返す刀で〜四国・小貝母探求〜 09.4/19

この日は、なぜか四国は徳島にいました。
ちょいまて、昨日は信州にいなかったか、なんてツッコミが入りそうですが
そうです、いわゆる「返す刀で」というバカげた特攻。
言い訳すれば、直線距離だと自宅に帰るのと大差ないんですよ(笑
なにゆえそんな大移動をしたかというと、前々から
挑戦してみたかった花があったから。
そう、まだ見ぬコバイモ2種を制覇しよう旅なわけです♪
それが結果としては大成功。濃密すぎる成果にクラクラしそうな一日でした。
ちょっといつもよりも掲載枚数が多いんですがご容赦ください。おほほほほ。

<1>徳島県中部某所

  
というわけで、まず早朝からうろうろしはじめたのは徳島中部の山。
巨大な風車がずらりと並ぶ光景(左)に圧倒されつつ、歩きはじめると
大満開のダンコウバイ(右)なんかに遭遇。

  
道すがら、かわいらしいヤナギ類(左)もありました。名前は調査中……
林床にはトリカブト類(右)もありました。シコクブシなのかなぁ?

    
小柄なミツバツチグリ?(左)なんぞ眺めつつ歩いていくと、
うひょひょ!初手から見つかりました!
大珍品、アカバナスミレ(右)です!

  
一軒濃色のエイザンスミレ風ですが、葉が5全裂することなどから
区別できるそうです。従来は九州の一部でしか見つかってない謎のスミレですが
最近ここらでも見つかったとか。いやはや、能書きはともかくカワイイんです☆

  
思った以上にアチコチに咲いていて、しばらくじっくり堪能できました。
しかし、このスミレ、図鑑に載ってる典型的なアカバナスミレに比べると葉が細いですね。
ヒゴスミレなんかもからんでの雑種起源だったりするのでしょうか?
まだこの種類は研究中ということもあって、よくわからないことだらけです。

  
そんなこと悩みながら歩いていくと、あっさり今回の狙いのコバイモその@に会えました。
数年前に新種として発表されたばかりのトクシマコバイモです。
トサとアワの中間的な形質ということでしたが、たしかにそんな雰囲気だわ。

  
ところが、しばらく見ていくと、少し離れたあたりではこんな株もありました。
これは、花がグンと広くて釣鐘型。アワコバイモに非常に近い雰囲気ですが、
こいつもトクシマコバイモの範疇なんでしょうか?

  
悩みつつ、花の内部を覗き込むと、葯の色は紫色で、一応トクシマコバイモの
範疇になります。う〜ん、変異幅の多い種類なのか。
雑種起源説もあるようで、こうやって変異を見てるとそんな気もしますね。
近くにはカンアオイ類(右)もありました。このあたりだとなんて種類になるんだろ?
と思いながらバシバシ撮りましたが、後で調べると地元と同じミヤコアオイですね(^^;

  
そのあたりでは、ナガバノスミレサイシンもたくさんありました。
そういえば、最近スミレサイシンばかりでナガバは久しぶりなので大喜び。

  
さらに山の中をウロチョロすると、なんかすごい場所に出ました。
ハシリドコロの大群落です。こんなに花付きのいい群落は久しぶりに見るぞ〜♪

  
というわけで、ウシシと笑いつつ、バシバシと撮影。えらく勢いのいい株だこと。
今まで見たのはチョコチョコと数花ぶらさげていただけなのにね。

  
近くには、ウマいこと撮影できませんでしたが、こちらもお初の出会いとなる
ミツバテンナンショウがいくつも咲いていました。独特の雰囲気がありますな。

  
さらに驚いたのは、一面といいたくなるほどたくさんあったヤマシャクヤク。
さすがにまだつぼみでしたが、これは花が咲いたら見事だろうなぁ〜♪

  
近くには、ツクバネソウの芽生え(左)もけっこうありました。そして、その中に
葉が5枚の株(右)を発見。奇形なんでしょうが、花の頃が見たかったな〜

  
さらにうろうろすると、なんかいい色合いのシハイスミレ(左)も何度も発見。
そして、数株だけでしたが、ハルトラノオ(右)にも出逢えました。

  
あちこちに大群生していたアワミツバツツジは、まだ花期には早く、辛うじて
つぼみ(左)を1つ見つけただけ。カタクリ(右)もかなりの株数がありましたが、ほとんどは
まだ花芽で、咲いているのはホンの数輪でした。まだ早春なのね。

  
さらにうろうろすると、少し離れた場所でも、トクシマコバイモ(左)やら
アカバナスミレ(右)やらを発見。この場所ではかなり広く分布している感じでした。

  
ナナカマド(左)も、早くも花芽をつけていました。
結構楽しめたし、移動するか、と思って引き返し始めると、道端にコツバメ(右)が多数登場。

  
んで、しばらく追っていると、チラリと翅表(左)をみせてくれた個体もいました。
こいつが一度着地に失敗して枝に引っ掛かり、翅表全開になったので慌ててデジカメを
向けるも、シャターを押した瞬間に再度飛んでしまって、激写ならず…
その後、しばらく追いかけてると、この個体は何度も産卵っぽい行動(右)を
披露してくれましたが、後で調べると卵はありませんでした。擬似産卵なのね。

  
その後もウロウロすると、ピンク色っぽいナガバノスミレサイシンも発見。
いろいろとあるもんだなぁと思いつつ、少し場所を移動することに。

  
うろうろしてると、林縁に面白そうなタツナミソウ類も見つかりました。
バシバシ撮りましたが、よく見ると葉が小さいし、コバノタツナミかな?
全然海辺じゃないんですけど、こんな場所にもあるモンなんですね〜。

  
さて、ついでにと小さな沢に入ると、すぅっと飛び立ったのはヒメクロサナエ(左)。
探すと、羽化殻(右)もありましたが、その後も結構探しましたが、残念ながら
羽化個体の撮影は至らず。サナエ系の羽化は縁がないんですよね〜。

  
んで、そのあたりの林床には、コミヤマカタバミ(左)がやたらめったらありました。
近くには、えらく不思議な色合いのナガバノスミレサイシン(右)も発見。
花の一部が明らかにピンクで、よくみると葉裏も紫がかっています。
これって、シハイスミレあたりとの雑種じゃないですかねぇ。

  
ここでもアカバナスミレっぽいものがありました。う〜ん、先ほどまでのものに
比べると花色も薄く、葉も大きく、エイザンスミレの血筋も見えるような……

  
んで、ここでついでだからと短時間ながら「鯢探求」にも挑戦。
といっても網もなく、かたっぱしから石をひっくり返すという方法だったので
結果はまるっと空振りでしたが、それでも石裏に隠れていた
ムカシトンボのヤゴをいくつも見つけました。ここらは多いんですねぇ。
しかし、期待していた羽化個体はおろか、成虫はまったく姿を見せず。

  
さらに、こんなあたりも姿を見せました。道化顔がすばらしい
トウゴウカワゲラの幼虫です。巨大でしたが、ヘンな顔すぎるぞ〜♪

  
ミルンヤンマ(左)も出現しましたし、こんなカットしか撮らせてくれませんでしたが
タゴガエル(右)もいたり、環境はよさそうな沢でしたが、
イシヅチサンショウウオの幼生すらみつからなかったのが不思議。
このあたりは3種揃い踏みらしんで、そのうち再挑戦したいと思っています☆

  
ちなみに、ちょっと面白かったのは、石をめくるたびに大量に出てきたサワガニ。
ほとんどが青白型(左)だったのですが、中には紫色の個体(右)もいました。
サワガニの色は水系で一定だと思っていたのでちょいと不思議だったりして。


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