怒涛の下見旅〜大雨の四万十に〜 08.11/9
この日は、無謀すぎるほどの挑戦に果敢に挑んでまいりました。
詳細をお話する前にはっきりさせておきたいのですが、一時は天気予報に
晴れマークが出たこともあったのです。だから計画をアレコレ立てたんですよ〜。
でもその後、晴れ→曇り→雨と、テンポよく悪化していく天気予報にただ涙。
でも、もしかしたら万が一という甘ぁ〜い予想+T氏からいただいた宿題とか
まぁイロイロありまして、エイヤッと突撃した道中はかなりの大雨(笑
「天気予報は一日小雨だけど、外れるかもしれないジャン!」
とか友人には強がっていたんですが、確かに外れたんです。小雨→大雨と(笑
そんな特攻でしたが、いくつかのステキなオマケもつき、宿題もクリアし、
下見もたっぷり、ものすごく期待できるほどにできたのでした。
空模様とか、12月並みの低温とかはおいといて、楽しめた一日でした。
<1>柏島周辺 |
というわけで、目覚めた時点でこの空模様。そして、かなりの雨(笑
笑いつつ、とりあえず散策を開始すると、海岸一面にウチワサボテン(右)が群生
していてビビリました。栽培逸出に由来するものでしょうが、もはや帰化種ですな。
雨に濡れる海岸では、オカヒジキの枯れ穂(左)がイイ雰囲気でした。
実をビッシリつけたクサスギカズラ(右)なんかも確認。
それでも、こんな場所ならではの花たちにも出会えます。
ということで、オオハマグルマ(左)と、アシズリノジギク(右)にちょっと興奮。
ハマカンゾウ(左)もかなり咲き残っているものがありましたし、
ハマナデシコ(右)はかなりの大株を発見してビックリ。
地味な辺りでは、タイトゴメ(左)もかなりありました。
近くには、なんか面白そうな植物(右)もありました。ソナレムグラかと思ったけど、
あとで図鑑を見ると、イマイチ雰囲気が違うような。正体はなにかな?
さすが南国、ということでハマゴウ(左)はまだまだ咲いている株が多数ありました。
クサギ(右)もまだ咲き残っているのがあって、結構ビックリ。
ハマオモト(左)も結構咲いていましたし、アチコチの岩場にはアゼトウナ(右)も多数。
しかし、目的の花はなかなか見つからず、大雨の中を右往左往…
かなり歩き回ったあとで、ちょっと離れた岩場で発見!
今回の目的のひとつ、ソナレノギクです。
最近、野菊系と海浜植物系が密かなマイブームなので一度会いたかったんですよ☆
ちょっと時期的に遅かったようで、あまりきれいに咲いていませんでしたが、
結構な大株(左)もいくつも見れて大満足。引き上げようとすると、
1花だけ咲き残っていたハマナタマメ(右)なんかにも会えました。
ところが、次の場所への移動中、工事現場の規面に、一面にソナレノギクが
あって二度ビックリ。島のシンボルということで種を撒いたんでしょうね。
しかし、こんな場所にいくらでもあるようだと、せっかく苦労して見つけたのに
なんか無駄足を踏んだような、なんとも納得いかない気分になります(^-^;
<2>トンボ公園周辺 |
さて、お次に来訪したのはトンボ公園。今回の主目的はというとズバリ、
今年ひたすら狙いつづけているスナの字なんです。近隣に毎年飛来する場所があるそうで、
毎度厚かましく、押し掛けたような次第なのです。いつもいつもスイマセン。
しかし、まぁそんな夢が実現するわけもない天候&気温に笑いつつ、
公園をウロウロすると、実をびっしりつけたイヌビワ(左)や、咲き残りのミゾカクシ(右)を発見。
エゴノキ(左)がいくつも狂い咲きしていたのも結構印象的でした。
林の中では、コバノタツナミソウ(右)もいくつか先戻し。最近、暖かかったっけ?
ススキの葉に、セセリチョウ類の蛹殻(左)も見つかりました。イチモンジセセリ?
林の中では、クロコノマチョウ(右)がフワフワ、めんどくさそうに飛んでいました。
うろうろすると、こちらも咲き戻しのカキツバタ(左)がちらほら。
面白そうなアザミ類(右)もありました。これは…シコクアザミでいいのだろうか?
葉上にとまって身動きもしないセスジツユムシ(左)も発見。寒いもんナ。
その後、公園内での作業のお手伝い(というより足手まとい?)をやっていると、
大きなトゲナナナフシ(右)も出てきてくれたのでした。
その後杉村さんに、最近飛来しているというナベヅルを見に連れて行っていただきました。
ご案内いただくと、20羽以上の大きな群れでビックリ。最近は越冬もするそうで。
そして、このツルの飛来と共にスナアカネが登場するんです、ということで
毎年見られるポイントを数箇所、丁寧にご案内いただきました。
あれこれ状況をお聞きし、今まで単なる「謎」だった存在に、ホンの少しだけ
近づけたような気も。いや、と〜っても勉強になりました。
とりあえず、時期・時間帯・探し方ともにいくつもの大いなる間違いが
あったことが分かったのが大きな収穫ですね。
その後、さらに別の場所をご案内いただくと、ここでもナベヅルが登場。
先程のとは別の群れということで、これまた20羽近い群れが頭上をかすめて
悠々と飛び去りました。さすがにシルエットになってしまったのが残念ですが…
さて、その後は、なんと最近アメイロトンボの羽化が確認されたという場所で、ヤゴ捕り。
しかし、かなり粘りましたが、ギンヤンマ(左)は多数捕れたものの、密かに期待していた
オオギンヤンマは見れず、アメイロも全く見つかりませんでした。とほほ。
キイトトンボ(右)なんかはたくさん見つかったんですけどね〜。
嬉しかったのは、小さな弱齢幼虫がたくさんみつかったハネビロトンボ(左)。
個人的には、ものすごく久しぶりのハラビロトンボ(右)が嬉しかったですね。
小さなオタマジャクシ(左)も結構捕れました。時期的にウシガエルかと思って
いましたが、よくよく見ると違うような。だとするとこの正体は?
ハイイロゲンゴロウ(右)もたくさん捕れましたが、いつもは多いという
コガタノゲンゴロウは皆無でした。水温が下がりすぎてるのかもしれず、
それが敗因なのかもしれませぬ。また再挑戦したいなぁ。
成果を持って学遊館に戻り、杉村さんにお礼を言うと
「しかしこの空模様だと、明日は晴れて気温も上がりますね。チャンスだと思いますよ。
で、どうします?帰りますか?」とのお言葉。ああぁ〜、会社なんて辞めちゃいてぇ!
しかし現実問題としてはそうもいかず、とりあえず帰路につくことに。
んでもって、途中で焼肉食べ放題の店を見つけて、ウサ晴らしをしたのでした。
しかし、一応最後に嬉しい成果もありました。
高知市内の某公園で、かなりの不審人物になりつつ、キョウチクトウの樹を
じっくり眺めて、ようやく与えられたミッションを完了!Tさん、宿題無事に終りました!
ということで、鹿児島に続いてキョウチクトウスズメの幼虫(左)を発見です。
それも、1匹は噂の黄色型(右)。こんな色になっちゃうんですねぇ。
実は前夜探した時には見つからず、空振りかとあせっていただけに、うれしい〆でした。
というわけで、予報以上の大雨でしたが、楽しめた一日でした。
厚かましくアレコレとご案内いただいた杉村さん、本当にありがとうございました!
しかし、今回はじっくりとスナアカネの飛来環境を確認することができ、
なかば燃えつきかけていた情熱がさらに高まってしまいました。
お話だと、11月末頃まではチャンスは大いにあるとのことでしたし、
おそらく現時点ではまだそのあたりいるというのはかなり確実。
ゼフの採卵とか、魚捕りとか、いろんなお誘いをほったらかしたままで
各方面には非常に申し訳ない状態のままなのですが、
今年は「スナ心中の年」と位置づけて、最後まで粘ってみようと思います!
ええ、これまでの展開からして、結局空振りすると確信していてもです!
ここで粘りつづける中に「オトコ」たるなにかがあるのではないかと(笑
でも、さっそく今週末も動ける日は狙い済ましたように曇りマークなんですよね(^^;
おそらく、神様的には、まだ私には早すぎるというご宣託なんでしょうか。
ま、やれるだけ頑張りますんで、ご声援をひとつドゾよろしく☆