<2>大山周辺 |
さらに汗まみれになりながら登っていくと、道端に出現したのはマイヅルソウの群落。
へぇ〜、こんなとこにもあるんですねぇ。
Rさんはお初だったそうで感激してらっしゃいましたが、何度見ても清楚な花だこと。
さらに登っていくと、なんと道端にはウリカエデ(左)やら、クロモジ(右)やらが
満開に咲いていて驚きます。標高を稼いだら季節が1月以上戻った感じですね。
けっこう驚いたのは、コバノクロウメモドキ(左)があったこと。
思わずベニモンの幼虫を探しましたが、いるわきゃないっすね、ハイ。
そのかわり、なぜか逆立ちしながら獲物を食べているムシヒキアブ類(右)を発見。
さらに汗まみれになりながら登っていくと、ふいに道端に黄色い影。
おっしゃ!ありました!ダイセンキスミレです!
なんとか目的達成ということで、Rさんとがっちり握手してみたり。
ま、見るだけならもっと楽に見れる場所はたくさんあるようですが、やはりこいつは
本場で見なきゃいけませんよネェ。大願成就、ありがたや。
あたりにはコミヤマカタバミ(左)も咲いていました。
そして、ケイリュウタチツボスミレかといいたくなるほどに葉の小さな
タチツボスミレ(右)も発見。沢沿いじゃないから普通のタチツボですけどね。
このあたりでも大満開のダイセンミツバツツジ(左)がありました。
ふとみると、コマルハナバチ(右)が吸蜜に訪れて、気分的には3月末な感じ。
さらに登っていくと、ダイセンキスミレはあちこちに出現してくれました。
ちょっと時期的に遅かったようで、しぼんでいる花が多かったのは残念ですが、
きっちり咲いている株もけっこうあるのが嬉しい限り♪
さらに登っていくと、道端にはヤマヤナギがたくさんあって、これがまた
花をつけ始めたばかりというところが季節的な乖離を感じさせてくれます。
驚くことに、まだ大満開のカンスゲ(左)もありました。これはすごいなぁ。
近くには、ナンゴククガイソウの葉(右)なんかもみつかります。
なんだか面白そうな葉(左)もありました。ダイセンオトギリなのかな?
ツノハシバミ(右)も満開の花をぶら下げている株があったりします。
山頂近くまで来ると、季節はさらに逆行していきました。
エンレイソウ(左)が咲きたてなんはもはや驚かないとして、ニワトコ(右)が硬い花芽と
いうのは、いくらなんでもどうかと思いますよね。3月中旬とかなのか?
さらに歩き回ると、ショウジョウバカマ(左)が満開で仰天しましたが、
とどめは、ちょっと遠い場所で撮りにくかったのですが、満開に咲いていたフキ(右)。
これはこれは失礼しました。この山頂あたりはようやく早春になったんですね。
いやはや、標高1700mというのはこんな世界なんだなぁと、
Rさんと二人でアングリ。ギ、ギフチョウが飛んでんじゃないかしらん。
このあたりですごいのは、一面に群生しているダイセンキャラボク(左)。
ぎっしり密生していてなかなかお見事でした。葉の先端(右)を見ると、ようやく新葉が
展開し始めた感じですね。残念ながらこの日は花は見つからずでした。
ここでもコミヤマカタバミ(左)を発見。ダイセンキスミレ(右)もポツポツありました。
ちなみに、Rさんと「なんでキスミレは3月末とかなのに、ダイセンキスミレはこんな時期に
咲くんでしょうね?」などと話していましたが、現地に来てなんとなく理由が
分かった気がします。多分、低地に植えたら3月末に咲くんでしょうね。
すくなくともこのあたりは標高が高いからこんな時期になるだけなんでしょう。
さて、大満足したので下山し始めると、道端にオオカメノキ(左)があったり、
実をつけたブナ(右)があったり、ささやかな出会いは続きます。
別のルートで降りてみると、満開の花をつけたオオイタヤメイゲツを発見。
これまたなかなか見れない種類なのでちょっと嬉しかったり。
ハクサンハタザオ(左)も数株だけ咲いていました。
道端には、花が直立するカエデ類(右)がありましたが、図鑑を見るもイマイチ
正体はわからずじまい。詳しい方、ぜひ教えてくださ〜い♪
見事なくらいに大満開のカマツカ(左)もありました。
アップ(右)で見ると、やはりこの手の白い花は清楚でよろしいですなぁ。
ユキザサ(左)もポツポツと咲いていました。なんか面白そうな低木(右)も
ありましたが、こちらも現在名前調べ中。なんてやつだったっけなぁ〜?
#調べてみるとヒメモチのようです。ブナ帯独特の種類みたいですね。
沢沿いに降りてくると、そこで花芽をつけたダイセンクワガタ(左)を発見。
あ〜、もう少し遅かったらなぁ、などといっていると
Rさんがすぐ近くで大満開の株(右)を発見してくれました。いやはや、多謝多謝。
さらにうろうろすると、何箇所かでダイセンクワガタ(左)は出現。
アップ(右)で見ると、やっぱり面白い造形ですね〜。
近くのヤナギには、面白い色合いのカメムシ類がいました。
カスミカメの仲間だと思いますが、パステルグリーンが実に見事。
ニシキゴロモ(左)も1株だけありました。道端にはブナが多く、
立派な実をつけた株(右)も発見。ゼフの時期に来ると面白そうだぞ〜☆
フジハタザオ?(左)があったり、こちらも種類がイマイチよくわかりません
でしたが、立派なカンアオイ類(右)があったり、最後までけっこう楽しめました。
Rさんと別れた後、調子に乗ってゼフ幼虫探しにも挑戦しましたが、
こちらはさすがに完全空振り。幸運すぎる締めくくりとはいきませんでした(笑
というわけで、かなり楽しめた一日でした。
さすがにけっこうなペースで登ったりしたんで脚がガクガクになりましたが、
念願のダイセンキスミレに逢えましたし、大満足!
Rさん、お付き合いありがとうございました☆
それにしても、大山の山頂はすごかった。たしかに豪雪地帯だし、
この日も斜面には残雪がありましたから、ようやく雪も解けて春、という
ことなんでしょうけど、フキの花には本気でビビリました。
やっぱり特殊な環境の面白い場所なんですね。
ダイセンヒョウタンボクとか、ダイセンオトギリとか、まだまだ固有系で
会えていない植物もありますから、再挑戦しなきゃです。
ミカドアゲハもまた来年再挑戦ですし、やっぱり宿題は増えていきますね〜♪
とりあえずRさん、次はゼフの季節に大山再挑戦、でどうでしょうか(笑)?