スナ・Final Match@〜トラトラトラ!〜 08.11/22

今回の3連休は、私はなぜかまた鹿児島に行っておりました。
そう、今年の徹底的スナ心中のファイナルマッチです。
いや、さすがにこれだけ空振りが続くと、「私には縁がないトンボなんだな」という
当然なる自覚もあり、今回もそんなに期待しまくってたわけではないんです。
でも、ちょっと鹿児島でヤゴを捕ってくるという宿題をもらい、
それなら、どうせならばスナに再挑戦できる時期に行っちゃえ!てなわけで(笑
本当は3日あるのでゆっくりと、初日は福岡あたりに一泊してから南下、
なんて計画だったんですが、天気予報を見ると晴れは土曜のみ。
そんな時に限って社内行事で夜9時ごろまで拘束されちゃう……
いや、でも、やっぱりここは特攻しなきゃ!
というわけで、前回せっかく見つけた夜行バスも使わず、毎度の単身特攻☆
で、当然の超寝不足でフラフラになりつつウロウロした結果はというと、
……ま、本編で乞うご期待にしとこっかな。サブタイトルで分かる気もするけど(^-^)

<1>指宿市周辺

  
というわけで、この日も日の出とともにウロウロと散策を開始。
ちなみに ちょっと意外だったのは、今までずっと鹿児島までは車だと10時間以上かかると
思っていたんですが、今回は9時に出て5時前には着いたので仮眠できました。
ちなみに片道800km。う〜ん、旅なれてきたということなのか?
んで、眠い目をこすりながら歩くと、ビンズイ(左)がアチコチに多数。ミサゴ(右)も飛びます。

  
この日はシロハラ(左)がやたらとたくさんいて、あちこちで喧嘩していました。
そして、ちょっと驚いたのは、まだまだ花がたくさん残ったクサギ(右)。南国やね〜。

  
ハマサオトメカズラの実(左)も発見。まだ色づいていなかったけど。
ふと気付くと、ヒメクダマキモドキ(右)がこっそり隠れていたりもしました。

  
今回も、食跡のあるキョウチクトウ(左)が多数。キョウチクトウスズメの成虫がそろそろ
出てるんじゃないかということでかなり探しましたが、こちらは空振り。
ちなみに、キョウチクトウで吸汁中のアブラムシ類(右)も見つけました。調べると
キョウチクトウアブラムシという種類なんですね。こいつも毒に耐性があるのか。

  
そして、かなり意外なことに、まだキョウチクトウスズメの幼虫が何匹かいました。
もう成虫の時期だと思っていたんですが…こいつらが極端に遅いだけ?
でもそうすると、こいつらは真冬に成虫になるってんでしょうか(^^;

  
あきらかに寄生跡のある個体(左)もいました。何が出てくるのかナァ?
そして、驚いたことに、弱齢幼虫(右)も発見。え〜、いいかげんだなぁ…

  
うろうろすると、今回もシマニシキソウ(左)が多数。これも南国な感じかな?
ヤブニッケイ(右)もたくさん実をぶら下げていて、なんとも面白い感じ。

  
なにをぼんやりしていたのか、全然逃げないアオジ(左)にも遭遇。これ、デジスコじゃないです。
大きな毛虫を食べているイソヒヨドリ(右)にも出会えたりしました。

  
池をのぞいて見ると、アカミミガメ(左)がのんびりしていましたが、さすがに時間的に
トンボの影は皆無。でも周辺をウロウロすると、赤トンボが飛んでドキッ!としましたが、
やっぱり今回もマイコアカネ(右)だったのでした。まぎらわしいなぁ。

  
さて、いい時間になったので前回と同じポイントをウロウロしてみると、
ウラナミシジミ(左)が出現。ちょっと気になったのは、カワラケツメイ(右)に明らかな
食跡があるんですよね。ツマグロキチョウ?いや、時期的に遅すぎるだろうし、
もしかしてホシボシ?などと妄想を膨らませましたが、幼虫も成虫も見つからず。

  
歩き回っていると、ふいに頭上の電線にアカハラ(左)が登場したりもしました。
そして、ちょっとビックリしたのが、道端で見つけて何気なく撮ったカンタン類(右)。
1〜2枚撮った後、なにげなく捕まえてみたら、腹面が黒くないんです。
慌てて証拠写真を、と思った瞬間逃げられちゃいましたが、その特徴から
考えると、憧れのコガタカンタンだったようですね。お初にお目にかかりまして。

  
ムラサキツバメ(左)はこの日も多数現れました。そして、一度だけゆっくりと
開翅してくれる♂(右)がいましたが、この1枚撮っただけでビュンと逃げやがりました。

  
帯化らしきメマツヨイグサの枯れ穂(左)も発見。なんか面白い雰囲気だなぁ。
そして、草地では今回もセッカ(右)がやたらめったら飛び交っていました。

  
じっくりと草地の中をにらみながら歩いていくと、ふいにメチャ怪しい小さな影。
めちゃくちゃドキドキしながらそ〜っと近づいてみると、それはなんとベニトンボ♀!
なんでこんな水辺もない草地のど真ん中にいるんじゃ!紛らわしいわい(>_<)
ま、でも、どうせこの調子だと今回もスナは空振りだし、話のオチとしては上出来かもな。
そんな自虐的なこと考えて自分で笑いつつ、振り返った時のことです。


すっと小さなアカネ類が飛んで、草むらの中に静止しました。
瞬間、記憶の引き出しから大量の写真がバサッとぶちまけられ、ものすごい勢いで絵合わせが
始まります。いや、これでもない、これでもない……今まで見たアカネ類とは絶対に違う!
意外なほどはっきりとすすけた体色。よく見ると羽の付け根もかすかに黄色い。
……ス、スナアカネだぁ〜〜〜〜!!!

  
心臓をバクバクいわせながら、そ〜っと近づいて背面から1枚(左)撮ると、彼女は
そっけなくもツイと飛んで消えやがりました。
1枚だけでもアップで撮れたという喜びと、背面からだけじゃちょっと、という悔しさが
ごじゃまぜになった半パニック状態のまま、彼女が消えた方を必死で探索すると、
嬉しいことに10分後に再度発見。メチャクチャ敏感で四苦八苦しましたが、
なんとか側面(右)も数枚だけ撮影に成功!
彼女がス〜ッと遠くへ飛び去った後、何度も何度もディスプレイを確認して、
ようやく「本当に撮れた」ということを実感。嬉しくてマジ涙が出ました。
いや、実際問題、今回も空振りするだろうなぁとしか思ってなかったんですよ。
本当に来てみてよかった! はっきりいって『粘り勝ち』ですよね(笑


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