎやかな感じです。
んで、このあたりからさっそくベニヒカゲがご登場。
めちゃくちゃてんきがいいからほとんど止まらなかったんですが、かろうじてとまって
くれた数匹を、バシバシと撮影。うん、高山蝶まずは1種クリアです。
さらに上っていくと、トリアシショウマ(左)やら、マルバダケブキ(右)やらの群落が
あちこちに出てきます。粘ればいろんな蝶に逢えそうな雰囲気だけど、先を急ぐことに。
湿った場所では、オオバミゾホオズキ(左)なんかも群生していました。
面白い雰囲気のムカゴトラノオ(右)もぽつぽつと混じったりします。
まだご立派に咲いているヤグルマソウ(左)に驚いたりしていると、
こちらはかろうじて咲き残った感じのコバイケイソウ(右)も発見
崖地には、面白い風体のシロウマチドリ(左)もけっこうありました。
ミシマサイコ(右)も草地の中にポツポツ混じっていたり、嬉しい発見が続きます。
これまたお見事なシモツケソウ(左)も発見。ピンクが目に鮮やかだねぇ。
センジュガンピ(右)もあちこちに大群落があってなかなか見事でした。
さて、高山蝶のほうはというと、クモマベニヒカゲ(左)も混じっていたんですが、
圧倒的多数はベニヒカゲ(右)。クモベニにはもう遅い時期になるのかな?
いずれにせよ、両者とも活発すぎてろくすっぽ撮らせてくれなかったんですが…
さらに上っていくと、ミヤマホツツジ(左)がポツポツと出てくるようになりました。
道端には、コキンレイカ(右)の大群落があったりして嬉しくなったりもします。
林の中で、なんかうるさいなぁと思っていると、いきなり目の前にホシガラスが
出現して驚かされたりもしました。特に左のショットは、テレコンついてませんから
本当に目の前だったんです。逆光できれいに撮れなかったけど…
ちょうど巣立ちの時期なんですかね?この日はあちこちで姿を見ることができました。
さて、そうこうするうちに汗まみれになりながら乗越あたりまで到着。
ちなみにここまで所要時間4時間弱でしたが、バテバテヘロヘロ(笑
それでも周辺を歩くと、ミヤマママコナ(左)やら、ミヤマコゴメグサ(右)やらが見つかります。
そして!
なんかいきなり登場したのは、ミヤマモンキチョウ♀じゃないですか!
かなりボロボロな個体だったけど、やはりまだ生き残りがいたのね、と大感激♪
周辺をうろうろすると、咲き残りのクモマキスミレ(左)があったり、これまた
ぎりぎり咲き残っていた感じのコマクサ(右)があったりもします。
うろうろしていると、今度はミヤマモンキチョウ♂がご登場。
おや、さっきの♀よりもはるかにきれいじゃないか、とちょっと嬉しくなったり。
さて、気合を入れなおして常念岳を登りますが、これがめちゃくちゃハード。
しばらく登ってはぶっ倒れて休むを繰り返します。距離的にはたいしたことないんですが
これは相当時間と体力を見といたほうがいいですよ。ガレ場で足元もしんどいし。
んで、ゼェハァいいながら登っていくと、道端にはハクサンシャクナゲ(左)が
あったり、ミヤマモンキの食草であるクロマメノキ(右)があったりします。
咲き残りな感じのミヤマダイコンソウ(左)もあちこちにありましたし、
相変わらずゴチャッとした感じのタカネサギソウ(左)も発見。
ふと眼下を見下ろすと、雛を2羽連れたライチョウがいて驚くという一幕も。
少し距離があったからか、こちらをぜんぜん気にせずのんびり歩いてらっしゃいました。
独特な風情のイワウメの花の跡(左)もあちこちにありました。花も見てみたいなぁ。
タカネヤハズハハコ(右)もあったり、濃厚な時間が過ぎていきます。