長梅雨の隙間に〜憧れのブルー探求〜 09.7/31
  
<2>中国山地某所 続き

  
歩いてると、一面に茂っているカワラケツメイ(左)に気付きます。
これがあるってことは、とまわりを見渡すと、あっけなくツマグロキチョウ(右)も発見。

  
驚いたことに、早くも花盛りになっているワレモコウ(左)もありました。
ほほぅ、と思っていると、近くで再び吸蜜中のゴマシジミ(右)に遭遇。

  
んで、そいつはツイと飛び立つと、なんとワレモコウの花芽にとまって
産卵をはじめたじゃないですか!
ということは♀なんですよね。
時期的に♂の出始めくらいだと思っていたのでメチャクチャビックリ。

  
一通り産卵すると、そのままV字開翅(左)も披露してくれました♪
飛び去った後の花芽を見ると、小さな卵(右)が2つついていて嬉しくなります。
んで、この個体は周辺をチョロチョロと飛び回るので、しばらく追っかけることに。

  
そうすると、道端に未熟なヒメアカネ(左)が出現したり、ゲンノショウコで
いい感じに吸蜜中のツマグロキチョウ(右)が登場したりします。

  
んで、先ほどの個体は何度か産卵をご披露いただいた後で、下草にとまって
再び開翅をご披露いただいたのでした。めっちゃサンクス☆
しかし泣かされたのは、この頃はかなり風が強かったので、本人があおられちゃって
なかなかキレイに開翅してくれないんですよ。かなりの時間、目の前に止まってて
くれたんですが、全開は風の切れ間に数枚撮れただけ。
でも、いいんです。憧れのゴマブルー制覇ですから。ゼイタク言っちゃバチがあたります。

  
さて、その後、気の向くままにドドンと移動して、オミナエシ(左)やら、
カワラナデシコ(右)やら、魅惑的な草花の咲き乱れる別の場所に。

  
湿地では面白そうなカモメヅル類(左)に遭遇。タチカモメヅルに似た感じだけど
花が青いんですよね。この手は種類が多いもので、結局よくわからず。
狙っていた某カミキリはさすがに時期ハズレで見つかりませんでした。
でも、産卵跡っぽいのもあったから、来年は早い時期に来て確実に見つけてやるぞ!
などと意気込んでいると、ギンイチモンジセセリ(右)が登場。

  
近くでは、小さなフキバッタ類(左)も登場。キビフキバッタ?
何度見ても面白いバランスのオナガササキリ幼虫(右)も見つかります。

  
さらにちょいと移動した場所では、生き残りのボロッボロのヒメシジミ♀(左)に遭遇。
面白かったのは、角度によっては前翅が虹のように輝く (右)んですよね。
といっても、写真だとその片鱗くらいしか写し取れなかったのが残念ですが。

  
この場所はゴイシシジミも多く、ちょいボロでしたが、V字開翅(左)も見れたり、
交尾個体(右)も見れたりと、かなり楽しめました♪

  
さらにうろうろすると、面白いハチにも連続して遭遇。
せっせと巣造りをしているスズバチ(左)と、樹液にかじりついているモンスズメバチ(右)です。
特に、モンスズメバチはものすごく久しぶりの出会いでホンキで嬉しい限り♪。

  
さらにうろうろすると、あやしいスミレ類(左)を発見。一見タチツボスミレ風ですが
茎がえらく長くてひょろひょろ伸びています。
これって、憧れのツルタチツボスミレなのかな?ブナ林でもなんでもないけど…
近くには、コケオトギリの芽生え(右)がなんとも面白い風情でした。

  
ちょいと感激したのは、もののみごとな大群落になっていたヌマトラノオ。
いやいや、ココまでの規模だと本当に見ごたえがありますね。
多分、季節を変えて通いつづけるといろんな出会いがありそうな草地です。

  
そんなこと思っていると、その群落の中に、ミヤマチャバネセセリ(左)が登場。
チダケサシ(右)もかなりいい雰囲気の群落があったりします。

  
そうこうするうちにタイムアップ。急いで引き帰していると、えらい至近距離で
騒いでいるキジ♀(左)を発見。ほほぅ、雛でもいるのかいな?
そう思ってそっと近づくと、ふと道端の側溝に怪しい影があることに気付きます。
ありゃりゃ、キジの雛(右)がいるじゃないですか、それも3匹!
しかし、問題は、これがU字の側溝なので、雛がよじ登れないのは明らか。
どうしたもんだかしばし悩みましたが、見捨てるのも気分が悪いし、
私が近くを歩いたことも恐らく遠因になっているんだし…
ということで、車から網を持ってきて、走り回る雛を救助することに。

  
しかし、これが大変でした。
雛はメチャクチャに走り回って逃げますし、捕まえて外に出しても、
放したとたんにダ〜〜〜ッと走ってまた落ちたり、想像以上に時間がかかって
汗まみれ。なんとか3匹とも捕獲して上にあげたものの、
きちんと先ほどの♀が見つけに来てくれるものなのか、
これまたなんか暗澹とした気持ちになりつつ、帰路につくことになったのでした。

というわけで、思いつきだけで特攻しただけだったくせに、
かなりアレコレと楽しめてしまった一日でした。
なんといっても、憧れのゴマブルーが感激でしたが、
ちょいと風等々強くて、撮影条件が厳しかったのが悔しいトコかな?
後半の思い切った移動は結果的に成果薄だったので、
さらにあの周辺で粘りつづけた方が成果が多かったかなぁという気も
しますが、壮大な下見と言えばそんな感じでもありますね。
中国山地は、まだまだ一度は行ってみたい場所が多数あって、
季節を変えて再挑戦したい場所もアチコチ。
まだまだ挑戦は続けなきゃいけないなぁと痛感した一日でもありました☆


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